X-MEN:FIRST CLASS(Blu-ray)
邦題 | X-MEN:ファースト・ジェネレーション | |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2011年 | |
上演時間 | 132分 | |
監督 | マシュー・ヴォーン | |
出演 | ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ケヴィン・ベーコン | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語、フランス語 |
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字幕 | 英語、スペイン語 |
あらすじ
第二次世界大戦のポーランド。少年だったエリックは母と生き別れになるところでミュータントとしての超能力を発揮し、鉄パイプを曲げてしまう。それを知ったナチスのセバスチャンは、エリックの能力を発揮させようと、エリックの母を人質に取り、彼女を殺すことで、エリックの能力を開発する。時は流れ、エリックはセバスチャンを探して世界中を放浪していた。セバスチャンもミュータントで、彼はミュータントの世界を作るべく、大国アメリカとソ連を対立の状態に持っていっていた。その頃、アメリカではミュータントのチャールズがCIAと接触し、セバスチャンの存在を知り、彼の目論みを防ぐべく動きだした。チャールズとエリックはセバスチャンとの戦いで出会い、二人は孤立しているミュータントを集結させ、世界の危機を救おうと戦い始める。
レビュー
アメコミシリーズの「X-MEN」の第5作目に当たるのがこの「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」です。5作目ではありますが、話としては、X-MEN誕生秘話といったところで、時系列としては一番最初のエピソードになります。制作費がかかりすぎのため、アメリカではヒットはしたものの、制作費の回収はできなかった作品ではあります。
まだ若き日のプロフェッサーX(チャールズ)とマグニート(エリック)がどのようにして出会い、共闘し、そして敵対関係になっていくのかが、世界征服を目論むミュータント、セバスチャンとの戦いの中で描かれています。物語としては前作のX-MENシリーズで描かれたミスティークや、ビーストといったお馴染みのキャラも登場し、彼らの苦悩が描かれた物語になっています。
主人公たちがまだ、若いので、前作までで描かれた風格を持ったチャールズやエリックではなくて、若いなりの性格を持ったキャラとして描かれているのが、新鮮ではあります。エリックは、幼少期に母をナチスに殺され、その復讐心を持って世界中を放浪していますが、チャールズに出会ったことで、一度は彼に協力することになります。
チャールズも若いながら、しっかりとリーダー的存在になっていて、また、プロフェッサーXとして呼ばれる前の存在感がある人物になっているかと思います。そのチャールズの幼少期に出会ったのがミスティークで、彼女はミュータントとしての風貌に差別感を感じていたものの、チャールズと出会ったことで、心の安定性を保っている、という状況になっています。
その他にも、チャールズとエリックが探し出した若きミュータントたちが、自身の能力をいかにして隠し、人間の生活の中で過ごしてきたかが、明らかにされ、差別される悲劇のようなものが、きちんと描かれているように思います。その彼らが、最終的にセバスチャンの目論見であるアメリカとソ連を対立させ、戦闘状態で陥れることで、大国を壊滅させ、自分の世界を作ろうとするのを、防ぐ働きをするというのが、物語のクライマックスになっています。
チャールズとエリックがミュータントを探し出していく時、ゲスト出演的にウルヴァリンが登場するのは、ファンサービスかと思います。もっともウルヴァリンは、メンバーに加わるのをあっさり拒絶してしまうので、本当、カメオ出演だけになっているのですが、シリーズの整合性を感じるところではあります。
画質は解像度がかなり高く、また色乗りが鮮明になっています。ノイズ等が見られず、映像の美しさに見とれてしまうところがあります。音響もdts-HD MA 5.1chですが、かなりサラウンドに音を回していて、音の空間が部屋中に広がる感覚を覚えます。重低音の鳴りもも十分で、迫力があります。
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