VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS(Blu-ray 3D UK)/ヴァレリアン 千の惑星の救世主/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS(Blu-ray 3D UK)

VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS Blu-rayジャケット 邦題 ヴァレリアン 千の惑星の救世主
レーベル LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT UK
制作年度 2017年
上演時間 137分
監督 リュック・ベッソン
出演 デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 DOLBY ATMOS 英語
dts-HD MA 5.1ch 英語
字幕 英語

あらすじ

 人類は宇宙ステーションを作り、次第に他の異星人と接触するようになり、宇宙ステーションは拡大していった。その宇宙ステーションも地球圏を離れることになった。多くの異星人で構成されるステーションで、人類型の異星人で組織の一員として働くヴァレリアンとローレリーヌは、政府が保管していた荷物が盗まれたことを知り、それの奪還に動く。その荷物は、30年前に消滅したミュールという惑星の品物だった。政府が管理していた荷物は、ヴァレリアンとローレリーヌの活躍により取り戻されるが、謎の異星人の手により、再び奪われる。それを追跡するヴァレリアンとローレリーヌは、宇宙ステーションで秘密のエリアに入り込むことになり、次第に政府が関与していた悪事について知ることになる。それはミュールという惑星とその住人たちの生死に関わる機密事項だった。

レビュー

 「レオン」や「ニキータ」の監督で知られるリュック・ベッソンが、フランスのグラフィック・ノベル「ヴァレリアンとローレリーヌ」を原作に、巨額の制作費を投入して制作されたのがこの「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」です。しかし、北米での公開時には全くヒットせず、大赤字を記録していて、また映画としての評価も芳しくないものになっています。

 ヒットしなかったこの「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」ですが、リュック・ベッソンの監督作としては、なんか「フィフス・エレメント」と同様の匂いのする映画になっているかと思います。カラフルなCG映像と派手なアクションが盛り込まれながら、展開がなんか面白くないところは、似ているかと思います。

 展開があまり面白くないのは、途中の展開が中だるみしているところもありますし、主人公のヴァレリアンとローレリーヌに感情移入しづらい所があるせいもあります。物語もサブタイトルの「千の惑星の救世主」というのもちょっと違うかなというところがあり、それがこの映画の評価を下げているかと思います。

 映画の冒頭ではヴァレリアンとローレリーヌは登場せず、ある異星人の危機を描いたものになっていますが、これが物語の後半でのキーポイントになるので、見逃すと話がわからなくなります。そこに行くまでの過程が脱線気味なところがあり、話が長い印象を受けるところが、この作品の欠点かと思います。

 人類側のある異星人の危機に関する行為は、物語の重要なポイントではありますが、それが明かされるのはかなり後になってです。そこらあたりからその異星人の生死に関して物語は加速していくので、中盤の中だるみを越せば、そこそこ話的には面白いかなと思いますが、全般的には映像と音響だけが素晴らしく、ストーリー全般はちょっとキツイところはあります。

 映像はCGをフルに使っているのでかなりカラフルではあります。3D映像もかなり奥行き感や立体感があり、映像に引き込まれるところはあります。解像度や色乗りに関しては不満のないところがあります。音響はDOLBY ATMOSとdts-HD MA 5.1chを収録していて、DOLBY ATMOSコンパチーブルのDolby TrueHDで鑑賞しましたが、かなりのサラウンド感を感じることができます。重低音もそこそこ出ていて、迫力があります。

 今回視聴したディスクは、イギリス版の3Dディスクでの鑑賞です。LIONSGATEのディスクはリージョンコードBでロックされているので、リージョンフリーのプレイヤーがないと、3Dでは鑑賞できません。アメリカ版では2Dオンリーのディスク仕様になっています。

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