the IRON giant
邦題 | アイアン・ジャイアント | |
レーベル | WARNER HOME VIDEO | |
制作年度 | 1999年 | |
上演時間 | 86分 | |
監督 | ブラッド・バード | |
声の出演 | ジェニファー・アニストン、ハリー・コニック,JR、ヴィン・ディーゼル | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
1957年の地球、外宇宙から謎のロボットが落下してくる。ロボットの目的は不明だったが、送電線に触れてしまい行動がおかしくなり、ホガースという少年と次第に心を通わせるようになってくる。しかし、政府関係者であるケントが執拗にロボットを追い求めていた…。
レビュー
1999年に公開されて、一部映画ファンから高い評価を得ているのがこの「アイアン・ジャイアント」です。
時代設定として 1957 年が選ばれています。これは、旧ソ連との冷戦構造が物語に影を落としているからであり、政府関係者であるケントに後で「ビートニク」と揶揄されるディーンが読んでいる新聞にはソ連が打ち上げた人工衛星に関する記事が一面を飾ったりしています。
ロボットがケントらによれば未確認飛行物体であり、他惑星からの侵略をもくろむものと規定されるのもこの時代ならではのことであり、一部では火星からの侵略者とまで言われてしまいます。これはソ連の脅威を宇宙人からの侵略に置き換えたものと考えられます。
主人公のホガースはこのロボットが送電線に触れて感電している最中に送電をとめて、ロボットを助けるのですが、ロボットが地球に来た理由自体は不明ですが、この救助行為により、ロボットと心を通わせるようになっていきます。
ホガースの家庭は母子家庭であり、父親がいません。ロボットと、母親が働いているダイナーで知り合ったスクラップ業者のディーンがホガースの擬似家族となっていきます。ディーンはロボットとホガースの二人を温かく見守っています。ただその性格はヒッピー的であり、「ビートニク」と揶揄されるのも無理はないと思われます。
ロボットには自動防御システムが組み込まれており、物語後半で軍が攻撃を始めると自動的に反撃に出てしまいます。外宇宙から来ただけあって、この防御システムの破壊力はすさまじいものがあります。
しかし、最後にはこの防御システムを使うことなく、ロボットはミサイルを自らの体を使って食い止めます。ホガースとロボットが心を通わせるようになっていたときにホガースはロボットに「スーパーマン」のことを教えます。そしてロボットは自らがスーパーマンとなるべく、自らの体を盾にしてミサイルを食い止めるのです。スーパーマンとはいいものの例えであります。
ミサイルを阻止したロボットは、粉々になってしまいますが、ラスト、自己修復作用により、復活するシーンが組み込まれています。またこれがホガースとの友情関係の復活をも示唆しています。
画質は良好できれいな発色をしています。コンピューター・グラフィックスを多用している為、その色合いはくっきりはっきりとしています。
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