NIAGARA:Miracles,Myths & Magic
邦題 | – | |
レーベル | SlingShot Entertainment | |
制作年度 | 1986年 | |
上演時間 | 41分 | |
監督 | キース・メリル | |
出演 | ナドラ・メコスキ | |
画面 | 1.44:1/スタンダード | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、スウェーデン語、日本語、韓国語、北京語 | |
字幕 | 英語 |
あらすじ
北米最大の滝であるナイアガラ。ここは過去のインディアンの時代から、人類が関わってきた滝である。インディアンの時代、若い女性レラワラは、望まない結婚を強いられ、滝の聖霊に導かれて滝に落ちる。それから時代は経ち、白人たちが滝を見つけるようになる。西部開拓時代にはインディアンや白人探検家がナイアガラの滝を目印に旅を続けていた。その後、滝は観光名所になり、様々なチャレンジを繰り広げることになる。滝の上での綱渡りや、激流を船で降る者、樽に入って滝を落ちる者など様々である。そんな中、滝は人類を超越した存在を誇示し続けた。
レビュー
世界最大のラージフォーマットであるIMAXフィルムで撮影されたのが、この「NIAGARA:Miracles,Myths & Magic」です。1986年の制作なのでかなり古い映像ですが、IMAXというフォーマットを最大限駆使したドキュメンタリーになっていて、一時期はナイアガラの滝の近くにあるIMAXシアターで上映されていたこともある作品であります。
ドキュメンタリーではありますが、ストーリーは結構再現ドラマを入れ込んでいます。それを見ることで、ナイアガラの滝と人類の関わり合いについて、深く知ることができるようになっています。太古のインディアンの時代から1600年代の白人による滝の発見、南北戦争、滝の観光名所化、滝に挑む人々、滝に落ちた家族の行方など、いくつかのドラマが映像で見せられることにより、ナイアガラの滝の雄大さが際立つようになっています。
ただ、ドキュメンタリーとしては、表面的な描き方になっている面もあり、あまり深い描き方ではないような気もします。IMAXフィルムの取り扱いの難しさを含め、当時の技術ではこの辺が限界になっているのではないかと思います。
映像はDVDの初期のリリースということもあり、SD画質の解像度の低さも気になりますが、ブロックノイズやリンギングも散見され、IMAXの画質の良さを堪能できないところがあります。こういう映像はBlu-ray、4K UHD Blu-rayの方がしっくりくると思いますが、残念ながらリリースはされないようなので、DVDで我慢するしかないと言えます。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chサウンドです。7ヶ国語収録なので、DVDの容量をそれなりに使っていることになります。サラウンドは結構意図的に使っていて、音に包み込まれるような感覚は十分に味わえます。ただ、Dolby TrueHDなどのロスレス音声に比べると、音質では劣る感触を受けます。
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