LIMITLESS(Blu-ray)
邦題 | リミットレス | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2011年 | |
上演時間 | 105分 | |
監督 | ニール・バーガー | |
出演 | ブラッドリー・クーパー、アビー・コーニッシュ ロバート・デ・ニーロ |
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画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語、フランス語 |
あらすじ
作家のエディは、仕事に行き詰まり、恋人のリンディとの関係も悪くなり、底辺の生活を送っていた。ある日、街でエディはかつて離婚したメリッサの弟であるヴァーノンと再会し、彼から、普段20%しか機能していない脳の能力を100%発揮する薬を譲り受ける。その薬を飲んだエディは、脳の機能の活性化で、本の執筆をやすやすと仕上げたどころか、それだけに飽き足らず投資に手を出し、大儲けをする。その結果、投資家であるカールとも出会い、企業買収の話を進める。しかし、その薬をめぐって、次第にエディの周辺にドラッグディーラーが集まり、彼を危機に追い込んでいく。
レビュー
アラン・グリンの小説「ブレイン・ドラッグ」を原作とした映画で、脳の能力を100%発揮する薬を服用した主人公が辿るドラマを描いています。制作費に対してかなり興行収入を上げている映画で、ヒット作であると言えるでしょう。
主人公は人生に行き詰まっているエディという作家で、彼のその行き詰まり感は、陰鬱な感触を受けます。作家なのに小説を書けない、恋人からは別れを告げられる、といいことがないところが、エディの惨めさを描いていると言ってもいいでしょう。
そんなエディが、離婚したメリッサの弟であるヴァーノンと再会し、脳の能力を100%活性化させる薬を貰うところから、話は一転します。エディの人生はバラ色の人生になり、小説はやすやすと書き上げ、女性にも困らないといういいことだらけの人生に変わります。
しかし、薬が切れるとまた元の生活に戻ってしまうエディは、ヴァーノンに薬をもらいに行くのですが、ヴァーノンは何者かに殺されていて、エディは、薬をくすねてしまいます。そこから、彼の運命は大きく変わります。
物語の性格上、最後は悲劇が待っている展開になるのかな、と思っていましたが、そういう方向に行きかけて、実はラスト、意外な展開になっているところが、この映画の面白さを現していると思います。もちろん、途中薬をめぐって、エディの身に危機が迫り、彼がどうその危機を逃れるのかというサスペンスもありますが、それをいろいろな形で逃れていくというのが、ユニークであると言えます。
薬自体にも人体に悪影響があり、薬を飲んだ他の人たちが、皆死亡するか、病院送りになっているという点も、この薬の危険性と、その薬に頼り切ってしまっているエディの身の危険性を表現しています。この辺は、普通のドラッグでも同じようなものなので、ドラッグの危険性を伝える啓蒙も感じとられるところはあります。
しかしながら、ラストのエディの人生の成功ぶりは、薬に頼っているとはいえ、そういう落ちでいいのか、とちょっと考えさせられるところはあります。リンディともうまく収まり、人生の成功者になっているエディを見ていると、意外な展開に引っかかりを覚えます。
映像は解像度は十分で、薬を飲んでいない時のエディの視点から見た風景は、モノトーンの色彩で、薬を飲んでいる時のエディから見た視点は、カラフルな暖色なトーンとなっており、その使い分けが、魅力に感じるところであります。音響は要所要所で5.1chサラウンドが効果的に鳴っています。メインはフロントですが、時にサラウンドを強調した鳴り方をしており、面白く感じます。
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