GODZILLA VS. KONG(4K UHD Blu-ray)
邦題 | ゴジラvsコング | |
レーベル | WARNER BROS. HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2021年 | |
上演時間 | 113分 | |
監督 | アダム・ウィンガード | |
出演 | アレキサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール | |
画面 | 2.39:1/DOLBY VISION/HDR10+ | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語、イタリア語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語 | |
字幕 | 英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、デンマーク語、フィンランド語、韓国語、北京語、ノルウェー語、スウェーデン語 |
あらすじ
モナークは、スカル・アイランドにいたコングを拿捕して、仮想空間としてのスカル・アイランドに閉じ込めていた。コングと意思の交流ができるのは、耳が聞こえない少女、ジアだけだった。その頃、ゴジラが世界のエイペックスという企業の敷地だけを襲う事件が多発する。実は、エイペックスは、ある秘密の対ゴジラ兵器を製造していたのである。地球の内部に空虚なエネルギー空間があり、そこがコングの家であることが判明したため、その入り口にあたる南極にコングを船で輸送中に、ゴジラが現れ、ゴジラとコングの戦いが勃発する。戦いは一旦終わり、コングは空虚な空間に連れていかれる。一方ゴジラは香港に現れ、香港にあるエイペックスを襲おうとする。空虚な空間にいたコングは、ゴジラに誘導されるかのように香港に現れ、再びゴジラとコングの戦いが始まり、香港は壊滅状態になる。戦いはコングに不利な状況で、エイペックスは対ゴジラ兵器を稼働させて、ゴジラを始末しようとする。
レビュー
2020年の公開予定だったワーナーが放つモンスター・バースシリーズの一作で、新型コロナウイルスの影響でロードショーが延期されていた作品が、この「ゴジラvsコング」です。アメリカでは劇場公開とともにHBO Maxでの家庭用のストリーミング配信も実施されましたが、新型コロナウイルスによる劇場閉鎖の後の公開映画としては、「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」に引き続き1億ドルという興行収入を突破する大ヒット作になっています。Rotten Tomatoesによる評価は、批評家評価が75%ですが、観客評価が91%と、観客からは概ね高い評価を得ています。
映画は2014年にスタートしたモンスター・バースの「GOZILLA ゴジラ」から続くシリーズ物になっていますが、今作では、ついにゴジラとコングが対決するという夢のような展開が繰り広げられています。その戦いそのものが結構面白く、その他のストーリーは今ひとつでも全体として迫力あるバトルシーンが観客の満足を満たす結果になっているといえます。
今作では新たな組織というか企業としてエイペックスという会社が登場しますが、ここは対ゴジラ兵器を密かに開発していて、それがクライマックスで登場することになります。その兵器が意外なものとして登場し、見ている観客も興奮のるつぼに落とし込まれる仕掛けになっています。対ゴジラ兵器を操縦するのは、かつてモナークでゴジラを研究していた芹沢博士の息子である芹沢蓮という若者であり、日本から小栗旬が演技をしていますが、あまり目立った活躍もないところが、存在感のない役柄で残念と言ったところです。
コングと意思を通わせることのできる耳の聞こえない少女としてジアが登場しますが、彼女の存在は、コングの行動のモチベーションになっているのも特徴です。モナークはコングを家に戻すべく、南極にコングを連れて行き、そこから地球内部の空虚な空間にコングを連れて行きますが、そこでもジアとコングの意思の通わせようが物語のキーになっていると思います。また、クライマックスのゴジラ対コングでも重要な役割を果たしています。
ゴジラ映画といえば、都市が破壊されるのを見るのが醍醐味であるといえますが、この映画では香港を舞台に、ゴジラとコング、対ゴジラ兵器が戦いを繰り広げ、香港が壊滅的ダメージを受けるところが物語上面白い展開になっているかと思います。ゴジラやコング、対ゴジラ兵器の巨大さが香港の街並みからよく伝わり、街が破壊される魅力にあふれているといえます。
映像は、4K/DOLBY VISION/HDR10+で収録されています。マスターデータが4Kなので、ネイティヴ4Kでの収録であり、ゴジラやコングの毛並みや肌の緻密さがとてもよく現れており、高解像度で精細感が十二分にあります。映像は暗いシーンも多いのですが、香港の夜景のシーンなどでは、街並みの照明が輝くように光っており、その中でのゴジラ対コングの戦いが浮かび上がるかのような魅力的な映像が提供されています。音響はDOLBY ATMOSで収録されており、全編三次元サラウンドが攻撃的に貫かれ、迫力のある音響効果が楽しめます。
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