WALK THE LINE
邦題 | ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2005年 | |
上演時間 | 135分 | |
監督 | ジェームズ・マンゴールド | |
出演 | ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン | |
画面 | 2.39:1/アナモルフィック | |
音声 | DTS 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch 英スペイン語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
ジョニー・キャッシュは、幼い頃から、ラジオから流れてくる音楽が好きだった。幼少の頃に兄弟のジャックを失い、父の愛を与えられずに生きてきたジョニーは、大人になって、軍隊に入り、そこで音楽への道を歩みだす。仲間を得て、カントリー歌手になったジョニーは、ジューンと恋に落ちるが、成功へのプレッシャーからか、ドラッグへと道を踏み外してしまう。
レビュー
伝説のカントリー歌手、ジョニー・キャッシュの半生を描いたこの映画が「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」です。彼の自伝を元に映画化されていて、彼が成功から転落へと、そしてまた成功を収めていく様が数々のカントリーソングと共に描かれています。
この手の伝記物というと、大抵成功と挫折、そして復活という具合に描かれていくものですが、この「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」もその例に漏れずにジョニー・キャッシュの成功と、ドラッグによる転落、そしてファルサム刑務所でのライブレコーディングでの成功と言う具合に描かれています。
この物語は、最初ファルサム刑務所でのシーンから始まり、クライマックスをそこに持っていくことで、物語を描いています。刑務所のシーンを最初に描いていることで、彼の幼少期のトラウマを端的に表したものだと思います。
彼は、兄弟であるジャックを幼い頃に失っていますが、そのときに父からなじられたことがトラウマになっているものと思われます。しかし、物語でそれをあまりはっきりとは描いていません。途中、ドラッグにおぼれるジョニーを父が見守るシーンで、その辺が描かれるだけです。
物語の大半は、ジョニーと、同じくカントリー歌手のジューンとの交流を軸に描かれていきます。妻子ある身でありながら、ジューンに引かれていくジョニーは、彼女に色々迷惑をかけながらも、次第に男女の仲になっていきます。彼女のジョニーに対する態度は、友人としての触れ合いでしたが、最終的には、彼の求愛を受け入れることとなります。
その分、ジョニーの家庭が崩壊するシーンは、意外にあっさりと描かれています。ジョニーがジューンに引かれていくにつれ、ジョニーの妻は、怒り狂い出すことになりますが、最終的には、離婚ということになります。ジューンも家庭持ちでしたが、離婚という形式で家庭を終わらせ、ジョニーと付き合っていきます。
物語の大半は、ライブシーンのシューティングということになっていますが、これらのシーンをホアキン・フェニックスと、リース・ウィザースプーンが実際にプレイして撮影されています。ライブシーンの迫力はなかなかで、実際に演じていることが、魅力あふれる映像を提供していくことになります。
物語は総じて、淡々と進んでいきますが、展開が面白く、引きずり込まれていくものがあります。ジョニーの転落人生も、意外とさらりと描いているせいか、あまり深刻さを感じさせないものになっています。物語中盤のライブシーンがその魅力を引き立たせているものと思います。
画質は、フィルム調で、クリアな画質を提供しています。年代物ということで、少し画質をいじっているのかと思いましたが、そうではないようです。音響は、DTS 5.1ch を 2ch ステレオで鑑賞しましたが、ライブシーンの描写で音が厚みを増し、観客の手拍子が、周りを包み込むような感覚を覚えました。
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