FROM PARIS WITH LOVE(Blu-ray)
邦題 | パリより愛をこめて | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2010年 | |
上演時間 | 93分 | |
監督 | ピエール・モレル | |
出演 | ジョン・トラボルタ、ジョナサン・リス・マイヤーズ カシア・スムートニアック |
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画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 7.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語 | |
字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
フランスにあるアメリカ大使館のアシスタントをしているリースは、実のところ軽度の汚れ仕事も行っていた。各国の首脳がフランスに集合する会合で、リースも盗聴のような仕事も請け負っていた。そんなある日大使からリースは仕事の依頼を受ける。それはエージェントのワックスという男と行動を共にしろ、というものだった。ワックスは型破りな男で、手段のためには人殺しをもいとわない男だった。そのワックスと行動を共にするうちにリースは、首脳が会合する会議を阻止しようとするテロリストの存在に気づき始める。そのテロリストはリースの身近にいる人物だった。
レビュー
大ヒット作「96時間」を作ったスタッフが新たに送り出すノンストップ・アクション映画がこの「パリより愛をこめて」です。すっかり制作側に回ってしまい、今回も制作を務めるリュック・ベッソンと、監督のピエール・モレルがタッグを組んでテンポのいい作品を送り出しています。
最初、リースは軽度の汚れ仕事を請け負うただの大使館員として描かれています。印象に欠ける役柄ではありますが、恋人であるキャロリンとの生活とともに、クライマックスの設定に大きな意味を持たせる位置づけに置いています。
そのリースが大使に指示されたのが、型破りなエージェント・ワックスと行動を共にし、麻薬犯罪を撲滅せよというものです。ワックスは麻薬捜査でここフランスまで乗り込んでくるわけですが、二人の出会いの場である空港ですでにその型破り度を見せていて、缶ジュース(エナジードリンクみたいですが)がセキュリティに引っかかったことで空港職員に食って掛かるといった有様です。実はその缶が銃の隠し場所というのもしゃれています。
その後も犯罪を後を追ってワックスは型破りな行動をどんどん行います。とにかく人を殺しまくるのですから、銃を弾いたことなどないリースにとっては、狂気の世界にしか感じられないものと言えるでしょう。しかし、そのリースもワックスと行動を共にするにつれ、彼のやり方に慣れていき、一種のバディものと言える展開になっていると思います。
後半は各国の首脳が集結する会合でのテロを阻止するという展開になりますが、その時にはリースとワックスがいいコンビネーションで、テロリストの行動を阻止します。リースがテロリストと対峙して、テロを阻止する場面は、中盤のテロリストの正体が明らかになったことで、かなり印象に残るシーンになっています。銃もろくに使えないリースが、その銃に頼るという展開に物語の余韻を与えているかと思います。
ラストシーンでは、チェスの得意なリースとワックスが、チェスをするシーンで余韻を残して終わりますが、物語的には最初ワックスが引っ張っていった物語を後半になるにしたがってリースが引っ張るようになり、ラストで二人が同等の魅力を発揮するという展開になっているかと思います。最初物語がつかめずに苦労しましたが、最後にはすべてつながった感じで、まずまずの面白さだと思います。
画質は良好です。時々粒子が荒れるシーンもあったのですが、基本的には粒子も見られず、色乗りも十分で、フランスの陰鬱な天気をよく再現していると思います。音響はdts-HD MA 7.1chを5.1chで視聴しましたが、全体的にサウンドフィールドがフルチャンネル鳴っているかのように感じます。銃撃シーンとかに特にすごい迫力があるわけでもないのですが、魅力的な音響効果を発揮しています。
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