STAR WARS:EPISODE IV-A NEW HOPE/スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

STAR WARS:EPISODE IV-A NEW HOPE

STAR WARS:EPISODE IV-A NEW HOPE DVDジャケット 邦題 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
レーベル 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT
制作年度 1977/1997年
上演時間 124分
監督 ジョージ・ルーカス
出演 マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語、フランス語、スペイン語
字幕 英語
THX仕様

あらすじ

 帝国が宇宙を支配して早数十年。反乱軍は、帝国の究極の兵器、デス・スターの機密情報を盗み出すことに成功する。その情報を持って反乱軍は帝国に対抗しようとするが、ダース・ベイダー率いる帝国軍にレイア姫が捕まってしまう。レイア姫はドロイドの R2-D2 に機密情報を隠し、R2-D2 と C-3PO は辺境の惑星ダントウィーンに到着をする。そこで出会ったのがルーク・スカイウォーカーだった。ジェダイ騎士の生き残りであるオビワン・ケノービと出会ったルークは、育ての親の死をきっかけに惑星を離れ、フォースの力を学びながら帝国と反乱軍の戦いに身を投じていくことになる。

レビュー

 映画史にその歴史を記すことになる「スター・ウォーズ」シリーズの第1作目であり、後半 3 部作の 1 話目となるのがこの「スター・ウォーズ エピソード 4 / 新たなる希望」です。全米歴代興行収入でも 4 億 6 千万ドルという数字を稼ぎ出していて、「スター・ウォーズ」シリーズの中でも最もヒットした作品でもあります。

 物語は、勧善懲悪の展開が描かれていますが、色々な見方が出来ると思います。エピソード 1 – 3 を観た後にこのエピソード 4 を見ると、色々な事柄が繋がっていて、思わずにやりとするシーンが満載であります。

 特にダース・ベイダーとオビワンのライトセイバー戦は、見ていて胸が熱くなる瞬間でもあります。エピソード 3 で火山の中戦った二人が、数十年のときを経て、再びあいまみえるというのは、時間を感じてしまいます。しかもこのシーンで、オビワンは幽体化すべく、自ら戦いを放棄してしまいます。これは、エピソード 3 で語られていたことの実践でもあり、観ていて納得のシーンでもあります。

 本作では、ダース・ベイダーの悪の存在感が強いですが、パルパティーン皇帝が登場せず、その代わりといっては何ですがターキン総督がダース・ベイダーの上司という設定になっているところが、物語に少し違和感を持たせているかなと思います。まあこれは元々続編を考えないで制作されたところがあるので仕方がありませんが。

 ダース・ベイダーからの視点で映画を観ると、実の娘であるレイア姫を拷問したり、実の息子であるルークの存在を知らずに「フォースの強いやつだ」とつぶやいたり、色々と物語の始めであるんだなという感じがします。アナキン・スカイウォーカーとしての振る舞いは全然ないところが今作の特徴であるといえるでしょう。

 一方、物語を純粋に観て行くと、ルークの成長物語であるという見方が出来るかと思います。辺境の惑星に住むルークは、叔父の仕事を手伝うだけで友達が次々と反乱軍に入っていくのにそれを黙って見ているだけという境遇があります。それが、ジャワ族からドロイドを買ったことにより、彼の身辺は急速に変わっていきます。オビワンと出会い、フォースの使い方を少しずつ学んでいくルークは、最後にはフォースを使って、デス・スターを破壊することに成功します。

 また、ルーク以外に痛烈な印象を残すのがハン・ソロです。柄の悪いハンですが、いざというときにはルークを助けにやってきて、おいしいところをさらっていきます。演じるハリソン・フォードにとっても一世一代の演技をしていると思います。

 物語自体がこれ 1 作で完結するように出来ているので、他のシリーズと比べると、連続性が今一つという感じもしますが、エピソード 3 のダークなラストに比べると、ルークという新たなる希望が登場し、活躍する姿を見ていて明るいラストになっていると思います。

 今作は、劇場公開 20 周年を記念してフィルムからレストアした特別編仕様になっています。最初の劇場公開時に使われなかった映像を最新のデジタル技術で復活させ、数分長くなっています。この DVD 版では、特別編からさらに少しだけ修正を加え、特別編の特別編として収録されています。具体的にはオビワンとダース・ベイダーの戦いのときのライトセイバーの光り方を変えただけらしいのですが。

 映像、音響ともルーカスフィルム認定の THX 仕様ということでフィルム自体から修正を加えただけあって、大変美しい画質をしています。色乗りが十分で、すばらしい発色をしています。ノイズもないといえるでしょう。サウンドは、DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX を 2 チャンネルステレオで鑑賞しました。多少広域の伸びが抑えられているような感がありますが、よくリマスタリングされていると思います。サラウンド感もまずまずといったところで、映画に没頭できます。

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