THE ISLAND
邦題 | アイランド | |
レーベル | DREAMWORKS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2005年 | |
上演時間 | 136分 | |
監督 | マイケル・ベイ | |
出演 | ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 | |
字幕 | 英語、フランス語、スペイン語 |
あらすじ
リンカーンは、管理された都市での生活で、不満を持っていた。この管理された都市では、唯一ロッテリーでのアイランドへの招待が、市民達の希望となっていた。リンカーンは、ドクター・メリックに毎晩見る夢の内容を話し、治療を受けていくが、ふとしたことからアイランドへの招待が自分達の命の終焉だということを知り、親密な仲のジョーダンと一緒に都市からの脱出を試みる。彼らの行動を阻止しようとするメリックたちだったが、リンカーンは、自分がクローンだということを知り、自分の命を懸けて都市の破壊をしようとする。
レビュー
大ヒットを連発するマイケル・ベイ監督の唯一といってもいいくらいの失敗作といわれているのがこの「アイランド」です。制作費を 1 億 2 千万ドルかけて、3 千 6 百万ドルしか北米で稼げなかったいわくつきの作品であります。
ヒットはしませんでしたが、批評家筋からの評価はまずまずといった作品で、観ていてもそんなに悪くないんではないかな、と思いました。ただ、最初よくあるディストピア物かと思わせておいて、実は単なるアクション映画になってしまうところなどは、やっぱりマイケル・ベイ監督ならではかな、と思います。
物語が「アイランド」をめぐるストーリーになっていれば、納得もいったのでしょうが、物語はリンカーンとジョーダンの自分探しの旅となってしまって、これは展開が違う、と思わせてしまいます。
しかも、最初の管理された都市での生活を描いておいて、ここしか人間が生きられないのかと思いきや、リンカーンたちが外に出て、ロサンジェルスに向かうとなるとそこでも、人間が大勢生きているのには最初の設定は何だったの ? と思わせてしまいます。
リンカーンとジョーダンがクローンだったというネタばらしがあったおかげで、物語に整合性も出てきますが、それでもちょっとご都合主義かなと思わせなくもありません。
ただ、アクションシーンだけは派手な演出を好むマイケル・ベイ監督だけあって、観ていて興奮を呼び起こさせてしまいます。中盤のカーアクションシーンから一連のアクションシークエンスは、見事なものだと思わせるものがあります。
物語後半で、自分の元となった人物と出会うことで、クローンの開放を図るリンカーンですが、ラストはちょっと取ってつけたような展開かなと思わずに入られません。そういう風に観ていくと、この作品が興行的に失敗してしまったのもうなずけなくもありません。
画質は、かなり原色の発色をしていて、少々目が痛いぐらいです。管理された都市の映像はクリーンさを印象付けるためか、白が基調で、きれいに描かれています。サウンドは大作らしく、迫力のある空間の広いサウンドフィールドを描写していて、物語にアクセントをつけています。
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