PACIFIC RIM UPRISING(Blu-ray 3D)
邦題 | パシフィック・リム:アップライジング | |
レーベル | UNIVERSAL PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2018年 | |
上演時間 | 111分 | |
監督 | スティーヴン・S・デナイト | |
出演 | ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ケイリー・スペイニー | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語 DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch スペイン語 |
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字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
人類が「怪獣」と戦い、怪獣がやってくる太平洋の海底のトンネルを防いでから10年の月日が過ぎた。「怪獣」と戦ったペントコストの息子ジェイクは、「怪獣」に対する兵器、「イェーガー」の燃料を取り出して、それを売ることで生き延びていた。ある日、ジェイクはアマラという少女と出会う。彼女は小型のイェーガーを自作し、それを操縦していた。そして、二人は「怪獣」の脅威に備える環太平洋防衛軍に入隊する。「怪獣」に対する兵器、イェーガーをシャオ・カンパニーが製作していたが、ニュートンが「怪獣」の影響を受け、イェーガーのコントロールに「怪獣」の脳を使ってしまう。怪獣に乗っ取られたイェーガーは、人々を襲うようになり、再び海底のトンネルを解放しようとする。ジェイクらは、イェーガーに搭乗しそれを阻止しようとするが、怪獣の目的は人類の死滅と自身の生存だった。
レビュー
前作の「パシフィック・リム」が一部で好評だったため、その続編として制作されたのがこの「パシフィック・リム:アップライジング」です。前作も興行的には苦戦をしている作品ではありますが、今作は興行的には失敗作とみなされ、評価自体も芳しくないものになっています。
前作は、オタク愛に溢れるギレルモ・デル・トロが監督を務め、巨大ロボットイェーガーと怪獣の戦いを強烈なインパクトで描いていましたが、本作は、監督が変わり、さらに派手なイェーガーと怪獣の戦いを描いたものになっています。それが評価されるかされないかというのは人それぞれでしょうが、個人的には派手なロボットと怪獣のバトルシーンが明るいシーンでたっぷり描かれるところで、水準の出来かなと思っています。
登場人物の存在感は、今一つ感じられないところもあり、特に少女アマラの存在感が弱い感じを受けますが、ペントコストの息子ジェイクが頑張っているので、そこそこ物語に没入できる要素になっています。その他の登場人物も影が薄いのですが、前作にも登場した森マコも環太平洋防衛軍の司令官として再登場するのが、ストーリー上面白く感じられるところであります。
ストーリーは平板なのですが、とにかく巨大ロボットイェーガーが物語中盤から後半にかけて大活躍するので、ロボットの戦闘シーンを堪能するのには、楽しい映画であると言えます。特に音響効果とCGによるイェーガーと怪獣の描写は派手なものであり、映画に引きずり込まれるものがあると言えます。
映画の製作会社であるリージェンダリー・ピクチャーズが中国資本に買収されたこともあって、映画で中国を意識させるシーンが多いのには気になるところではありますが、クライマックスが日本の東京と富士山でのイェーガーと怪獣の死闘になっているので、日本人としては楽しいものになっています。しかし、東京の描写は変です。勘違いの描写をしているシーンが多く、リアリティは弱めかなと思います。後、なぜか「ガンダム」の像が登場するのも、笑えます。日本のロボットといえば「ガンダム」という連想なのでしょうか?
映像は3Dで収録されていますが、前作と違い、昼のシーンでのイェーガーと怪獣の戦いを描いていることもあり、奥行き感、立体感は素晴らしいものがあります。映画の中に引き込まれる描写になっていて、画面の明るさ、色彩の充満度は十二分にあるといえます。解像度も十分です。音響はDOLBY ATMOS収録で、三次元サウンドフィールドを見事に作り上げています。戦闘シーンを中心に、音に包み込まれる感覚が強く、頭上に音が回り込む要素が多いです。また、重低音も存分に活用していて、迫力があります。
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