ALLIED(Blu-ray)
邦題 | マリアンヌ | |
レーベル | PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2016年 | |
上演時間 | 124分 | |
監督 | ロバート・ゼメキス | |
出演 | ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール、ジャレッド・ハリス | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語 |
あらすじ
第二次世界大戦の中、イギリスの諜報員のマックスはモロッコでフランス軍のマリアンヌという女性と合流し、夫婦のふりをしてモロッコに駐在するドイツ軍の大使を暗殺する任務に就く。その作戦は成功し、マックスとマリアンヌはイギリスに戻る。最初は作戦のための偽装夫婦だったマックスとマリアンヌだったが、次第に愛情が芽生え、本当の夫婦になり、アンナという子供まで授かる。しかし、イギリス軍はマリアンヌに疑惑の目を向ける。マリアンヌがドイツ軍のスパイではないかというのである。それはマリアンヌが極秘情報を密かにドイツ軍に送っていたことが分かったからである。マックスは動揺するが、マリアンヌがドイツ軍のスパイではないという証拠を集めようとする。しかし、その過程でマリアンヌに疑惑の目を向けざるを得なかった。
レビュー
「フォレスト・ガンプ」などの監督で知られるロバート・ゼメキスが監督をして、人気俳優のブラッド・ピットとマリオン・コティヤールを主役に添えたラブ・サスペンス映画が、この「マリアンヌ」です。第二次世界大戦のモロッコとイギリスを舞台にして主人公たちの愛憎を描いた作品になっていますが、映画として高評価を受けてはおらず、また興行収入も製作費を大きく下回る結果になっていて、失敗作と認知されている映画であります。
物語は邦題にも描かれているように、ブラッド・ピット扮するイギリスの諜報員マックスと、フランス軍のマリアンヌがコンビを組んでドイツ軍の大使を抹殺するまでの冒頭の話と、この二人が最初の作戦で夫婦のふりをしていたものが次第に愛情が芽生え、作戦後に結婚をして子供まで儲けるものの、マリアンヌにスパイ疑惑が持ち上がり、マックスが苦悩する後半部に分かれていると思います。
戦争が背景にある映画ではありますが、物語はマックスとマリアンヌの恋愛を中心に描いているので、物語は意外と静かに進んでいきます。空襲シーンなどもありますが、戦闘シーンは予想外に少なく、ラブロマンス映画として成立していると思います。ただ、戦争中であることから、ラブロマンスが次第にスパイ活動をしているマリアンヌの疑惑に転じている部分もあり、サスペンスとしても成立している作品であります。
マックスはマリアンヌと結ばれて子供であるアンナまでもうけ、幸せの絶頂にいますが、マリアンヌのスパイ疑惑に直面し、次第に精神が安定しなくなっていく様は、映画の見どころであると思います。マリアンヌがドイツ軍のスパイかどうかは、映画が進むにつれ次第に判明していくのですが、それでもマックスはマリアンヌを愛していて、それが故の苦悩が見え隠れしています。また、マリアンヌ自身も自身の正体が発覚することを気にするようになるところなどは、結構面白い内容になっていると思います。
ラストは意外な展開で幕を閉じますが、これは映画の展開上ありかなと思わせる内容になっています。マックスとマリアンヌの関係はラストを迎えても壊れることはなく、二人が最後まで愛し合っていたことが表現され、切ないラブロマンス作品として余韻を残していると言えます。マックスとマリアンヌ、そして娘のアンナの関係が壊れることなく続いていくことが描かれています。
映像はHD画質ではあるのですが、解像度は申し分ない情報量があります。また、コントラストがかなりはっきりしていて、光が輝くシーンでは眩しいぐらいで、また夜のシーンでは微かな光が再現され、高画質であることが分かる映像になっていると言えます。色合いも十分な乗り方をしていて、魅力的であります。音響はdts-HD MA 5.1chサラウンドです。あまりサウンドトラックや効果音が鳴らない映画ではありますが、それでも銃撃シーンや空襲シーン、航空機が飛ぶシーン、砂漠の砂嵐のシーンなどで視聴者を取り囲むようなサラウンドが再現され、文句の出ないサウンドになっています。
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