IRON MAN 2(Blu-ray)
邦題 | アイアンマン2 | |
レーベル | PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2010年 | |
上演時間 | 124分 | |
監督 | ジョン・ファヴロー | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ミッキー・ローク | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語 |
あらすじ
トニーは自らアイアンマンを名乗ることで、一躍有名になる。そして国防的に問題となり、審問会にかけられる。それを切り抜けたトニーは「スターク・エクスポ」を開催するが、社長業に嫌気がさし、秘書のペッパーに社長業を任せてしまう。トニーのリアクターはパラジウムを溶かしてしまい、それが毒となってトニーの体を駆け巡っていた。解決法のない状態だったが、トニーに同様のリアクターを積んだヴァンコが迫りつつあった。彼の父はトニーの父親ハワードと共同でリアクターを開発していたが、追放されたのだった。その復讐のためにトニーに迫るヴァンコ。そして、同業他社のハマーがヴァンコの知識を使って軍に取り付こうとする。様々なピンチの中、トニーがとった行動は。
レビュー
大ヒットを記録した「アイアンマン」の続編にあたるのが、この「アイアンマン2」です。こちらも大ヒットを記録しましたが、前作ほどではないという評価を受けています。
物語は結構複雑です。トニーはトニーで、自分の生命を守るはずのリアクターが、逆に自分の命を縮めるという状況に陥り、最初からピンチを迎えています。これは後半でトニーの父親、ハワードのメッセージがきっかけとなって解決するのですが、それまでトニーは自棄になって生きている、というようにも取れます。
それは、例えば秘書であるペッパーと口論になって、彼女にスターク・インダストリー社の社長を譲ってしまうというギャグのような展開を呼んだり、軍の知人であるローディと対立してしまい、プロトタイプであるアイアンマンのスーツを持っていかれてしまうといった、予測不能な展開にも見て取れます。
それと並行して描かれるのが、かつてトニーの父ハワードと共同でリアクターを開発していながら、追放されてしまったロシア人アントン・ヴァンコの息子アイヴァン・ヴァンコが父の無念を果たすべく、自らリアクターを作り、トニーに対して戦いを挑んで来るというもので、こちらもややこしいことに、スターク・インダストリー社のライバル会社であるハマー社が自社で出来ないスーツの開発をアイヴァンに委託するということで、事態を複雑にしています。
物語中盤では、S.H.I.E.L.Dのリーダーであるニック・フューリーが登場して、トニーを「アベンジャーズ」に誘うという話も描かれますが、ここで、ペッパーの秘書である女性がブラック・ウィドーというメンバーの一人であることが明かされ、後半活躍をするのも、2012年の大ヒット作「アベンジャーズ」を予告するような形で、マーベル・コミック・ユニバースを形作っているのが面白いと思います。
トニーが飄々とした感じで生きているので、あまり物語的には深刻にはなりませんが、一歩間違うと「バットマン」シリーズのようにダークな展開になりかねない設定なので、物語の作りは大事だと思います。今作では、その辺あまり重たくないように作られているかと思います。
トニーとペッパーの関係は、今作で一歩後退して二歩進むみたいな微妙な関係になっています。この二人、言いあう場面も多いのですが、お似合いの関係にあるように取れますので、「アイアンマン3」での関係の深化さを期待してしまうところではあります。
エンドクレジットの後は、ニュー・メキシコで発見されたあるものが映し出されますが、実はマーベルのある作品で主人公が使う武器が登場します。これはちゃんとマーベル・コミック・ユニバースのつながりを意識しています。そういう意味では、「アベンジャーズ」に期待をしてしまうところがあります。
映像は1080pのシネスコサイズで、十分な色乗りを与えています。解像度も十分ですが、シーンによってはちょっと不満の残るところもあります。多分フィルム撮影だと思いますが、グレインノイズも若干見受けられます。音響はdts-HD MA 5.1chということで、重低音もかなり出ており、またサラウンド感も抜群の音場を作っています。ただ、クライマックスの戦闘シーンはもう少し重低音があってもよかったかなと感じないわけでもありません。
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