X-MEN THE LAST STAND
邦題 | X-MEN:ファイナル・ディシジョン | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2006年 | |
上演時間 | 104分 | |
監督 | ブレット・ラトナー | |
出演 | ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、イアン・マッケラン | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX 英語 / DTS 5.1ch-ES 英語 DOLBY DIGITAL 2.0ch スペイン語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
増大するミュータントたちに対処するために政府は、「キュア」と呼ばれる薬の開発に成功する。この薬をミュータントに注射すると、ミュータントの能力がすべて奪われ、普通の人間になってしまうというものである。しかしこれに反発するマグニートとその配下は死亡したはずのジーンを仲間に取り込み、人間に対して宣戦布告をする。エグゼビアをジーンによって失ったローガンたちは、マグニートたちと対峙し、マグニートの野望を阻止しようとする。
レビュー
今作で「X-MEN」シリーズの完結編になるのがこの「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」です。監督が前 2 作のブライアン・シンガーからブレット・ラトナーに代わったことによって、展開も前 2 作とは代わったものになっています。
今作の特徴を一言で挙げると、前 2 作で活躍したミュータントたちが、今作では意外にあっさりと画面から消えてしまい、新しいミュータントたちが活躍をするという趣向になっているのが特徴ではないかと思います。
もちろん主役級の人気を誇るウルヴァリンことローガンや、ストームなどは今作でも活躍をしていて、敵であるマグニートや、前作で死んだはずのジーンの復活とあいまって、新たなストーリーを構築していると思います。
特にローガンとジーンの戦いは、今作の肝でもあると思われます。ストーリーは、彼ら二人を中心にして回っているといっても過言ではありません。彼ら二人の愛憎関係が物語の中心になっているのだと思います。
そのせいでジーンの恋人であったはずのスコットは出番が少なく、あっさりと画面から消えてしまうし、ジーンの力を表現するために、エグゼビアを物語中盤から登場させなくするという荒療治にも似た展開をしていきます。
クライマックスの戦闘シーンは、もっと盛り上がるかと思えば、そうでもなくて、少し期待外れにも似た展開になっています。ローガンとストーム、その他ミュータントたち数名と、マグニート配下のミュータント多数の戦いは、観ていてなんか流して観てしまう展開になっています。
これは監督が代わったことと無関係ではないでしょう。ブレット・ラトナーは良くも悪くも職人監督という感じで、サマーシーズンに公開される映画としては、まあ無難なまとめ方をしていると思いますが、前作の監督であるブライアン・シンガーのように自身がゲイであるが故の差別を映画に反映させるという展開が出来ないのは当然で、単なるアクション大作になっているのだと思います。
それでもラスト、「キュア」を打たれて力を失ったはずのマグニートが力を取り戻しているかのようなシーンを入れたり、エンドクレジット後、エグゼビアの復活を示唆する映像が組み込まれていたり、一応続編に配慮しているかのような展開にはなっていますが、今のところ続編はありません。(ローガンを主人公にしたエピソード 1 みたいなものはあります)
画質は鮮明な画質をしておりまして、観やすいと思います。室内のシーンでフィルムの粒子が見えるところもありますが、全般的にクリアな映像を提供しております。音響は、DTS 5.1ch-ES を 2ch で再生しましたがかなりサラウンドを意図的に使っている印象を受けました。戦闘シーンでは重低音が鳴り響き、広大なサウンドフィールドを作り出しています。
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