IRON MAN
邦題 | アイアンマン | |
レーベル | PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2008年 | |
上演時間 | 126分 | |
監督 | ジョン・ファヴロー | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、ジェフ・ブリッジス、グウィネス・パルトロー | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
巨大軍需産業の社長であるトニー・スタークは、アフガニスタンでの新兵器のテスト中、ゲリラに誘拐されてしまう。自分の命の危機を感じたトニーは、自ら新兵器を作るふりをしながら、鋼鉄でできたボディアーマーを作り上げ、無事脱出に成功する。この反省から軍需産業をやめる決意をしたトニーは、ボディアーマーを改良し、自らアイアンマンと名乗りアフガニスタンのゲリラを退治する。しかし、会社の共同経営者であるオバディアは、会社の存続をかけてトニーと対立し、プロトタイプのアイアンマンを自らまとってトニーと戦うことになる。
レビュー
アメリカの人気アメリカンコミックの映画化作品がこの「アイアンマン」です。2008 年の夏に公開され、大ヒットを記録しています。
物語は、トニーの心の移り変わりを主軸に描いていきます。ヒーロー誕生物語といったストーリー展開で、トニーがアイアンマンになるまでを描いています。最初、トニーは天才だが、世間のことが分かっていないお坊ちゃまとして描かれていきます。
その後、ゲリラに誘拐されてしまったトニーは、自分のやってきたことを反省し、新たにアイアンマンとして世間の役に立とうとするようになっていきます。似ているといえばバットマンと同じく、大富豪の生身の姿とスーツをまとったヒーローとしての姿の二面性にあるといえます。
しかし、物語中盤では、アフガニスタンのゲリラ部隊を一人で退治してしまい、一瞬物語はアメリカ万歳の様相を呈していくのかと思いました。ゲリラ部隊のボスがいかにもアイアンマンの敵となりそうで、いわくありげに登場してくるのですから、そう判断するのも仕方ないのかもしれません。
そこから物語は一転して、会社の共同経営者であるオバディアとの会社の経営をめぐる闘争に転じてしまい、ストーリーは、アイアンマン同士の対決という見せ場を作っています。しかし、この見せ場も意外と少ないといえ、ストーリー的にはアイアンマンの誕生を主体に描いているのが特徴ではないかなと思います。
トニーと、秘書であるペッパーの恋の行方も描かれていきますが、トニーの気のありそうでなさそうな描き方に少々じれったくなるところでもあります。この彼女がアイアンマンであるトニーのことを心配しているのが、物語的にはヒロインとしての位置づけなのではないかな、と思います。
トニーは、アイアンマンとして戦うことで、自身の会社のあり方を反省していますが、それを理解しないオバディアが会社の存続をかけて、プロトタイプのアイアンマンを作ってしまうところなどは、悪というか敵になるというか、ちょっと意外な展開だったと思います。ジェフ・ブリッジスがオバディアを演じているのですが、こういう敵役に回るとは思ってもみませんでした。
エンドクレジットの後にわずかですが、次回へ続く、みたいな映像が含まれているのも特徴で、あらかじめ続編への布陣を打っているのも珍しい展開かと思います。実際 2010 年には続編が公開されます。
映像は大変カラフルで鮮明な映像を提供しています。色乗りがよく、くっきりとしています。サウンドは、要所要所で重低音が鳴り響き、アイアンマンの重厚ぶりをよく表していると思います。
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