IRON MAN(4K UHD Blu-ray UK)
邦題 | アイアンマン | |
レーベル | WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2008年 | |
上演時間 | 126分 | |
監督 | ジョン・ファヴロー | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス | |
画面 | 2.40:1/HDR10 | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch イタリア語、ラテンスペイン語、フランス語 | |
字幕 | 英語、イタリア語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語 |
あらすじ
スターク・インダストリーズの若き社長、トニー・スタークは自身が開発した新兵器、ジェリコをアフガニスタンでアメリカ軍にデモンストレーションし、売り込みに成功する。その成功の美酒に酔っている中、テロリストの攻撃にあい、トニーはテロリストに捕らえられてしまう。胸を負傷したトニーは、リアクターを胸に装着した状態になっていた。心臓近くに金属片が止まっていて、リアクターがないと金属片が心臓に達するからである。テロリストはスターク・インダストリーズの武器を多数所有しており、自らをテン・リングスと名乗ってトニーにジェリコを生産するように要求する。トニーは同じくテロリストに捕らえられているインセンという男と共同でジェリコを作るふりをしてリアクターの改造と、パワードスーツの生産に取り掛かる。そして、完成したパワードスーツを使って、テロリストを撃退し、脱出に成功する。アメリカに戻ったトニーは、自社の兵器がテロリストに使われていることに憤慨し、スターク・インダストリーズの兵器部門の閉鎖を決める。そして、平和のために新たに改造したパワードスーツの生産に取り掛かり、ヒーローとして生きていくことを決める。しかし、スターク・インダストリーズの兵器部門の閉鎖に困ったのが副社長のオバダイアであり、彼はテン・リングスと交渉してトニーの生産したパワードスーツの1号機を入手し、これを発展させて兵器として売り込もうとしていた。
レビュー
今やDisneyの1部門としてヒット作を期待されているマーベル・スタジオの第1作目として制作され、大ヒットを記録したためにシリーズの製作にGOサインが出た伝説の作品が、この「アイアンマン」です。北米だけでも製作費を大きく上回る興行収入を得ていて、また、映画評論家、観客の両方から高い評価を得ている作品であります。
この映画はすでにDVD、Blu-ray、Amazon Primeと過去に何回か鑑賞していますが、今回改めて4K UHD Blu-rayで鑑賞して、魂が高揚する瞬間に何度か遭遇する映画であると、確信を持った次第であります。魂が高揚するというのは、主人公トニー・スタークが陽気なキャラクターであり、彼が製造するパワードスーツを装着して空を飛行する瞬間に感じるところであります。ヒーローが空を飛び回る瞬間に高揚感を感じるところがあり、ヒーロー映画たり得る要素が満載であると言えます。
また、主人公トニーが当初から遊び人であるという設定から、陽気なキャラクターであり、彼が危機に瀕してもそんなに落ち込んだりすることもなく、飄々とトラブルに挑んでいくというところに、この映画の雰囲気を確定しているとも言えます。そのトニーも自社の兵器がテロリストに使われていることを知り、そのために自ら正義のヒーローとして生きていくという決断を下すところに、トニーの信念のようなものを垣間見ることができます。
その遊び人のトニーですが、秘書であるペッパーと淡い恋心関係に陥っているという設定は微妙な二人の関係性を表していて、楽しいものであります。トニーの無茶振りに仕方なく取り掛かるペッパーの存在は結構大きなものがあると言えます。また、第1作目ではほとんど台詞もなく、存在感が希薄なハッピーも登場自体はしていて、彼が今後重要なキャラクターになっていくのは、微笑ましいものがあります。ハッピーを演じるのは監督でもあるジョン・ファヴローであり、彼のタレント性をうまく表現していると言えます。
第1作目の敵になるのは会社の副社長であり、トニーの父ハワードと共にスターク・インダストリーズを経営してきたオバダイアであり、彼が密かにテロリストと連んでいるところが、印象深いところであります。そのオバダイアがトニーの開発したパワードスーツを模倣し、新兵器として売り込みをかけようと企んでいるところなどは、腹黒い敵だなとインパクトを受けます。クライマックスはパワードスーツを装着したトニーとオバダイアの二人の対決であり、どちらが勝ち残るのかが物語の焦点になります。
映像は4K/HDR10での収録になっています。マスターデータは2Kでの収録であり、この4K UHD Blu-rayはアップスケールの4Kなのですが、解像度は十分であると言えます。魅力的な映像を提供しています。また、HDR10の色彩効果は抜群で、アイアンマンの赤とゴールドの色合いの再現性などは、特筆に値するところがあります。音響はDOLBY ATMOSにアップデートされていて、三次元のサラウンド感は満載であると言えます。飛行するアイアンマンのソニック音や、兵器の飛翔音、着弾音などが自分を取り囲むようなサラウンド感を見せています。また、重低音も響いていて、パワードスーツの重さがよく表れていると言えます。
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