グレイテスト・ショーマン(4K UHD/Disney+)
No Image | 原題 | THE GREATEST SHOWMAN |
レーベル | 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2017年 | |
上映時間 | 104分 | |
監督 | マイケル・グレイシー | |
出演 | ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウイリアムズ | |
画面 | 2.39:1/DOLBY VISION | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
子供の頃から富豪の仕立て屋の息子として貧乏な暮らしを送っていたフィニアス・バーナムは、いつかエンターテインメントの世界で成功をするという夢を持っていた。富豪の娘であるチャリティとフィニアスは、お互いに好意を寄せるが、チャリティは富豪の指示により花嫁学校に行かされてしまう。成長したフィニアスとチャリティは結婚をして、娘を二人ももうけるが、フィニアスの勤めていた会社が倒産してしまい、会社を首になる。沈没した船の所有権を担保に、フィニアスは蝋人形感を作るが、客は入らずに厳しい財政状況になる。娘の提案と、フリークスたちに出会ったことで、フィニアスはフリークスたちが登場するサーカス団を作り上げ、その興行主になる。これが大当たりし、フィニアスは一躍有名になる。フリークスたちのサーカス団の噂はイギリスにも届き、エリザベス女王と面会をすることになる。そこでイギリスで評価されているジェニーという歌姫と出会ったフィニアスは、ジェニーをアメリカに連れて行き、興行を開催する。その興行は成功するが、サーカス団の売り上げは落ち始めていて、フリークスたちを嫌う市民によってサーカスの劇場は火災の被害を受けてしまう。また、ジェニーのアメリカ興行もジェニーとフィニアスの感情のすれ違いにより、途中キャンセルとなり、フィニアスは一文なしになる。それでも、再起をかけてフィニアスは動き出す。
レビュー
人気俳優ヒュー・ジャックマンを主役に起用し、ミュージカル映画として制作されたのが、この「グレイテスト・ショーマン」です。北米地域での興行収入は174百万ドルを稼ぎ出し、大ヒットを記録していますが、Rotten Tomatoesの批評家評価は57%、観客評価は86%と、評価が分かれる結果になっています。
この映画の特徴は何かというと、ミュージカル仕立てになっているところにあると思います。それも、伝説の興行主、P.T.バーナムの半生を映画化したというその設定ぶりが、この映画を入り込みやすくしている要因ではないかと思います。
ミュージカル要素が強いため、映画に出てくるフリークスたちや、フィニアスの成功と挫折の展開があまり重たい展開になっておらず、意外とスッと物語が進んでいく感触があります。フィニアスの幼い頃からの成功と挫折は、深刻に描こうとすれば、それなりに重厚な物語になりそうなものですが、それを意識的に避けている感触があります。
また、フィニアスと契約するフィリップ・カーライルとフリークスのメンバーの一人であるアンとの恋愛関係も、意外とあっさりしているなというのが実感です。これも実際は重たい話のはずなのですが、ミュージカルで描かれるので、軽くなっています。
この映画のテーマが家族愛だというのは、フリークスたちが登場する劇場をフリークスを嫌う市民が燃やしてしまうところから、明確になってきますが、それ以前にもフィニアスが娘や妻を思いやるところにも見え隠れします。幼少期貧乏だったフィニアスは、妻や娘にひもじい思いをさせまいと、絶えず富豪になる野望を抱いています。そして、一旦はそれが成功しますが、その後、さまざまな理由で一度は失敗します。でも、ラストで再び成功するという展開になっています。
途中でフィニアスは、イギリスで成功したジェニーという歌姫をアメリカに連れて行き、彼女の公演を成功に収めますが、フィニアスとジェニーの間の感情にすれ違いがあり、ジェニーが公演をキャンセルしたことで、フィニアスは鐚一文もお金を持っていない状態になります。それを救ったのがフリークスたちであり、彼らのおかげでフィニアスは再起をかける決意をします。
映像は4K/DOLBY VISIONで収録されています。マスターフォーマットは4Kですので、ネイティヴ4Kでの収録になっています。映像は高精細で、また明るい画面作りをしているところがあり、鮮やかな色彩を提供しています。音響はDOLBY ATMOSで提供されており、ミュージカルシーンを中心に、空間に音が広がる感覚があります。ただ、ミュージカルシーン以外のドラマパートのサラウンド感は、思ったほど効果がありません。
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