THE HUNGER GAMES:CATCHING FIRE(Blu-ray)
邦題 | ハンガー・ゲーム2 | |
レーベル | LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2013年 | |
上演時間 | 146分 | |
監督 | フランシス・ローレンス | |
出演 | ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン リアム・ヘムズワース |
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画面 | 2.40:1/1.78:1(IMAXシーケンス) | |
音声 | dts-HD MA 7.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
第74回ハンガーゲームを奇策により勝ち抜いたカットニスとピータは、勝利者として、各地区を巡回する仕事についていた。カットニスの奇策を目の当たりにした各地区の住人は、彼女を反乱の象徴として見なすようになり、各地区は次第にキャピタルの統治に不満を持つようになる。それを認識したスノー大統領は、カットニスを葬り去るべく、新たな策を講じ始める。それは第75回ハンガーゲームを記念大会として、かつてのハンガーゲームの勝利者を集め、再び殺し合いの戦いに身を投じさせることだった。第12地区からは再びカットニスが選ばれるが、男性の方は彼女の保護者であるヘイミッチが選ばれてしまう。しかし、ピータが志願し、カットニスとピータのコンビでハンガーゲームを生き延びる戦いをする。
レビュー
スーザン・コリンズの同名小説を映画化した「ハンガーゲーム」の続編に当たる映画がこの「ハンガー・ゲーム2」です。第1作目と同様に大ヒットを記録し、最終作である第3作と第4作(前編と後編)の映画化も製作進行中です。
前作に比べると、物語が多少なりとも面白くなっているのが、今作の特徴ではないかと思います。監督が前作のゲイリー・ロスからフランシス・ローレンスに変わり、演出方法が変わったことと無関係ではないと思います。前作のゲイリー・ロスは、アクション映画を演出したことがないという話ですので、テンポが悪い様子を描いていましたが、今作はその辺は改善されていると思います。
今作で描いていたのは、「ハンガーゲーム」でのカットニスのサバイバルという話ではなく、カットニスと民衆が次第に自治を統治するキャピタルへの反乱を企てる、という話なのだと思います。物語前半は特にその辺の描写が詳しく描かれ、キャピタルによる統治が次第に難しくなっている様子が描かれています。そしてカットニスがそれを認識し、次第に自分の立ち位置を確認するという話なのだと思います。
一方でキャピタルの大統領スノーは、その反乱を封じ込めようと、軍による制圧に加え、反乱の象徴になるカットニスを合法的に葬り去ろうと企てます。それが元々チートなゲームである「ハンガーゲーム」の特別編という位置づけで、カットニスを強引に出場させ、彼女を抹殺しようとするという話になります。
カットニスとゲイルとの恋愛と、ピータとカットニスとの関係もちょっと考えさせられる話ではありますが、カットニスがピータに心を寄せるのか、結局ゲイルに向かうのかがよく分からない部分があり、この辺は複雑であると言えます。ピータに対しては同じ極限状態にある状況下の中での疑似恋愛という感触を受けますが、それでもカットニスの感情がはっきりしないので、やきもきさせられるところがあります。
物語後半は「ハンガーゲーム」でのカットニスの戦いになる訳ですが、既に前半で民衆の反乱が描かれているところもあり、いかに仲間を作って生き延びようとするかがメインの話になっています。そういう意味では、誰が敵で誰が味方か、という話ではなく、カットニスとその仲間が、「ハンガーゲーム」運営のチートな作戦をいかに逃れるかが、話の中心になっています。前作でも「ハンガーゲーム」自体チートなゲームだったのを知っていますと、今回はその辺の肩すかしは感じないようになります。いかにカットニスがそれをかわすかが、物語のメインになっているかと思います。
映像は、前半のシーンとエンディングは2.40:1のシネマスコープサイズで収録され、「ハンガーゲーム」のシーンでは1.78:1のIMAXシーケンスで収録されています。冷たい映像が印象的だった前作と同じトーンをたたえていて、荒廃感が結構漂っています。また、「ハンガーゲーム」のシーンはジャングルの雰囲気がよく出ている色彩をしています。音響はdts-HD MA 7.1chを5.1chで視聴しましたが、サラウンドは多分前作を上回る効果を出しているかと思います。とにかく全方位から音が鳴り響くので、音に取り囲まれる、という感覚が素晴らしい効果を出しています。
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