XXX
邦題 | トリプルX | |
レーベル | COLUMBIA TRISTAR HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2002年 | |
上演時間 | 124分 | |
監督 | ロブ・コーエン | |
出演 | ヴィン・ディーゼル、アーシア・アルジェント | |
画面 | 2.40:1/アナモルフィック | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語 | |
字幕 | 英語、フランス語 |
あらすじ
「アナーキー 99 」を名乗る元ロシアからのはみ出しテロリスト集団がプラハでテロ活動を開始した。彼らの目的はプラハやロンドンの壊滅。アメリカ安全保障局のギボンスは「毒には毒を」と札付きの悪党、ザンダー・ケイジを即席の特殊諜報員に仕立て、「アナーキー 99 」の壊滅をもくろむ。ザンダーはプラハに乗り込み、「アナーキー 99 」への接触を図るのだが…。
レビュー
最高です。まさにサマーシーズンムービーといった作品で何も考えることもなく、次から次へと繰り出してくるアクションシーンのつるべ打ちに拍手喝采! と言ったところでしょうか。
ストーリーからすると、元祖スパイ映画の「007」シリーズを彷彿とさせますが、さすがに時代のスピード感にあわせたつくりをしているためか、「007」のテンポが(最近の作品ですらも)すこりゆったりしているようにすら感じてしまいます。
また「007」の場合、既に主人公はどんなピンチをも切り抜けられる、という前提に立ったストーリー展開になってしまっているため、わくわく感が少し足りない気がしますが、この作品は主人公が元不良だということもあって、「本当に大丈夫なのかよ」という不安が微妙に作品のスリル感を盛り上げているのかもしれません。
只、残念なのは「アナーキー 99 」のボスを演じていた人の悪役度がちょっと弱いかな、という点です。最もすばらしい悪役を演じられる役者さんというのもなかなかいなかったりするのでそれはしょうがないことですが。むしろザンダーのボスとなるギボンス役のサミュエル・L.ジャクソンのほうが顔に傷をつけたメイクをしていることもあって悪役の雰囲気を持っているような気がします。(笑) 蛇足ですがこの年、サミュエル・L.ジャクソンは「スターウォーズ」でジェダイの騎士も演じていますので、幅広い活躍をしておりますね。
ヒロイン役のアーシア・アルジェントは、彼女のお父さんの映画(ホラー系)でよく出てきますが、こういう普通のアクション映画に出てくるのは珍しいのではないでしょうか。普通の演技をしていますので割と美人に見えます。どうも彼女のお父さんの作品のスチール写真を見る限りでは(残念ながら作品として観たことはない)、かなり不気味な雰囲気をたたえた女優さんだと思っていましたので意外です。
監督のロブ・コーエンは様々なジャンルの作品を撮る職人監督ですが、ここ最近はヒット作を連発しているように思います。前作の「ワイルド・スピード」然り(これはヴィン・デーゼルも出演していましたね)、何年か前の「ドラゴンハート」然り。彼の作品だとそれなりに期待してもいいのではないでしょうか。ちなみに映画雑誌のインタビューを読んだところ、東洋にかなりの影響を受けている、とのことです。
画質は自然な色調が印象的です。かなり CG も多用していると思うのですが、あまりその辺の違和感が感じられませんでした。音響はこの手のアクション映画ではお馴染み、全チャンネルフルパワーで鳴り響いています。只、DOLBY DIGITAL という関係か、少し音圧のピークが抑えられているような気がします。コーエン監督の前作「ワイルド・スピード」のときは(別の映画会社ということもあって) DTS サウンドも収録されていてこのサウンドがすさまじかったものですから(視聴の最中に段々ボリュームを下げていかざるを得なくなってしまうくらい大音響だった)、そういう意味では少し期待外れというか、聴きやすいサウンドだったな、と思います。
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