CHARLIE’S ANGELS FULL THROTTLE
邦題 | チャーリーズ・エンジェル-フルスロットル | |
レーベル | COLUMBIA TRISTAR HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2003年 | |
上演時間 | 107分 | |
監督 | マックG | |
出演 | キャメロン・ディアズ、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch フランス語 |
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字幕 | 英語、フランス語、韓国語 |
あらすじ
FBIの証人保護プログラムによって保護されている人たちのリストが記録されている特殊な指輪が何者かによって奪取された。依頼を受けたエンジェルたちは早速指輪の奪還に向けて動き出すが、その前に元エンジェルであるマディソン・リーが立ちはだかる…。
レビュー
前作が馬鹿馬鹿しいながらも面白かったので今回も期待していたのですが、ちょっと期待はずれに終わりました。なんといってもあまりに悪ふざけが過ぎるように思います。前作ではお遊び程度だったコスプレシーンも今回はかなりくどく感じられますし、特に引っかかるのが音楽の使い方。いろいろなヒットナンバー(M.C.ハマーの「ハマータイム」だとかアイリーン・キャラの「ホワット・ア・フィーリング」など)が劇中流れてますが、どうもそれがシーンのつながりを壊しているように感じます。ストーリーに流れが感じられないんです。
また、登場する人物にも必然性が感じられない人が多いのも問題ですね。特に前作で重要な役だったクリスピン・グローヴァー扮する痩せ男は、今回出てくる必然性が全くありません。彼の登場シーンをすべてカットしても物語はちゃんと成立するのではないかと思います。
無駄な有名人のカメオ出演だとか(まさかスターウォーズのレイア姫こと、キャリー・フィッシャーが出ていたのには驚きですが)、無意味な他作品のパクリだとか(「ケープ・フィアー」のパクリに何か意味があったのでしょうか。)、なんだか内輪受けに走ったしまった印象が強い作品です。
後半のアクションシーンはそれなりに楽しめた分、特に前半の内輪受け展開にがっくり来る作品です。アメリカでは興業的に失敗してしまったため、多分 3 作目をつくることもないでしょうが、もし3作目をつくるようであれば、もう少しバランスを考えほしいな、と思います。
画質はかなり原色を強調した感じです。シーンによっては不自然な印象を受けます。これはどうもCGIによる合成シーンに顕著のような気がします。
音響は、最近の大作映画にふさわしく、全チャンネルを有効的に使用しています。したがって、アクションシーンなどではフルに活躍してくれます。
今回、チャーリーと、エンジェルたちをつなぐ連絡係であるボスレー役が前作のビル・マーレーからバーニー・マックに代わっております。どうもこれは前作の撮影中、ビル・マーレーとルーシー・リューの関係がよくなく(一説にはビル・マーレーはルーシー・リューにひっぱたかれたとの話もあり)、この続編のオファーが来たときに断ったためだそうです。ルーシー・リューのイメージからするとなんともうなずける話のような気がしますね。
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