IRON MAN(Blu-ray)
邦題 | アイアンマン | |
レーベル | PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2008年 | |
上演時間 | 125分 | |
監督 | ジョン・ファヴロー | |
出演 | ロバート・ダウニー・Jr、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | Dolby TrueHD 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語 |
あらすじ
巨大企業、スターク・インダストリーの社長であるトニー・スタークは、自身の軍事武器をアメリカ軍に販売していたが、その中、テロリストに襲われ、自身が大怪我を負ってしまい、テロリストに拘束されてしまう。気が付いたトニーは、胸に武器の破片が心臓に届くのを妨げるリアクターを装着されていることを知る。テロリストは、トニーの軍事武器を開発することを要求するが、トニーはテロリストから逃げ出すために、アーマーを開発し、テロリストの監視をかいくぐって、アメリカに帰還する。そして、テロリストに軍事武器が渡ることで世界が不安定になることを危惧したトニーは、会社の軍需産業からの撤退を決意する。しかし、社の重役であるオバディアは、それを快く思わず、テロリストからトニーの開発したアーマーを回収し、自身の手で軍需産業に復帰しようとする。トニーは、平和のために、アーマーを改良し、アイアンマンとして活動し始める。
レビュー
マーベル・シネマティック・ユニバースの記念すべき第1作目であり、人気コミックの映画化作品が、この「アイアンマン」です。役者として難しい立ち位置にいたロバート・ダウニー・Jrの代表作となり、またその作品の出来の良さから、その後の映画シリーズが制作されるきっかけとなっている作品となっています。興行収入的にも大ヒットを記録しています。
映画は、ヒーローものであるアイアンマンの誕生秘話を描いた物になっていますが、「アベンジャーズ エンドゲーム」で完結したアイアンマンの変遷を考えると、すでに第1作目であるこの「アイアンマン」で、その後の展開を予期させるキャラクター設定がされていて、興味深いものになっています。過去にも1度、DVDでこの映画を鑑賞していますし、レビューも書いていますが、マーベル・シネマティック・ユニバースを全部見た上で再見すると、新たな発見があって、面白いと思います。
この映画が面白いのは、やはりロバート・ダウニー・Jrが演じるトニー・スタークというキャラの性格にあると思います。最初は飄々としていて、社長業を遊びでやっているトニーが、テロリストに囚われ、自身の売っている軍事武器がテロリストにも使われているという事実を知り、次第に正義に目覚めていく、という展開は、かなり深い内容になっていると思います。
また、その後のシリーズや「アベンジャーズ」、「キャプテン・アメリカ」、「ソー」などに共通する脇役キャラがこの映画ですでに登場しているのは、先見の明があったと言えるでしょう。エージェント・コールソンやニック・フューリー、ペッパー、ローディといったキャラが登場することで、アンサンブルを奏でていると言えます。ただ、ローディを演じたテレンス・ハワードは、後のシリーズでは降板し、2作目以降はドン・チードルが演じています。
ストーリーの後半は、アイアンマンになったトニーと、軍需産業を継続しようとするオバディアとの対決になりますが、物語のテンポがいいので、意外とスピーディな物語運びになっていると言えます。まだ、トニーもシリーズが続くにつれシリアスになっていく過程にはまだなく、彼の純粋な正義感が表現されているのは、物語として新鮮であると思います。
映像はフィルム撮影であるために、若干のフィルムグレインが残っていますが、多彩な色彩と、10年前のBlu-rayとは思えない解像度で映像の魅力を伝えています。音響はDolby TrueHDですが、かなり効果的なサラウンドで、音響が常に観客を取り囲むデザインがされています。音質も良く、低域の出力もはっきり出ていて迫力があります。
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