ROBOTS
邦題 | ロボッツ | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2005年 | |
上演時間 | 89分 | |
監督 | クリス・ウェッジ | |
声の出演 | ユワン・マクレガー、ハル・ベリー | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch スペイン語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
リベット・タウンで生まれ育ったロドニーは、幼い頃からロボットの発明で能力を発揮していた。成長した彼は、父の調子がおかしいのを受けて、ロボット・シティのビッグウェルド・インダストリーのビッグウェルドに会いに行こうとする。しかし、ビッグウェルド・インダストリーは、ラチェットという金の亡者に乗っ取られた後だった。ロドニーは、オールドモデルのロボット達と出会い、彼らの修理を行うことになるのだが、ラチェットの妨害にあってしまう。ロドニーたち、オールドモデルのロボットの命運は ? ビッグウェルドはどうなったのか ? 物語は性急に進んでいく。
レビュー
ディズニー / ピクサー社の CG アニメに対抗して作られたのがこの作品「ロボッツ」です。2005 年の夏に公開されて、大ヒットを記録いたしました。
ロボットを主人公にしながらも、人間くさい演技をさせることで、感情移入度を高めているのがこの作品の特徴です。実際 CG で人間を描くと、どうもつるぺたな感じが否めませんので、ロボットを主人公にしたというのは、CG アニメとしては正解かもしれません。
物語は、コッパーボトム夫妻に子供が誕生するところから始まります。この子供が主人公のロドニーとなるわけです。子供時代から描くことで、ロドニーのビッグウェルドに対する憧れや、ロボットの発明に関して天才的な才能を発揮するという彼のベースになるシーンを描くことができています。
そんな彼は、父が故障しがちなのを受けて、ビッグウェルドに会いに行こうとします。この物語自体が親子の愛情をも描いているところから、少年の成長物語だということも出来るわけですが、そんなことを象徴するかのように、父がミュージシャンにあこがれていたというシーンが入ってきます。これはまた、ラストでの複線にもなっているわけです。
ロボット・シティにたどり着いたロドニーは、ふとしたことからオールドモデルのフェンダーなどのロボット達と出会い、ビッグウェルド・インダストリーが最新型のアップグレード部品だけしかフォローしないという施策を知る羽目になります。ビッグウェルドにあこがれていたロドニーは、自分の知識と腕を持って、オールドモデル達の修理を行うことになるのです。
一方ビッグウェルド・インダストリーは、ラチェットが金の亡者となって経営をしていて、独裁政権をひいていました。これは、ロドニーの憧れに対して、全く逆の設定を見せるために付けられたものだと分かります。かくして、物語後半では、復活したビッグウェルドとロドニーは、理想と現実の戦いを繰り広げることになります。ロドニーの夢が理想だとすれば、ラチェットのは現実であります。
物語後半では、オールドロボット対ラチェット群の戦いになるわけですが、このシーンは迫力があります。エンターテインメントですから、このような演出をすることで、物語を分かりやすくしているものと思われます。
画質は、全編フル CG ですから大変美しい画像となっています。色がつきぬけた感じを取っていて、多分フィルムで見るのよりもきれいなのではないかと思われます。音響は、DOLBY DIGITAL 5.1ch を 2ch ステレオで鑑賞しましたが、迫力があり、シーンによっては音が回りこんでいる感じがします。
声の出演にユワン・マクレガーが出演しているせいかも知れませんが、スターウォーズのパロディと思われるシーンが 2, 3 あったのには笑えます。制作者のお遊びといったところでしょうか。
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