AVENGERS:AGE OF ULTRON(4K UHD Blu-ray)
邦題 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | |
レーベル | BUENA VISTA HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2015年 | |
上演時間 | 141分 | |
監督 | ジョス・ウェドン | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ | |
画面 | 2.39:1/HDR10 | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch スペイン語、日本語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語 | |
字幕 | 英語、スペイン語、フランス語、日本語、韓国語、北京語 |
あらすじ
東ヨーロッパのソコヴィアにヒドラの秘密基地があった。アベンジャーズはそこを強襲する。戦況はアベンジャーズの圧倒的有利に進んでいて、ヒドラのトップであるストラッカーは、降伏したふりをして、そこで研究していた秘密を隠蔽しようとしていた。ヒドラは強化人間を生み出していて、マキシモフの姉弟がアベンジャーズに襲いかかる。強化人間で超能力を操るワンダは、トニー・スタークの脳にあるヴィジョンを埋め込んでしまう。それは、トニー以外のアベンジャーズが死んでしまう、というイメージだった。トニーはロキが持っていた杖をヒドラから取り戻し、杖に挟まっているインフィニティ・ストーンを研究し出す。そして、自分以外のアベンジャーズが死ぬというイメージが離れず、バナー博士を強引に誘い、インフィニティ・ストーンを使った平和維持プログラム、ウルトロンの開発に乗り出す。開発はなかなかうまくいかなかったが、あるとき突然ウルトロンが起動し、ジャーヴィスと会話をする。その結果、ウルトロンは世界の平和のためにはアベンジャーズがいない方がいいという判断をして、トニーの作ったアイアンスーツに取り憑いて、アベンジャーズ抹殺に動き出す。最初の戦いでウルトロンは逃走するのだが、今度はアフリカに現れ、キャプテン・アメリカの盾の素材である超合金ヴィブラニウムを手に入れ、パワーアップしようとする。それを阻止しようとするアベンジャーズだったが、バナーがワンダにイメージを送り込まれ、アフリカの街で大暴れをしてしまう。トニーはハルク・バスターでハルクを押さえ込むのに成功するが、アベンジャーズの印象は世界的に悪くなる。
レビュー
マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ2の集大成になっている作品が、この「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」です。でも、フェイズ2のラスト作であるかというとそんなことはなくて、もう1作フェイズ2に作品を残してのスーパーヒーロー集結の映画になっています。映画の興行収入は制作費を軽く上回り、批評家、観客からの評価もそこそこ高い状態になっています。しかし、残念ながら1作目の「アベンジャーズ」には届かない結果になっています。
「アベンジャーズ」シリーズはスーパーヒーロー集結の映画ですので、第1作目と同じく、アイアンマン、ハルク、ソー、キャプテン・アメリカ、ホークアイ、ブラック・ウィドウといった面々が活躍をする作品であります。それに加えて、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でエンドクレジット後に一瞬だけ顔見せしていたワンダとピエトロの姉弟や、今作から登場するヴィジョンといったキャラクターがアベンジャーズに参加して、人類を抹殺しようとするウルトロンを相手に奮闘する姿が描かれます。
そのアベンジャーズが今回戦う敵は、アイアンマンことトニー・スタークがハルクことブルース・バナーと共に平和維持のために開発していたプログラム、ウルトロンであり、ウルトロンが覚醒し、アベンジャーズの活躍自体が平和維持に不適格と判断し、アベンジャーズを抹殺しようと動き出すことから、ウルトロンとアベンジャーズの戦いになっていくことが物語の骨子になります。
ウルトロンもアベンジャーズだけでなく、人類自体が平和維持に邪魔な存在と認識し、全人類を抹殺しようと自身を色々アップデートしていくので、敵としては結構強力であります。体をワカンダでしか採取できないヴィブラニウムという超合金で作り上げようとしたり、人工体である後のヴィジョンの元になった体に自分の意識を入れ込もうとしたりと、様々な手段を使っているのが、圧巻です。
そんなウルトロンに最初は従っていたワンダとピエトロの姉弟ですが、最終的にはウルトロンに対抗することになり、アベンジャーズの一員になっていきます。ウルトロンの人類抹殺に同調できなくなっていたのが原因ですが、元々ワンダとピエトロは子供の頃にスターク・インダストリーズの兵器によって両親を殺された過去があることから、最初はアベンジャーズに対抗しています。その力は圧倒的で、アベンジャーズも振り回されますが、最後はアベンジャーズとしてウルトロンの戦いに参加をし、人類を救う戦いになっていきます。
物語の最初とクライマックスは東ヨーロッパのソコヴィアが舞台になっています。架空の国ですが、ここの戦いで一般市民が犠牲になっていることから、後々アベンジャーズの存在意義を問われるきっかけになります。しかし、その破壊の映像は圧倒的で、強烈な戦いが展開されていることが映像から訴えるものがあると言えます。ソコヴィアが空中に浮かぶシーンとその破壊は、あまりに大きな犠牲であると言えるでしょう。
映像は4K/HDR10で収録されています。「アベンジャーズ」とは違い、2.39:1のスコープサイズで収録されていて、マスターデータが2Kであることから、アップスケールでの収録になっています。ただ解像度は十分にあり、色乗りも十二分にあります。透き通るような映像表現をしており、見ていて飽きない描写になっています。音響はDOLBY ATMOSで収録されています。以前、輸入盤Blu-ray 3Dで見た時にはdts-HD MAでの収録でサラウンド感に乏しい表現だったと記憶していますが、この4K UHD Blu-rayのDOLBY ATMOS MIXは音圧こそ低いものの、ボリュームを上げると結構サラウンド感が効果的に現れており、イマーシヴなサラウンドが堪能できるようになっています。
この輸入盤4K UHD Blu-rayはアメリカのベストバイで売られていた限定スティールブック仕様のボックスセットの第2作でありますが、メニュー画面から日本語が選択でき、字幕と音声に日本語が入っています。単独で売られているディスクもその仕様のようですので、日本から輸入盤で購入しても、英語に苦労することはないと言えます。
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