mofa主催 プレミアム・ライブ
「佐野元春プレミアムナイト@コットンクラブ」
2008年3月15日
2 月の中旬に佐野元春オフィシャルファンクラブ “mofa” から佐野元春のスペシャルライブが開催されるという案内が届いた。場所は東京・丸の内のコットンクラブというライブハウスと言うことで、だめもとで抽選に応募したら幸運にもチケットの当選が決まった。それで、「佐野元春プレミアム・ナイト@コットンクラブ」に参戦することとなった。
当日、都内を散策してからコットンクラブへと足を向けた。コットンクラブの入り口にはホワイエがあったので上着を預ける。入り口では行列が出来ていた。順番を待っていると、入り口でチケットと会員証の提示を求められた。提示すると 51 番の番号札をもらい、呼び出し順番を待った。順番が来て開場内に導入された。ライブハウスということもあって開場内は狭く、ステージから座席までがとても近かった。ワンドリンクのシャンパンを飲みながら、開演までの時間を過ごした。ステージ上では会報誌「 Cafe Bohemia 」の表紙が映し出されていた。
開演時間を 20 分押してスタートした。守乃ブナ(鈴木万由香)の司会で THE HOBO KING BAND のメンバーがステージ上に上がってくる。最初はファンからの質疑応答コーナーである。「ライブで一番興奮する瞬間は」という質問では、元春が「古田たかしとばちっと眼が合ったとき」という回答をして、会場内をわかせた。ちなみに他のメンバーに同じ質問をしてみると、佐橋佳幸が「佐野さんが地名を間違わないようにここは名古屋だ、ここは名古屋だ。と地名を連呼する」など爆笑の答えがかえって来ていた。2, 3 の質問を回答した後、ライブが始まった。
セットリスト
- サンチャイルドは僕の友達
- 麗しのドンナ・アンナ
- ジャスミンガール
- こんな素敵な日には
- 最後の1ピース
- 希望
- レイナ
- 彼女
- 情けない週末
- 虹を追いかけて
- ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
- ドライブ
- レインボー・イン・マイ・ソウル
オープニングの「サンチャイルドは僕の友達」でいきなり、ファンを沸かせる。アレンジは、アルバム「 G*R*A*S*S 」のトラックに似たアレンジだった。10 年ぶりぐらいの演奏ではなかっただろうか。続いて 2 曲目の「麗しのドンナ・アンナ」は初めてライブで聴いた。オリジナルからアレンジされていて、メロディから違っていたような気がする。「ジャスミンガール」の前には MC があって、「この曲は最初 “クレソンガール” と仮タイトルがついていて、歌入れのときもクレソンガールと歌っていたぐらい」というような話をしていた。「こんな素敵な日には」前の MC では「もうすぐ僕の誕生日なんだけれど」とボケをかまして場内をどよめかせる。場内の観客からは「今日は 15 日だ」という回答を得て、「もう過ぎちゃったんだ」という風に言っていた。「こんな素敵な日には」もライブで初めて聴いた。山本拓夫のフルートが印象的なアレンジだったと思う。「最後の 1 ピース」は「 THE SUN STUDIO EDITION 」に収められた歌詞が長いバージョンでの演奏。一気にご機嫌な気分になってくる。元春の MC「デビュー時はよくキーボードを弾きながら歌っていた。しかし、他にキーボードのうまい人がいるのでいつの間にか弾かなくなってしまったんだ」というような MC とともに、しばらく元春のキーボード演奏が続く。「希望」は、アコースティックな感じがよかったと思う。「レイナ」は現在ツアー中のセットリストでも演奏されているので珍しくはなかった。「彼女」、「情けない週末」と、珍しい曲ばかり続く。「情けない週末」の元春のボーカルもなかなかのものであった。ソニーから出ているアーカイブシリーズの話題にも触れ、そこから Cafe Bohemia の話題へと触れて、ジ・エッセンシャル・カフェ・ボヘミアにも収録されている「虹を追いかけて」をプレイ。これも初めて聴いたので感動してしまう。再び元春がキーボードの前に座ってプレイされたのが「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」。ジャム・セッション風のアレンジで、「 Rock & Soul Review 」Tour でプレイされたヴァージョンである。その前のMCで「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日-特別編集版」の話題にも触れ、「横浜スタジアム’89 夏」の編集をしていると自分が変な気分になってくると言っていた。Kyon がギターを持って演奏されたのが「ドライブ」。この曲も現在ツアー中のメニューであるが、ご機嫌なリズムになっていた。ここで本編は終わりで、アンコールとして演奏されたのが「レインボー・イン・マイ・ソウル」だった。その前の MC で、「僕はギターを持っていると落ち着くんですよね」と言いながらローディにギターを要求していたが、いざ、ギターが届くと、「あっ、この曲にギターは入らなかったんだ」とまたボケをかましてしまい、観客の爆笑をかっていた。しかし、その後の演奏は、感動的な物があった。
ライブ自体は 1 時半弱のステージだったが、ライブハウスでのライブといい、そのセットリストといい、とても珍しかったのではないかと思う。元春の表情がよく見えたのも幸運だった。
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