香港旅行記2015年初日/福岡-上海-香港の空の旅と、尖沙咀

香港旅行記2015年初日/福岡-上海-香港の空の旅と、尖沙咀

2015年5月1日

福岡空港から上海浦東国際経由、香港国際空港へ

今回、H.I.S.で航空券とホテルの予約をした際、何も考えずに値段で決めた。ゴールデンウィークの真っ只中、ツアーだと最低でも10万を越す中、航空券とホテルだけの予約だと8万円ちょっとで行けるからである。それで選んだ飛行機が中国東方航空だった。実は福岡空港から香港への直行便は意外にない。香港行きには中国東方航空の他にもキャセイ・パシフィックなどもあったが、どれも台湾など、どこかを経由してしまう。それでとりあえず一番安い中国東方航空で選んだ。

上海浦東国際空港経由なので、移動時間はかなりかかる。まず福岡国際空港での集合時間は7時50分である。朝6時に起床し、地下鉄に乗って、福岡空港駅に行き、空港シャトルバスで国際線ターミナルに移動する。7時50分ちょうどに中国東方航空のチェックインは始まり、早々にチェックインをした。今回、荷物は極力軽くしていた。航空機の手荷物持込の重量が厳しいという話を聞いていたからであるが、実際は重量は全く計られなかった。チェックイン後、朝食を食べにレストランに入り、食事を取ってから、出国審査を受けてターミナルに入った。

福岡空港から上海浦東国際空港までは、中国東方航空と、日本航空の共同運行便である。そのせいで、当然ながら機内のCAは日本語の使えるスタッフもいる。その辺は楽である。ネットでの情報では、中国東方航空の定時出発率は極めて悪く、まともに定時に離陸したことがないとまで言われていたが、さすがに国際線のしかも日本航空との共同運行便では、かなり定時に近く出発をした。だいたい10分遅れぐらいである。ゴールデンウィークというのに、昨今の中国への反発があるせいか、飛行機は比較的空いていた。

上海まで1時間40分という時間であるが、飛行時間は長く感じられた。その理由の一つとして、スマートフォンの利用禁止が挙げられるであろう。中国の法規では、たとえスマートフォンのフライトモードを使っていたとしても、飛行中のスマートフォンの利用は禁止されていた。電源を切るようにとの指示である。これは、どうも中国の考えとしては、フライトモードにしても、バックドア的電波を出しているのではないかという疑念があるという理屈であった。そのせいで飛行機内で音楽を聴くことすらできず、唯一の楽しみは機内食だった。機内食も中国東方航空はひどいと聞いていたが、少なくとも上海行きの食事はまあまともだった。軽食ではあったが、そこそこである。飛行機の座席はピッチが狭く、座っているとちょっと厳しい。テレビモニターも昔の飛行機らしく、天井設置のモニターを見る形態で、時間潰しは辛いところである。

上海浦東国際空港に到着すると、一旦乗り継ぎになる。ここで特筆すべきは、同一航空機で国際線乗り継ぎをする場合、通常なら必要な中国への入国、出国手続きが簡略化されているということだろうか。専用の乗り継ぎカウンターがあり、そこで香港行きのチケットにハンコを押してもらい、再度身体検査を受ければ、あっさりと国際線ターミナルに入れるのである。ただ、そのカウンターと身体検査の場所はターミナルから離れているので、かなりの移動は必要ではある。

上海浦東国際空港では、2時間の乗り継ぎ時間があった。さすがにその時間を潰すのには苦労した。空港の無料Wi-Fiがあるものの、それにはIDとパスワードを17-18番ゲート近くのインフォメーションセンターで教えてもらう必要があった。それでネットに接続したとしても、ここは中国。検閲が厳しく、Google検索やGmailなどのGoogle全般のサービス、Facebook、Twitter、2ちゃんねる等は全面的に閲覧、書き込み不可であり、ネットの自由が奪われているのである。なぜかYahoo! Japanの検索はなんとか使えるので、iPhoneの設定を変えて、時間潰しをしていた。

12時過ぎに香港行きの飛行機の搭乗手続きが始まり、それに搭乗する。ここからは飛行機の座席も満席で、かなり混んでいた。飛行機のドアは定時に閉まったが、それは中国東方航空のこと、ネットの情報通りに30分の遅延を発生させ、遅れて出発をした。上海から香港への飛行機の扱いとしては、国際線である。香港は中国に返還されたとはいえ、今の所まだ特別行政区であり、中国の一部という枠からは外れていた。機内食では、2種類の食事から選べ、ご飯の方を選択したが、おかずの魚はなんか謎の肉だった。ウナギのようでそうでないような蒲焼の肉。機内食のグレードはかなり下がる。

香港国際空港に着いたのは30分遅れの3時半。まずは入国審査を受ける。残念なことに香港は入出国のスタンプを押さない仕組みになっていた。その代わりに入出国にカードに必要事項を記入し、それを審査官に渡すという仕組みである。カードは複写式になっていて、入国時に1枚目を渡し、2枚目は香港滞在中携帯をし、出国時に審査官に渡すという仕組みである。

香港国際空港でのプリペイドSIMの入手

中国移動香港プリペイドSIM

香港国際空港で心配したのが、SIMフリーiPhone 6 Plusに対応した現地プリペイドSIMの入手である。2ちゃんねるやネット上のブログで情報は散見されたが、今ひとつ確信は持てなかった。しかし、実は入手は簡単だったのである。香港国際空港のターミナル1(多分入国時には全員ここを通ると思われる)の入国審査を出て、航空機預けの荷物受け取りのエリアもくぐり抜け、入国すると、進行方向最左のTravexという両替商のところに、中国移動香港のプリペイドSIMは売っているのである。4G LTE対応で、1日の上限が28香港ドルで0.5香港ドル/1MBという従量型、販売価格は80香港ドルであった。SIMカードは、標準サイズ、Microサイズ、nanoサイズ全てに対応していて、SIMフリーiPhone 6 Plusに挿すだけで、APNの設定も入らずに自動で開通する。開通後はSMSで開通の案内もくるので、動作が確定できる。これで香港でのネット利用が格安でできることになる。

香港国際空港からパンダホテルまで

プリペイドSIMを無事入手できた後、今度の課題は宿泊ホテルであるパンダホテルにどう行くかだった。パンダホテルからもシャトルバスは出ていたが、有料で120香港ドルぐらいかかっているという情報があり、高いと思ったのと、搭乗エリアに行っても特に案内もなかったので、市内を走るバスに乗って行くことにした。路線バス停のA31という路線バスに乗って、地下鉄の大窩口(タイウーハウ)地鉄站というバス停まで行けば、パンダホテルまでは歩いて10分ぐらいである。料金は18香港ドルぐらい。乗車時間も40分ぐらいで着いたと思う。それでもパンダホテルに着いたのは5時を回っていた。ホテルにチェックインをして、まず一旦休憩をする。どういうルートか分からないが、H.I.S.での予約はかなりグレードの高い部屋を抑えてくれたらしい。29階のエグゼクティブエリアに部屋を取ってくれ、まずエレベーターが部屋のキーを差さないと停止しないようになっていたし、部屋もダブルのベッドにアメニティは必要十分、ミネラルウォーターの差し入れもあり、バスローブまで完備していた。一人で使うには冷蔵庫がない点と、Wi-Fiが有料である点を除けば、文句は言いようがなかった。

ヴィクトリア・ピークを諦め、尖沙咀の茶餐廳で夕食

ピークトラムの駅の混雑

茶餐廳の料理

ホテルは市街地である尖沙咀(チムシャツォイ)までは結構離れている。それを考慮したのか、パンダホテルは1時間に1本、尖沙咀までの無料シャトルバスを走らせていた。フロントで予約が必要ではあるが、ホテルから尖沙咀まで直行で30分ぐらいで走っているので、あまり不便は感じない。それで夕食も取らなければならないので、尖沙咀のDFSまで、6時ホテル発のシャトルバスで出かけた。時間的にヴィクトリア・ピークの夜景に間に合うかなと、尖沙咀に着き、スターフェリー乗り場で香港島に渡り、バス乗り場で、15Cのバスに乗ってピークトラムの乗り場まで行った。しかし、5月1日は香港でもメーデーで休みのため、大混雑。どれだけ時間がかかるか読めなかったので、この日は諦めて、レストランを探した。ピークトラム乗り場からあてずっぽに歩いて行ったら、MTR(地下鉄)の金鐘まで出てしまったので、尖沙咀まで地下鉄で戻り、尖沙咀の駅近くの茶餐廳(チャチャーンテン)に入った。茶餐廳とは、香港では大衆に人気のある喫茶店兼ファミレスのような店である。そこでスペアリブの揚げた物と、ご飯、香港式ミルクティーを頼んで、腹を満たした。残念ながら、茶餐廳はアルコールは置いていないようなので、食事後、セブンイレブンで青島ビールの缶を買い、休憩できる場所で夜風に吹かれてビールをあおった。そしてホテルへ帰るシャトルバスに乗ってパンダホテルに戻った。

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