THOR:RAGNAROK(4K UHD Blu-ray UK)
邦題 | マイティ・ソー バトルロイヤル | |
レーベル | WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2017年 | |
上演時間 | 130分 | |
監督 | タイカ・ワイティティ | |
出演 | クリス・ヘムズワース、ケイト・ブランシェット、トム・ヒドルストン | |
画面 | 2.39:1/HDR10 | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch ドイツ語、イタリア語、日本語、ラテンスペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語 | |
字幕 | 英語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語 |
あらすじ
ソーは、スルトという敵と戦っていた。スルトは世界の滅亡を図っていて、復活を狙っていた。しかし、ソーの活躍により、スルトの力は封じ込められ、ソーはアスガルドに帰ってくる。アスガルドではロキがオーディンのフリをして国を治めていたが、ソーがそれを見破り、オーディンがどこにいるか尋ねる。その結果、地球にオーディンがいることがわかる。地球でドクター・ストレンジと出会ったソーは、オーディンの居場所を教えてもらい、オーディンと再会するが、オーディンは間も無く息を引き取る。そして、オーディンの死とともにソーたちに隠されていたソーたちの姉であるヘラが現れる。ヘラは世界を壊滅状態にしていて、オーディンが力で封じ込めていたのだった。ヘラと対峙するソーだったが、自身の武器ムジョルニアが呆気もなくヘラに破壊され、ロキとともにアスガルドに逃げようとする。その途中で辺境の惑星サカールに飛ばされたソーは、奴隷としてバトルロイヤルに参戦させられる。そのソーの相手とは、なんとハルクだった。ハルクと戦ったソーは、彼を奴隷にしたヴァルキリーらとともにサカールを脱出して、アスガルドにいるヘラを倒そうとするのだが。
レビュー
マーベル・シネマティック・ユニバースの第17作目に当たり、「マイティ・ソー」シリーズの第三弾に当たる作品が、この「マイティ・ソー バトルロイヤル」です。ソー・シリーズは現在フェイズ4の中で第四作目を制作していますが、この映画が公開された時には、シリーズ完結かと思われたものです。映画製作費は1億8千万ドルもかかっていますが、興行収入は北米だけで3億ドル以上を稼ぎ出し、大ヒットを記録しています。また、映画批評家、観客からの評価も極めて高く、ストーリーの出来もよく仕上がっている作品です。
前作、「マイティ・ソー ダーク・ワールド」があまり評価が高くなく、ストーリーの練り直しに時間がかかっているため、今回はかなりぶっ飛んだ展開でストーリーが進んでいきます。今まで登場どころか名すら出てこなかったソーとロキの姉であるヘラが初登場し、アスガルドを自分のものにしようと破壊の限りを尽くしていくところが、物語の一端です。そのパワーが圧倒的で、ソーの武器であるムジョルニアを受け止めるどころか片手で破壊するところなど、ものすごい強大な敵であることが示されています。
その一方で、ソーがアスガルドに戻ろうとしてヘラに邪魔され、宇宙の辺境の星、サカールに落ちてからの物語がもう一つの展開になっています。サカールでは、奴隷にさせられて、グランドマスターの采配のもと、バトルロイヤルに参加させられるソーですが、ここで長い髪を刈り込まされ、しかも戦う相手がハルクであるという展開に驚かされてしまいます。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では登場しなかったソーとハルクが、この映画で登場しない理由を描いているのは、納得の展開です。
サカールでハルクと戦ったソーは、アスガルドに戻ろうと策略を練りますが、ソーを奴隷にしたヴァルキリーという女戦士がアスガルドの守護者であることを知り、彼女を説得して仲間に引き摺り込むのは、見どころの一つであると言えます。そして、裏切ったかと思うと仲間になったりと忙しいロキも交えて、サカール脱出を試みるところは、重要な展開であると言えます。
映画は他のマーベル映画の登場キャラも登場し、序盤でドクター・ストレンジ、中盤のサカール脱出のシーンでブラック・ウィドウと、様々なキャラが登場するのも、見どころの一つです。また、マーベル映画には珍しく、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」がフィーチャーされ、映画にインパクトを与えるものになっているところは、ポイントであると言えます。エンドクレジット中のおまけ映像では、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に繋がるシーンが披露され、期待に胸膨らみます。
ヘラは、アスガルドを制圧した後、隠している強大な力を探しにいきますが、4次元キューブには全く関心を示さず、力を持った炎に関心が向いているのは、少々意外です。4次元キューブはその力が絶大的なのですが、ヘラにとっては何の興味も引かない物質であることが明確に描かれています。もし、この4次元キューブをヘラが所有したら、さらに悲劇が待っていたのではないかと思います。
映像は4K/HDRでの収録です。マスターデータは2Kなのでアップスケール4Kなのですが、解像度は十分にあると言えます。HDR10の映像は、アスガルドの煌びやかさやサカールの廃退感をよく表していると思います。映画自体はIMAXにオプティマイズ化され、1.90:1の映像もあるのですが、この4K UHD Blu-rayは2.39:1のアスペクト比で収録されています。音響はDOLBY ATMOSで収録され、そのイマーシヴな音響効果は迫力があります。宇宙船が頭上を通り抜けるシーンや雷が鳴る音などで三次元サラウンドも効果的に発揮されています。
なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「マイティ・ソー バトルロイヤル」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。三作品が入ったボックスセットを購入したのですが、三作品とも日本語化されています。
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