SPIDER-MAN
邦題 | スパイダーマン | |
レーベル | COLUMBIA TRISTAR HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2002年 | |
上演時間 | 121分 | |
監督 | サム・ライミ | |
出演 | トビー・マグワイア、ウイレム・デフォー、キルスティン・ダンスト | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
平凡な高校生、ピーター・パーカーは、ある日学校の課外授業で訪れた研究所にて蜘蛛に刺されてしまい、特殊な能力を身につけてしまう。最初はその能力を己の欲望に使用するパーカーだったが、育ての親である叔父さんの死をきっかけに、正義のために使うようになる。一方ピーターの友人の父親である巨大企業経営者・オズボーンは、軍との取引がうまくいかなくなったことをきっかけにグリーン・ゴブリンに変貌、ニューヨークで大暴れを始めてしまう。現場に居合わせたピーターはスパイダーマンに変身しゴブリンに対峙、2人の死闘が始まった。
レビュー
ご存知、アメコミヒーローの一人、スパイダーマンの映画化です。ここ数年のアメコミヒーロー物の映画化というと、ティム・バートンが監督した「バットマン」以降割と暗いストーリー展開のものが多かったように感じますが、この「スパイダーマン」は多少そういう要素があるとはいうもののどちらかというとアクション満載で、子供から大人まで楽しめる展開になっています。
これまでいろいろなアメコミ物を観てきていますが、作品のイメージとしては、1978年の「スーパーマン」の雰囲気に近い作風ではないのかな、と思っています。「スパイダーマン」にしろ、「スーパーマン」にしろ、そのヒーローの生い立ちから始まって、宿敵と対決するまでを描いていますから、そのように感じるのかもしれません。
また、アクションシーンなども比較的昼間のシーンが多いせいもあり、その辺も作品の印象が「明るい」イメージなのかもしれません。前述の「バットマン」などは、ストーリーのほとんどが闇の世界だったこともあって余計陰鬱さを感じるところがあります。
主人公のピーターをトビー・マグワイアが演じていましたが、彼の演技はなかなかナイーブなところがあり(実物はどうかは知りませんけど)、その辺が只のスーパーヒーローではない、健全な悩みを抱えたヒーローという雰囲気をかもし出していると思います。
宿敵ゴブリン演じたウイレム・デフォーですが、この人段々変質的なキャラクターばかり演じる様になってしまっている気がするのですが、どうでしょうか。どうもオリバー・ストーンの「プラトーン」でのエリアス軍曹役が印象に強いせいか、「何もこういう変質的な役ばかり演じなくても…」という気になってしまいます。(きちんとは観ておりませんが「スピード2」でも変質的な犯罪者役演じてた様に思いますし…。)
画質はやはり夏の大作であると言うことと、かなりCGを多用しているようで(でないとアクションシーンの構築は難しいでしょうし)、非常にカラフルな色使いです。とはいっても舞台であるニューヨークの雰囲気はきちんと伝わってきております。以前ニューヨークに旅行に行ったことがありましたが、そのときに感じた雰囲気が画面に定着しているように思います。音響も当然のごとくすばらしく、全チャンネル使い分けされております。
そういえばクライマックスでスパイダーマンのマスクがほとんど剥がれてしまい、ピーターの素顔が登場してしまいましたが、この手の覆面ヒーロー物で素顔をさらすシーンというのは珍しいように思います。僕的には、「バットマン・リターンズ」のクライマックスで、バットマンが自らマスクを剥ぐシーンが印象に残っているものですから、それを思い出してしまいました。
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