ALIENS VS. PREDATOR REQUIEM
邦題 | AVP2 エイリアンズVS.プレデター | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2007年 | |
上演時間 | 101分 | |
監督 | ストラウス兄弟 | |
出演 | スティーヴン・パスクール、レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | dts 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch スペイン語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
宇宙を飛んでいるプレデターの母船の中で死んだプレデターの体の中からエイリアンが生まれ、母船が危機的状況に陥り、緊急カプセルで再び地球に降り立つ。そこでエイリアンは次々と増殖をし、静かな街をパニックに陥れる。この事態を知ったプレデターの母星は、一人のプレデターを事態解決のために送り込む。プレデターはエイリアンたちを次々と抹殺し、証拠を消していくのだが、それでも地球人がエイリアンと遭遇し、殺されていくのを止めることはできなかった。次第にアメリカ軍が動き出し、事態解決に向けて動き出すのだったが、それは民間人のことを気にもしない解決法だった。
レビュー
前作がヒットしたために作られたと思われる続編ですが、製作陣は一新されています。前作でエイリアンとプレデターのいいとこ取りをしていたために話の展開に苦慮した形跡があり、今回はプレデターは一人が登場するのみ、対してエイリアンは大量増殖するという1対複数という展開になっています。
しかし、単にエイリアンとプレデターの戦いに終わらせない様に人間も絡んでくるのですが、前作での敵の敵は味方という設定をなくしてしまい、人間は人間で独自にエイリアンに対応しなければならないという展開にしたことから、話がプレデター対エイリアンと人間対エイリアン、2つに分かれてしまった印象があります。そして少々ですが、プレデター対人間という展開も混ざり合って、ちょっと混乱しやすい物語になっているかと思います。
今回も人間側のキャラクターは無名の俳優で固めているために、誰が生き残るのか多少分かりづらい部分もあり、また、キャラが複数登場するためにその描写がちょっと曖昧で感情移入しにくいところがあります。後半になると誰が生き残るのかおおよその検討はついてきますが、それでもラストはちょっとやり過ぎだろうと思わせるところはあります。
エイリアンが大量に登場してくるためにこの方をどうつけるのと思いながら見ていましたが、やり過ぎのラストで一応話はまとまっているので続編はないだろうと思われます。エンドシーンでちょっとほのめかしに近い場面もありますが、多分作られないでしょう。
物語前半から人間が次々とエイリアンに殺されていきますが、この僕の観たバージョンは「指定なし」のバージョンなために結構ひどい死に方をしているシーンが多く、これでは映画館で上映するときに指定を食らうだろうなと思わせる出来です。ただ、後で書きますが画面が暗いためにあまりひどい死に方をしていてもあまりはっきり描いていないところはあります。
物語後半で軍が関与してきてある決断をしますが、どうやって軍はプレデターとエイリアンの対決を知ってそういう決断をしたのか疑問もあります。ラストでエイリアンシリーズにおなじみのある企業が出てきますが、そこからの情報でも得ていたのかなと思わせるところはあります。
画質は今ひとつと言ったところです。画面全体が暗いためにエイリアンとプレデターのバトルシーン、エイリアンに殺される人間のシーンなどがよく見えないところがあり、何が起こっているのかはっきりしない場面が多々ありました。これが物語の訴求力を阻害しているような感じはします。色乗りもあまり鮮やかではなく、少し赤に傾いているかなと思わせるところはあります。音響はdts 5.1chで視聴しましたが、こちらは素晴らしいサウンドフィールドを形成しています。画面が分かりづらい分音響で状況を説明している感があり、サラウンドをうまく使っているなと思います。
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