RAMBO/FIRST BLOOD PART II
邦題 | ランボー/怒りの脱出 | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1985年 | |
上演時間 | 96分 | |
監督 | ジョージ・P・コスマトス | |
出演 | シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ チャールズ・ネイピア |
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画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 | |
字幕 | − |
あらすじ
収容所で強制労働をさせられていたランボーは、元上官のトラウトマン大佐から、ベトナム戦争での行方不明者の捜索と引き換えに自由の身を得るという話に乗ることにする。ベトナム軍が監視する捕虜収容所では、多数のアメリカ兵が収容されていた。それを救助しようとするランボーだったが、このミッションの発案者であるアメリカ上院議員の自己保身のために助けを得られず、ランボーは囚われの身となってしまう。ランボーを唯一カバーする女兵士が、ランボーをフォローしようと、動いたおかげでランボーは救助され、収容所の兵士達の救助に一人ベトナム兵と背後で操るソ連兵と戦うことになる。
レビュー
大ヒットを記録した「ランボー」の続編という形でで描かれたのがこの「ランボー/怒りの脱出」です。こちらも男くさい描き方をされていて、大ヒットを記録しています。
本作は、前作と違って、ランボーが実際に戦場に赴いて、たった一人で戦いを繰り広げるところにカタルシスを得るところがあると思います。前作でグリーンベレーの兵士であり、たった一人で警察官を相手に暴れたランボーですが、今作ではベトナムに戻ってきて、戦争での行方不明者を救出するという、ベトナム戦争での負けを晴らすかのような展開になっています。
実際ランボーには、ほとんどサポートが得られず、敵も味方も皆、ランボーを敵視しているところに、物語のポイントがあるかと思います。特にベトナム戦争の行方不明者を捜索するというミッションを与えたアメリカ上院議員は、元々そんな捕虜がいるとは信じていなくて、自身の保身のためにただ写真を撮ってこいというだけで、実際に捕虜がいることが分かるとランボーを見捨てるという行為に走ってしまいます。
ランボーの味方といえば、トラウトマン大佐と、ベトナムでの女兵士だけなのですが、トラウトマン大佐はほとんど何の役にも立たずにただ基地で見守るしかなく、女兵士も活躍はするものの、途中で死んでしまい、ランボーに心の傷を残すという役割でしかありません。
今のアクション映画、特に「ランボー/最後の戦場」を見た目からすると、人が死ぬシーンも血糊が少なく、意外とあっさりしているなと思うのですが、ランボーの無敵ぶりは今作で確立されたといってよく、たった一人でベトナム兵とソ連兵相手に大暴れするところが面白くあります。
今作には、脚本としてあのジェームズ・キャメロン監督が参加していますが、本人曰く「あれは俺の脚本じゃない」と言い切っているそうです。そういう意味では、ストーリーの展開として、共同脚本に名を連ねているシルヴェスター・スタローンの意向が強く出ているのではないかと思います。それが当時タカ派といわれたレーガン政権の雰囲気を感じ取って、負けてしまったベトナム戦争の逆襲という展開になってしまったのではないかと思います。
画質は、結構鮮明で、1985年の映画とは思えないくらいクリアな映像をしています。ジャングルのシーンが多いのですが、その雰囲気が漂ってくるような画質をしています。サウンドは、5.1chサウンドを2chステレオで聴きましたが、あまりサラウンド感はない感じです。元がDOLBY STEREOですので、5.1chにするには少々無理があるという感じがします。
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