ANT-MAN(Blu-ray 3D)
邦題 | アントマン | |
レーベル | BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2015年 | |
上演時間 | 117分 | |
監督 | ペイトン・リード | |
出演 | ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 7.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
ハンク・ピムは、1989年に人をアリのサイズにする液体を開発していたが、その危険性から、その技術を隠してしまった。そして時間が経過し、現代、泥棒のスコットは刑務所から出所し、仲間と合流するが、刑務所勤めの経歴が災いし、まともな仕事に就けなかった。スコットは、仲間の情報からハンク・ピムの家に資産があるということを聞きつけ、泥棒に入るが、見つかったのはバイカーのようなスーツだけだった。しかし、そのスーツこそ、人間をアリのサイズに縮小する液体を装着したスーツだったのである。ハンクは、スコットと接触し、娘のホープと共にスコットにアントマンとして、ある依頼をする。ハンクのかつての部下であるダレンが、アリにする技術を独自に開発していて、悪の組織、ハイドラに売りつけようとしていたのである。そのダレンの開発したイエロー・ジャケットを盗み出し、破壊するというのが仕事の依頼だった。スコットは、仲間と共にその仕事を引き受ける。
レビュー
マーベル・コミックのシネマティック・ユニバース・シリーズの1作として、制作され、予想外にヒットした映画がこの「アントマン」です。人間が、アリのサイズまで縮小し、その縮小した中で、正義の戦いをする、という奇抜なアイデアが、意外に面白い、と感じるところであります。
すでに「アベンジャーズ」シリーズがヒット作として確立された中での映画ですので、「アベンジャーズ」や「キャプテン・アメリカ」の小ネタが入っているのが、シリーズを見てきた中では、面白い、と感じるところであります。逆に言うと、シリーズを見ていないで、単独でこの映画を見た人の中では、そのネタが分からないのではないかと思います。
ヒーローが、アリのサイズまで縮小する、というアイデアは、過去にもなかったわけではありませんが、今作は、3D映像と、最新のCG技術、サラウンド音響によってそれがリアルに感じられるところに行き着いているのが、特徴だと思います。アリのサイズになったり、人のサイズになったりして、その画面の切り替わり方が、ユニークなスピード感を醸し出していると思います。
アントマンの生みの親であるハンク・ピムは、その技術が、自身の部下であるダレンによって、軍需産業への転用、引いてはハイドラへの売り渡しをされる、という世界の危機を生み出すことを危惧し、泥棒であるスコットを見込んで、彼にダレンの企みを打破するよう依頼していますが、エンジニアの技術を刑務所で学んだものの、挌闘技はまだまだな為、ハンクの娘、ホープによって、格闘技を学ぶというのが、物語の中心になっています。
アリのサイズになったり、人間のサイズになったり、ということのコントロールが最初うまくできないスコットですが、最終的にはそれがうまく扱えるようになります。それが後半のダレンの企みを打ち砕くという展開に移って行き、話の面白さを盛り上げているかと思います。
また、スコットの仲間が最初、単なる泥棒仲間かと思ったら、後半はその技を駆使して、スコットとともにハンクの依頼を受けて、それぞれ、いい動きをしているところがあります。コメディー・リリーフの感はありますが、物語に一服の笑いを提供しているところであります。
スコットは、娘のことを心配てしていますが、その娘を助けるために、アントマンとして戦っているところは、最終的にはダレンの企みを打ち砕くとともに、父親としての復権をかけた戦いであるとも言えます。ただ、最後の戦いの後どんどん縮小していき、それが止まらないという中で、どうスコットが現実に戻るのかは、ハラハラさせられる部分ではあります。
エンドタイトル後のおまけは、完全に「キャプテン・アメリカ」の宣伝になっていて、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の一場面ではないかと思います。これは、アントマンが「キャプテン・アメリカ」に出演するという話もあるためで、期待に胸が膨らむところではあります。
映像はビスタサイズの3D映像で、アリの視点で映像が描かれることが多いので、3D効果が存分に発揮されている感じがします。映像自身は色乗り、解像度とも十分で、魅力的であります。音響もサラウンドを存分に使っていて、アリの視点での音響というものを生み出すことに成功していると思います。
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