THE LEGO BATMAN MOVIE(Blu-ray 3D)/レゴバットマン ザ・ムービー/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

THE LEGO BATMAN MOVIE(Blu-ray 3D)

THE LEGO BATMAN MOVIE Blu-rayジャケット 邦題 レゴバットマン ザ・ムービー
レーベル WARNER BROS. HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2017年
上演時間 104分
監督 クリス・マッケイ
出演 ウィル・アーネット、ザック・ガリフィナーキス、マイケル・セナ
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 ゴッサム・シティはジョーカーの暗躍により、多くの悪党が暴れまくっていた。それを阻止したのがバットマンで、彼は市民から熱狂的支持を受ける。しかし、バットマンは執事のアルフレッドから「いつまでこんなことをしているのか」と追及され、また、警察がゴードンの娘を本部長に指名して、ゴードンの娘、バーバラが「バットマンに頼らない警察の能力向上」を支持したことから、バットマンは思い悩むことになる。バットマンをヒーロー視するディックが、勝手にバットマンについていくようになり、バットマンはジョーカーをスーパーマンの管理するファントム・ゾーンに送りこむべく、暗躍する。しかし、ファントム・ゾーンに入ったジョーカーは、さらなる悪事を考えていた。

レビュー

 2014年に公開され、大ヒットを記録した「LEGOムービー」のバットマン仕様の映画が、この「レゴバットマン ザ・ムービー」です。この映画も大ヒットを記録していて、アメリカでは制作費を大きく上回る状況になっています。

 子供向けのレゴを映像化したこともあり、基本的にはコメディアニメになっていますが、バットマンの本質みたいなものは、きちんと描かれていると思います。本作でのバットマンは、ナルシストで、孤独を好むヒーローとして描かれています。そのバットマンですが、過去の実写版バットマンに関する言及もあり、茶化した感じのするところは、面白いと思います。

 そして、過去のバットマンでは出番のあまりなかった悪党たちが集結して、ジョーカーの指示のもと、ゴッサム・シティを荒らしまくる姿は、ユーモアを感じさせます。その悪党たちをバットマンが片付けるというのが、物語の冒頭で、派手な動きがあります。

 一方ヒーロー側もバットマンをはじめとして、ロビンやアルフレッド、バット・ガールなど、多彩にあふれていて、バットマンが次第に家族について考え出すところが、物語の骨子かなと思います。バットマンはどの作品でもそうですが、子供の頃に両親を失い、それがトラウマになっていて、一人で悪党と戦う、という設定になっていますが、今作でもその骨子は変わらず、孤独なバットマンが次第に仲間を受け入れ、家族を組み立てるという展開が、映画の本質かな、と思います。

 ユニークなのは、映画では直接関わらないスーパーマンをはじめとするジャスティス・リーグの面々も映画に登場し、バットマンをのけ者にして、パーティを開いているところは、ギャグとして、面白いと思います。実写版では、ジャスティス・リーグの公開が控えていますが、それを先に描いてしまい、バットマンの孤独さを浮かび上がらせるところは、楽しいシーンであると言えます。

 映画は結構細かいギャグがあり、バットマンやその他が使うスマートフォンがきちんとiPhoneと描かれていたり、バットマンが自宅で見る映画がなぜかトム・クルーズ主演の「ザ・エージェント」だったりするところは、面白いと感じるところではあります。また、ファントム・ゾーンからジョーカーが連れてきた悪党たちは、キング・コングだったり、「ロード・オブ・ザ・リング」のサウロンだったり、細かいギャグが生きていると思います。

 画質は、3D映像ですが、色乗りがカラフルでノイズ感もなく、鮮明な映像を提供しています。また、3D効果もかなりあり、映像の奥行き感が見事であると言えます。音響は3Dディスクではdts-HD MA 5.1ch仕様ですが、意図的なサラウンド効果はあまりないと言えます。どちらかというとフロントに音を集めている印象で、映像の3D効果とあまりマッチしていない感触があります。

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