U-TURN
邦題 | Uターン | |
レーベル | SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1997年 | |
上演時間 | 125分 | |
監督 | オリヴァー・ストーン | |
出演 | ショーン・ペン、ジェニファー・ロペス、ニック・ノルティ | |
画面 | 1.85:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語、スペイン語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語、フランス語 |
あらすじ
借金を背負ってしまったボビーは、ラス・ベガスに向かう途中、車の故障でアリゾナのスペリアという田舎町に滞在する羽目になる。そこで出会ったグレースという女性と関係を持ってしまったボビーは、悪夢のような出来事に次々と襲われることとなる。果たしてボビーの命運はいかに…。
レビュー
監督であるオリヴァー・ストーンが、ヒット作である「ナチュラル・ボーン・キラーズ」を意識して作り上げた作品がこの「Uターン」です。原作はジョン・リドリーの「ネヴァダの犬たち」で、原作者自身が脚本も手がけています。しかし、興行収入的には失敗に終わっています。
物語的にはブラックコメディとでもいうのでしょうか。主人公であるボビーが車の故障により、スペリアという街を訪れるところからさまざまな災難に出会ってしまい、最後までその災難から逃れることができないというところにこの作品の面白さがあるかと思います。
登場人物も無駄に有名俳優をそろえていて、車の修理屋を演じるビリー・ボブ・ソーントンを始め、ジョン・ボイト、クレア・デーンズ、ホアキン・フェニックスなど、意味ありげに主人公であるショーン・ペンに絡んできます。
しかし、この作品の肝を握る人物といえば、多分グレース役を演じたジェニファー・ロペスになるのではないかと思います。ボビーを翻弄し、色々な生い立ちを持ったこの女性は、男好きを漂わせていて、実際の人物の性格を現しているような気がします。現実でも色々お騒がせを起こすジェニファー・ロペスの性格が映画のグレースと重なり合っていて、適役ではないかな、と思います。
さまざまな不幸に襲われるボビー役をショーン・ペンがひょうひょうと演じています。この作品がブラック・ユーモアに彩られているのは、ショーン・ペンの演技力に支えられているのではないかと思います。彼以外だと、もっと重苦しい展開になっていたかもしれません。
冒頭で「ナチュラル・ボーン・キラーズ」を意識して、と書きましたが、映像のカットインだとか、サブミリナルを意識した映像効果など、面白い表現をしていると思います。これが作品を特徴づけているかと思いますが、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」ほど効果的とはいえず、意図不明なところもあります。画面に時々現れる神の映像は、このストーリーが神の御心のままに進んでいる、という意識付けなのかもしれません。
画質はあまりいいとはいえません。元のフィルムがあまりクオリティを高くしていないというのもあるかとは思いますが、DVD 登場初期の作品ということもあり、画面のざらつきが見られ、これがデジタル圧縮の弊害となっている感触があります。全般的に赤みのがかった色調であり、独特の映像を提供しています。サウンドは、2 チャンネルステレオで鑑賞しましたが、エンニオ・モリコーネのサウンドトラックが印象的に鳴っていて、広がり感をあらわしていると思います。
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