THE MECHANIC(Blu-ray)
邦題 | メカニック | |
レーベル | SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2011年 | |
上演時間 | 93分 | |
監督 | サイモン・ウェスト | |
出演 | ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、ドナルド・サザーランド | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 | |
字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
アーサー・ビショップは、その筋では知られた暗殺者だった。それも誰にも知られないように標的を暗殺する術に長けていた。ある日、アーサーは次の暗殺指示を受ける。それはとある作戦を失敗したのは情報が漏れたためで、情報を漏らしたとされるアーサーの導師であり、友でもあるハリーを抹殺するという要請だった。アーサーは指示通りにハリーを抹殺するが、ハリーの息子であるスティーヴの要望により、スティーヴを相棒にして訓練を行い、暗殺稼業に勤しむことになる。しかし、アーサーを暗殺する部隊が動いており、アーサーは逆襲を行う。そしてスティーヴは、アーサーが父を殺した男であることを感じ取り、復讐に燃える。
レビュー
近年のアクション俳優として、一線で活躍しているジェイソン・ステイサムが1972年のチャールズ・ブロンソン主演の同タイトルの映画をリメイクした作品がこの「メカニック」です。残念ながらここ何作かに見える傾向として、固定ファンしか見に行かない状況になっているせいか、制作費は回収できない若干コケた作品となっています。
物語はジェイソン・ステイサム演じるアーサーと、ベン・フォスター演じるスティーヴのコンビが暗殺稼業を行いながら、次第に真相に迫り、二人の関係が徐々に変わっていく、というものであります。
アーサーは暗殺者として一級の腕を持ち、誰にも知られないうちに標的を抹殺するという術に長けています。その辺は序盤で描かれ、アーサーのスマートさが描かれていると思います。
そのアーサーが暗殺の指示で、導師でもあり、友でもあるハリーを暗殺するところから話が変わってきます。アーサーはハリーの息子であるスティーヴの頼みで、スティーヴを暗殺者として鍛え上げる羽目になります。スティーヴは、父であるハリーを殺したのが誰かは分からない状況で、復讐心に燃えるというものでありますが、あるアイテムをきっかけに、父を殺したのかが誰かがわかってしまい、今度はその中で復讐をできるかが問われてきます。
逆を言えばアーサーはスティーヴにいつ、ハリーを殺したのは自分であるかということが発覚するのかを気にしながら、スティーヴを鍛え上げなければならないというジレンマに陥っていきます。また、もし発覚したところで、スティーヴをどうするのかが、この物語のポイントの一つだと言えます。
物語中盤から、アーサーが依頼を受けて殺したハリーのその事情の真相が見えてきて、またアーサー自身に対する抹殺部隊が追撃してくるようになり、依頼者対アーサーとスティーヴという展開になってきます。依頼者対暗殺者という展開はよくある話ではありますが、こういう映画では、依頼者が敵になるというポイントがあり、話は面白くなってくると言えます。
そしてラストはアーサーとスティーヴの関係に終止符が打たれる、という展開ですが、この辺の二人の知恵比べは、どんでん返しっぽい感じで、ハラハラさせられるところはあります。主役が誰であるかを知っていれば、当然どちらが勝つのかは明らかではありますが、それでもこの辺の描写は面白い、と言えます。
映像は鮮明ですが、素材であるフィルムに起因するグレインが結構見られます。色乗りは十分ですので、見ていて気持ちのいい感じに落ち入ります。映像としては見やすい部類に入ると思います。サウンドは、ワイドレンジでかなり迫力のあるサウンドをしています。あまり意識して聴取しなかったのですが、サラウンドも自然で、迫力があると思います。
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