AEON FLUX
邦題 | イーオン・フラックス | |
レーベル | PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2005年 | |
上演時間 | 92分 | |
監督 | カリン・クサマ | |
出演 | シャーリーズ・セロン、マートン・ソーカス、ジョニー・リー・ミラー | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語 DOLBY DIGITAL 2ch 英語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
人類の 99% はウイルスのために死滅していた。グッドチャイルド博士の活躍により、一部の人類は生き残り、わずかに残った都市に生活の場を移していた。そうして 400 年の年が経ち、市民は静穏な生活を送っていた。しかし、その管理国家ぶりに疑問を抱くモニカンという組織は、グッドチャイルド博士の抹殺を図ろうと、イーオン・フラックスに暗殺を命じる。イーオンは行動を開始するが、その過程で次第に彼女の秘密を知る事になる。
レビュー
元々はケーブルテレビチャンネルの一つである MTV で放映されていたアニメを基にしたSFアクション映画がこの「イーオン・フラックス」です。アカデミー賞を受賞した女優・シャーリーズ・セロンが主人公のイーオン・フラックスに扮して戦いを繰り広げるというストーリーになっています。
この作品の見所といえば、なんと言ってもシャーリーズ・セロンの美しさぶりを堪能する、ということに尽きるのではないかと思います。体のラインがはっきりしているコスチュームをつけて、戦いを繰り広げるシャーリーズ・セロンは、見ていて男性の観客を虜にすると思います。まあ女性があんまり積極的に見るような映画ではないと思いますから、男性向けのファン・サービスではないかと思います。
ストーリーは、管理国家になってしまった都市でイーオン・フラックスがそれを打破しようと活躍をするという話で、次第にグッドチャイルド博士との秘密が判明するにつれ、彼女の行動が変更されていくという展開になっています。
内容的には B 級映画の感じを逃れないと思うのですが、上映時間も短いため、テンポよく話は進んでいきます。CG も多用して、未来都市の造型を作っていきます。
とにかくシャーリーズ・セロンが目立てばいいという感じの映画で、ストーリーも一応謎解きの展開を模してはいますが、見所はシャーリーズ・セロンのアクションシーンのみという一転突破主義の映画ではないかと思います。
その分、イーオン・フラックスが敵対する管理国家の成り立ちが弱い感じがします。グッドチャイルド博士がどのようにして人類を救ったのか、物語冒頭で死んでしまったイーオン・フラックスの妹の死の謎だとか、物語が進むと分かってくるのですが、見ていて「うーん」と唸ってしまうぐらいに展開が弱い感じがします。
クライマックスは都市の壁を壊して、新たな世代が始まる、といった感じで終わりますが、何か納得いかないなというのが実感です。元のアニメの展開がどうかは知らないのですが、アクション映画にするために無理な脚本を書いているという感じは免れません。
映像は、カラフルで、未来都市の造型をよく伝えていると思います。十分に色乗りがしていて、明確な色彩表現をしていると思います。サウンドも結構迫力があり、適切なサウンドフィールドを形成していると思います。
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