TOKI ASAKO LIVE 2022 “Morning Twilight” Gate’s7
2022年2月6日
初めに
土岐麻子のライブを見るのは、久しぶりになる。最後に土岐麻子のライブを見たのが、2020年の初頭だった。その後、新型コロナウイルスが感染拡大し、土岐麻子をはじめ多くのミュージシャンがライブの実施を延期、中止せざるを得なくなった。土岐麻子はその間、カバーアルバムを出していたが、それを持っての全国ツアーは行わなかった。2021年の秋にニューアルバム「Twilight」をリリースし、それを持って全国ツアーが開催されることが明らかになった。しかし、福岡のチケット発売日を忘れていて、気がついたら会場であるGate’s7のチケットは完売していた。その後、マチネ公演も追加で開催されることになり、気づいたところでチケットを確保し、発券していた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあるのだろうか。2022年2月5日にFacebookを見ていたところ、どうも夜の公演から昼の公演に振替してほしいという連絡が、夜の公演のチケットを買った人に連絡が入っていたらしい。昼の公演に座席の余裕があるのだろうか。
昼の13時半に会場に着くよう、移動した。開場が14時だから時間にゆとりがあるが、強風の影響で電車が遅れるのを嫌って、早めに着いた。しばらくすると、整理番号順に列を作らされた。僕はBの1番だったので、「これはだいぶ後かな」と思っていたが、AとFの途中からBも入場できることになり、意外と早くに入場できた。入場して驚いたのが座席の設置方法。フロア一杯にテーブル席があり、テーブル席にはビニールかアクリル板か知らないが向かい合う座席の間に設置され、飛沫感染を防止していたのである。
さらに驚いたのが、1ドリンク別オーダーで、アルコールを提供していたことである。昨年11月の佐野元春のライブの時には、アルコールの提供はなかったので、規制が緩和されていることが浮き彫りになった。当然、僕も生ビールを一杯頼み、昼からビールで楽しんでいた。
開演時間の14時半を少し過ぎたところでバンドのメンバーがステージに上がり、演奏が始まった。アルバム「Twilight」のプロモーショナル・ツアーだから、「Twilight」からの曲でスタートかな、と思っていたら、違った。
セットリスト-本編
- エメラルド
- NEON FISH
- close to you
- ソルレム
- ドア
- WALK ON
- BOYフロム世田谷
- birthday song
- 美しい顔
- PINK
- Valentine
- Gift 〜あなたはマドンナ〜
- Mirrors
最初の曲は、アルバム「PASSION BLUE」収録の「エメラルド」だった。思いがけずの選曲にちょっと驚く。続けて、最新アルバム「Twilight」から「NEON FISH」へと続き、一気に土岐麻子ワールドに入り込む。「close to you」のイントロで、「TOKI ASAKO LIVE 2022 “Morning Twilight”へようこそ」とMCを入れ、そのまま歌いはじめた。
「close to you」が終わってからMCが入る。「福岡久しぶりです」とか、「夜公演だけの予定がチケット完売のため、昼の公演も追加しました。」というような話をする。そして、アルバム「Twilight」の解説と、ツアータイトルの意味を話ししていた。そして、新型コロナウイルス対策のための処置を施しているが、固くならずにリラックスして聴いてほしい、という話もしていた。
「アルバムの最初の曲で、作業的にも最初に作った曲で、2020年に家にいて何をしたらいいかわからなかったので、とりあえず締切ない状態で作った曲です。」という趣旨の話をして、「ソルレム」を歌った。続けて「ドア」へとつながった。この二曲は、土岐麻子も椅子に座ってしっとりと歌った曲だった。
MCで「気持ちをゆったりしてみてほしい」という趣旨の話をして、その後、新型コロナウイルス感染拡大化での観客の姿勢について、ちょっと話をして、メンバー紹介を行った。ベースは村田シゲ、キーボードは冨田謙、ドラムは矢野博康だった。このバンドメンバーと土岐麻子との関係、福岡と私というお題での話が弾み、意外な展開で面白かった。ドラムの矢野博康は土岐麻子が在籍していたCymbalsのドラムであり、結構昔からの付き合いとのこと。
長いMCとメンバー紹介が終わってから、「WALK ON」、「BOYフロム世田谷」、「birthday song」と続けて歌った。「WALK ON」はかなり昔の曲なので、僕も初めて聴いた。「birthday song」は、土岐麻子のMCによると、純粋なバースディ・ソングを作りたかった、とのことである。
ライブも終盤になり、「美しい顔」、「PINK」、「Valentine」、「Gift」と続く。そして、本編最後の曲は、「Mirrors」で締めくくった。「 Mirrors」の途中で再度のメンバー紹介と、メンバーのソロパートが挿入された。
セットリスト-アンコール
- 眠れぬ羊
アンコールの拍手に押され、土岐麻子が衣装を変えてステージに再登場。最後の曲を歌う前に、ツアーグッズの紹介をしていた。そして、バンドメンバーがステージに上がり、アンコールとして「眠れぬ羊」を歌った。アルバムでは「TENDRE」と共演していた曲だが、そのTENDREの声をサンプリングしてツアーに持ってきているので、アルバムの曲をステージで再現していた。曲の終了後、「ありがとうございました」と話し、バンドのメンバーを再紹介し、「また会えることを期待しています」と話ししてライブは終了した。
2年ぶりの土岐麻子のライブは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からか、それとも夜の公演の時間調整のためか、100分という短い時間でのライブだった。しかし、久しぶりの土岐麻子節を堪能できて、結構満足である。昼からビールも飲めたし、昼公演なので夜遅く帰ることもないし、たまには昼公演もいいのではないかと思った。
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