RAMBO III
邦題 | ランボー3/怒りのアフガン | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1988年 | |
上演時間 | 102分 | |
監督 | ピーター・マクドナルド | |
出演 | シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ マーク・ド・ジョング |
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画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 | |
字幕 | − |
あらすじ
タイで静かに生活をしていたランボーは、トラウトマン大佐の訪問を受ける。トラウトマン大佐は、ソビエト連邦の侵略したアフガニスタンに潜入し、アフガニスタンの反乱兵たちの救出に向かうというもので、その任務にランボーも同行するように依頼する。しかし、ランボーは戦争から遠ざかっており、その任務を断るのだった。しかし、トラウトマン大佐がソビエト連邦に捕らわれの身となったことを知ったランボーは、心の師であるトラウトマン大佐を救出すべく、一人アフガニスタンに赴き、戦いを開始するのだった。
レビュー
人気シリーズ「ランボー」の第3弾がこの「ランボー/怒りのアフガン」です。しかし、興行収入的には今一つの成績となってしまい、作品の内容も酷評が多く、この年のワースト映画に捧げられるゴールデンラズベリー賞の主演男優賞を受賞するという散々な結果になってしまっています。
見ていて思ったのですが、「ランボー/怒りの脱出」でもそうでしたが、ソビエト連邦(現ロシア共和国)との冷戦を反映させたストーリー展開が、今作では前面に出すぎてしまい、それが酷評につながったのではないかと思います。
物語自体が、ソビエト連邦に侵略されたアフガニスタンの反乱兵とランボーとの共同作戦かと思いきや、結局はランボーの独り舞台となっているところからも、ランボーがスーパーヒーローのようになってしまい、そこが面白いとも、スタローンの独りよがりともなってしまっているというところが見受けられるかと思います。
前作でもそうでしたが、トラウトマン大佐が実際のところ何もできない人なので、ランボー一人が活躍をするのを楽しめるかどうかという点でこの作品を評価できるかできないかが変わってくるのではないかと思います。僕個人としては、戦闘シーンはそれなりに面白かったとは思うのですが、何か違和感みたいなものを感じるところもあったように思います。
ランボーシリーズ全般に言えることですが、シリーズを重ねるごとにランボーがスーパーマンになってしまい、第1作の「ランボー」の世界観から離れていってしまっているのが、この作品の欠点ではないかと思います。
また、よく言われることですが、この映画の制作時に、実際の世界ではソビエト連邦がアフガニスタンから撤退をしてしまい、現実の世界と映画の世界に乖離を起こしていたのも、評価が低い原因の一つではないかなと思います。よく映画は時代を映す鏡だといわれますが、今となっては、古めかしい作品であるという印象を免れません。
画質は、元ソースがよかったというのもあるのでしょうが、かなりクリアな映像を提供しています。DVDという事もあり、ノイズリダクションをかけているのでしょうが、フィルムグレインも見えずに、鮮明な画質を映し出しています。サウンドは、5.1chサウンドを2chステレオで聴きましたが、このころからDOLBY STEREO SR方式になっているためか、かなり広大なサラウンドフィールドを提供しています。さすがに後方に回り込む音響の再現まではしていませんが、広がり感はなかなかのものです。
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