チャーリーズ・エンジェル(2000)(4K UHD/iTunes Movies)
No Image | 原題 | CHARLIE’S ANGELS |
レーベル | SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2000年 | |
上演時間 | 99分 | |
監督 | マックG | |
出演 | キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー | |
画面 | 2.40:1/DOLBY VISION | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
謎の男、チャーリーの指示を受け、特殊任務に就くナタリー、アレックス、ディランの3人の若い女性、エンジェルたち。彼女たちに新たな任務が与えられる。コンピューターのソフトウェアの会社の社長、ノックスが彼が開発したソフトと共に誘拐されたのである。誘拐相手は不明だったが、エンジェルたちは捜査を開始し、ノックスを発見する。ノックスの開発したソフトは、人の音声を認識し、声紋で誰かを特定するもので、通信会社の衛星のソフトに取り込めれば電話している人の位置が特定できる、というものだった。ノックスはその通信会社に誘拐されたと思われていた。しかし、ノックスは裏で驚愕の事件を起こそうとしていた。そしてエンジェルたちも次第にその事件の真相に近づき、彼女たち、そしてチャーリーの身を守るために戦いを挑む。
レビュー
1970年代後半にテレビシリーズ化され、ヒットを記録した「チャーリーズ・エンジェル」をプロデューサーでもあるドリュー・バリモアらが実写映画化したのが、この「チャーリーズ・エンジェル(2000)」です。2019年にもリメイク版が制作され、また本作の主演女優たちが出演した続編も存在する作品でありますが、映画批評家、観客からは芳しい評価は得られなかった作品であります。ただし、興行収入的には製作費を上回り、成功している映画であると言えます。
映画批評家、観客からあまり芳しい評価を得られなかったのは、ストーリーの陳腐化と、主人公であるエンジェルたちのファイトシーンに主軸を置いているところに、原因があると言えます。ストーリーは、誘拐されたソフトウェアの社長であるノックスを探す、という探偵物なのですが、そのノックスの発見から事件の真相に至る過程が、あまりに無理があり過ぎで、ストーリーに乗り込めないところに、欠点があると言えます。
また、エンジェルたちのファイトシーンは、まるで「マトリックス」風のカンフー・アクションで、それが楽しめる人にとってはこの映画は魅力的なのでしょうが、飽きてしまっている、または乗れなかった人にとっては残念な映画になっていると言えます。僕はこの映画のカンフー・アクションは乗れた口ですので、楽しんで鑑賞できましたが、この映画の作風が合わない人も多いのではないかと思います。
この映画の楽しみ方としては、美女3人がカンフーで敵とガチンコ対決するところに魅力を感じるべきで、それが好きな人はこの映画は及第点であると思います。ただ、ストーリーは僕でもちょっと困った感じを受ける展開であると言えます。エンジェルたちに立ちはだかる痩せた男とのファイトシーンも、痩せた男の髪の毛フェチなど、ちょっと異様な雰囲気を漂わせており、そこの好き嫌いはあるかと思います。
エンジェルたち3人は誰も相手に対して苦戦はしませんし、敵をなぎ倒していくので、爽快感は感じられます。残念なのがボズレー役を演じたビル・マーレイで、彼の活躍はほとんど見られず、ギャグ担当になっているのがもったいないと思います。少なくともチャーリーとエンジェルたちを結びつける男なのですから、もう少しカッコよく描いて欲しいところでもあります。
映像は4K UHD/DOLBY VISIONで収録されています。システムの都合上HDR10で鑑賞しましたが、明るい映像とカラフルな色彩が溢れていて、見ていて爽快感はあります。解像度は十分ですが、マスターがフィルムのためか、グレインノイズが散見されるシーンもあります。音響はDOLBY ATMOSにリミックスされていますが、元はDOLBY DIGITAL 5.1chです。ATMOSのリミックスは効果が抜群で、物の移動感や空間的広がりは結構あります。自分の頭上でヘリコプターのローターが回るギミックなどもあり、ATMOSリミックスの効果は出ていると言えます。
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