ボビー・フィッシャーを探して(HD/Netflix)
No Image | 原題 | INNOCENT MOVES |
レーベル | PARAMOUNT PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 1993年 | |
上映時間 | 110分 | |
監督 | スティーヴン・ザイリアン | |
出演 | マックス・ポメランク、ジョー・マンテーニャ、ジョーン・アレン | |
画面 | 1.85:1/SDR | |
音声 | DOLBY DIGITAL 5.1ch | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
新聞記者の父と母、妹に囲まれた7歳の男の子であるジョシュは、草野球をプレイしたりしていた。そんなある日、公園で賭け事としてのチェスのゲームを見かけたジョシュは、自分も試しにプレイしてみる。そのゲームの相手はヴィニーという男で、ジョシュにはチェスの才能があると判断する。その話を聞いたジョシュの父は、チェス・クラブで伝説のチェス・プレイヤー、ボビー・フィッシャーのコーチをしていたブルースという男にジョシュの指導をお願いする。ボビー・フィッシャーは、チェスの世界大会でロシアの選手を破って世界一になったものの、人前から姿を消し、伝説のチェス・プレイヤーになった男である。最初は断ったブルースだったが、最終的にジョシュのコーチを引き受ける。しかし、ブルースはジョシュにヴィニーとのプレイを禁じてしまう。ブルースの指導のもと、メキメキとチェスの腕前を上げていくジョシュだったが、小学生の大会では敗北を喫してしまう。その頃、ジョシュの前にボビー・フィッシャーの再来と呼ばれる子供が登場する。再びヴィニーとのチェスのプレイで楽しそうにしているジョシュを見て、ジョシュの母はジョシュがチェスへの情熱を復活させているのを確認する。そして、ジョシュは再びチェスの全米小学生大会に出場し、大会を勝ち抜いていく。
レビュー
ジョシュ・ウェイツキンの父親であるフレッド・ウェイツキンが、自身の息子のチェスの戦いを自叙伝として描いた本をベースに、映画化した作品がこの「ボビー・フィッシャーを探して」です。残念ながら全世界での興行収入は製作費を下回り、興行的には失敗作と見做される本作ですが、批評は高く、Rotten Tomatoesの批評家評価はなんと100%、観客評価も86%と極めて高い評価を得ている作品であります。
物語は、どこにでもいる7歳児の男の子であるジョシュがチェスの才能を持っていることを知った両親が、ジョシュのチェスの才能を開花させようとチェス・クラブでジョシュにトレーニングを受けさせ、それと同時にジョシュは公園で賭け事としてプレイするチェスにも参加し、そちらでもチェスの腕前を上げていく、という展開です。
実話がベースになっていて、ジョシュにチェスの才能があることを知った両親は、ボビー・フィッシャーという伝説のチェス・プレイヤーの再来である、と周囲から囃し立てられながらも、ジョシュのチェスの才能を伸ばしていくよう取り組んでいく様が描かれています。ボビー・フィッシャーは、伝説のチェス・プレイヤーで、チェスの世界大会で優勝したものの、その後姿を消してしまった人物です。映画の中ではモノクロ映像のおそらく本物のボビー・フィッシャーが時折挟み込まれ、ボビー・フィッシャーの存在感が露わになっています。
チェスという日本では馴染みの薄いゲームではありますが、小学生の大会とは言え、そのゲームのプレイの緊迫感はかなり高いものになっていると思います。そのため、見ている観客も息を呑む展開になっていることに気づき、かなり物語に入り込んでいきます。
ジョシュは、チェス・クラブの指導者であるブルースに教えを乞うていますが、このプレイの仕方は、最初にチェスに触れた公園でのヴィニーとの賭けチェスとはスタイルが異なるものであります。次第に腕前を上げていくジョシュですが、途中の大会であっという間に負けてしまい、チェスへの情熱が冷めてしまいます。それがヴィニーとチェスをすることで情熱が再燃したジョシュは、全米小学生大会に出場し、戦いに挑んでいきます。
クライマックスのチェスのゲームは、強敵と対決し、テレビでその模様を見ていたブルースやヴィニー、両親たちが固唾を飲んで見守るという展開が待ち受けています。その戦いは熾烈なものであり、ジョシュが必殺の決め技を取れるのかどうかによって、展開が変わるという緊迫感を持った戦いになっています。
映像はHD/SDRの画質で提供されています。マスターが35mmフィルムなので、解像度は並みでありますが、時折フィルムグレインと圧縮映像の弊害が出ており、画像が乱れるかのようなところはあります。色調は十分にあり、カラフルな状況です。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chで提供され、チェスのコマを板に置く音や、雷と雨のシーンでdts Neural:Xの効果で頭上から音が降り注ぐような感覚に襲われます。
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