バッドボーイズ フォー・ライフ(4K UHD/iTunes Movies)
No Image | 原題 | BAD BOYS FOR LIFE |
レーベル | SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2020年 | |
上演時間 | 124分 | |
監督 | アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー | |
出演 | ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ヴァネッサ・ハジェンズ | |
画面 | 2.40:1/DOLBY VISION | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
マイアミ市警のマイクとマーカスは、相変わらずコンビを組んで任務を遂行していた。そのマーカスに孫ができ、マーカスは警官からの引退を考え始める。その状況の中、マイクは何者かに撃たれて重傷を負ってしまう。マイクを狙撃したのは、メキシコで麻薬王の妻で服役していたイザベルの息子で、イザベルは脱獄し、過去の経緯から復讐を誓っていて、その中にマイクも含まれていたのである。マイアミ市警は内部にAMMOという組織を立ち上げ、イザベルに殺されたメンバーから、犯人を特定しようとする。その中にマイクも強引に加わり、捜査は開始される。そして、引退を考えていたマーカスも否応なく捜査に巻き込まれていく。
レビュー
マイケル・ベイの監督デビュー作となった「バッドボーイズ」のシリーズ第三弾にして17年振りの続編となったのが、「バッドボーイズ フォー・ライフ」です。今回はマイケル・ベイは制作に携わらず、監督は別の人が担当することになりました。映画批評家や観客からの評価はまずまずの成績で、興行収入も製作費を大きく上回る大ヒットを記録しています。
作品は、独身貴族を堪能するマイクが何者かに狙撃され、重傷を負うところから、何者がマイクの命を狙ったのかを捜査する展開がメインになっています。物語にはメキシコの麻薬王の妻であるイザベルが大きく関わってきているというのは、冒頭の話でも描かれますが、後半に行くにつれ、イザベルの意向が次第に明らかにされるにつれ、マイクという警官の存在が大きくフィーチャーされることになります。
マイクの相棒であるマーカスは、自身に孫ができたことから警官からの引退を考えることになりますが、マイクが狙撃され、その捜査に勝手に加わったことから、必然的にマイクを手助けすることになり、この二人の凸凹コンビが活躍をすることになります。ただ、今回はマーカスのキャラの強さは感じられず、マイクが加わったAMMOという組織の方が物語の中心的存在になっていくことになります。
AMMO自体は特殊捜査をする組織ではありますが、マイクが加わり、マイクの強引な捜査の結果、この組織自体がマイクに振り回されている印象があります。物語後半ではこの組織のメンバーの活躍が随所に見られ、主人公に負けず劣らずのインパクトを与える結果になっています。それぞれのキャラクターも生き生きしていて、マイクとマーカスをフォローする役割を嬉々として演じている風が感じられます。
マイクとイザベルの関係は、物語後半でマイクの独白で明らかにされますが、それが故にマイクが独身生活を謳歌していたことがはっきりするのも物語として面白い展開であると言えます。イザベルとその息子の関係、息子とマイクの関係等クライマックスで明確になり、マイクの戦いがそれをどう解決するのかが明確になり、後半の盛り上がりを立ち上げています。
映像は4K UHDでDOLBY VISIONでの収録になっています。解像度は細かいテクスチャまで描かれ、色乗りもマイアミという濃淡がはっきりしている土地の雰囲気をよく表していると言えます。コントラストも明確で、素晴らしい映像を提供していると言えます。音響はDOLBY ATMOSです。音楽が周囲に広がり、派手な銃撃戦は視聴者を取り囲むようなサウンドデザインを構築しています。音の移動感も十分で、映像をサポートする効果があると言えます。
この映画はジェリー・ブラッカイマーの製作した作品ではありますが、映画の冒頭では既にこの世にいないドン・シンプソンの名前もクレジットに出てきます。最初の「バッドボーイズ」ではドン・シンプソン/ジェリー・ブラッカイマー製作の映画だったため、ドン・シンプソンに敬意を払って彼の名をクレジットに掲載したものと思います。
コメント