アイアンマン/Apple TVで観た映画のレビュー

アイアンマン

No Image 原題 IRON MAN
レーベル PARAMOUNT PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2008年
上演時間 125分
監督 ジョン・ファヴロー
出演 ロバート・ダウニー・Jr.、ジェフ・ブリッジス、テレンス・ハワード
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
字幕 日本語

あらすじ

 巨大軍需産業の社長であり、天才発明家のトニー・スタークは、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍に対して、新兵器「ジェリコ」を売り込むことに成功する。その直後、ゲリラに襲われ負傷したトニーは、ゲリラ「テン・リングス」に囚われの身となり、「テン・リングス」に「ジェリコ」を作るよう強要される。負傷した時のミサイルの破片が体の中に入り込んでしまったトニーは、アークリアクターで破片を心臓に近づけないようにするしかなかった。同じく囚われの身であるインセンと共に、脱出を図るトニーは、アーマード・スーツを作成し、「テン・リングス」から脱出をする。自身の作り出した兵器が、ゲリラに流れていることを知ってショックを受けたトニーは、自身の経営する会社での軍需兵器の製造を止めることを決意し、自らパワード・スーツを開発して世の中の平和のために戦い始める。しかし、軍需産業、スターク・インダストリーズの重役であり、トニーを支えていたオバディアは、トニーの方針転換に納得せず、「テン・リングス」と接触してパワード・スーツを作り上げ、武器として売り込みをかけようとする。

レビュー

 マーベル・シネマティック・ユニバースの第1作目であり、同時に人気シリーズとなったシリーズの第1作目であるのが、この「アイアンマン」です。当時、アルコール依存等で役者生命が危ぶまれていたロバート・ダウニー・Jr.を主人公のトニー・スタークに起用して、彼の代表作となるヒットを記録して、批評家、観客の評価も高い作品になっています。

 すでに輸入盤DVD、Blu-rayでも本作品を鑑賞していますが、配信での日本語環境下での視聴を試したくて、三度の鑑賞となった「アイアンマン」ですが、やはりその面白さは、シリーズ第1作として完成度が高いものになっていると思います。シリーズ第1作ということでアイアンマン誕生秘話になっていますが、最初からアイアンマンが登場するわけでもなく、やむを得ない事情からパワード・スーツを作り、それを改良していくことで世界平和を図ろうとするトニーの悪戦苦闘ぶりの面白さが、本作の肝であると言えます。

 トニーが最初から立派な人間ではなく、非常に自己中心的なキャラであったところから、徐々に変化を見せていくという設定は、アイアンマンが次第に活躍するのと同期していて、ヒーロー成長物語と相まって、興奮させるところがあると言えます。

 また、トニーを支える秘書のペッパーとの微妙な男女の関係や、軍との窓口であるローディとの友情など、見どころはいろいろあると思います。「アベンジャーズ」シリーズで描かれる設定のもととなる出来事はすでにこの作品で描かれているところがあり、改めて鑑賞すると、新たな発見があります。

 物語のクライマックスは、スターク・インダストリーズの重役であるオバディアと、パワード・スーツを巡っての対決になっていくところが、興奮を呼びますが、オバディアを倒すのがトニーではなく、ペッパーであるというのも、興味深い展開になっていると思います。トニーも奮闘していますが、胸のアークリアクターのパワーが足りず、苦戦するところは、危機感を呼んで、面白いと思います。

 Apple TVにインストールされたAmazon Prime Videoでの視聴となった本作では、HDとしての画質は良好で、時折グレインノイズが散見されるものの、全般的には解像度も十分、色ノリも悪くないといった具合で、映像に引き込まれる要素であると言えます。音響はApple TVの仕様からDOLBY DIGITAL 5.1chですが、効果的なサラウンドを提供しています。デコードがDOLBY SURROUNDですので、擬似的にオブジェクト・オーディオになっていますが、観客を取り囲むサウンドがリアリティを醸し出しています。

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