ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル(4K UHD/Disney+)
No Image | 原題 | The Guardians of the Galaxy Holiday Special |
レーベル | Marvel Studios | |
制作年度 | 2022年 | |
上映時間 | 41分 | |
監督 | ジェームズ・ガン | |
出演 | クリス・プラット、ポム・クレメンティエフ、デイヴ・バウティスタ | |
画面 | 1.78:1/DOLBY VISION | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 | |
字幕 | 日本語 |
あらすじ
サノスとの戦いで想いを寄せていたガモーラを失ったピーター・クイルは、失意のどん底にいた。時期的に地球ではクリスマスシーズンを迎えていて、ピーターは幼少期に誘拐された後、ヨンドゥにクリスマスプレゼントを送ろうとして、突っぱねられた過去も持っていた。そんなピーターを慰めようと、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのマンティスとドラックスは、ピーターにクリスマスプレゼントを贈ることに決める。プレゼントは何がいいかということになって、ピーターが幼少期からヒーローとして憧れていたハリウッド俳優のケヴィン・ベーコンと対面させるのがいいということになって、マンティスとドラックスは地球のハリウッドにやってきて、ケヴィン・ベーコンを探すことになる。様々な困難を乗り越え、マンティスとドラックスはケヴィン・ベーコンの住む家にやってきて、ケヴィン・ベーコンを誘拐してしまい、ピーターへのクリスマスプレゼントにしようとする。ピーターは、クリスマスプレゼントにケヴィン・ベーコンを贈られることになって、その非常識さに驚くが、ケヴィン・ベーコンがピーターの過去を知り、ピーターに素敵なクリスマスプレゼントを贈ることになる。
レビュー
マーベル・シネマティック・ユニバースの人気シリーズ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の世界観で、ホリデー・スペシャルと銘打ってクリスマスを祝う特別編のストーリーを生み出したのが、この「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」です。インターネット配信サービスのDisney+のみでの独占配信になっており、2022年11月25日から配信されています。スタッフ、キャストは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」から続投しており、世界観は統一されています。評価はそれなりに高く、Rotten Tomatoesの批評家評価は89%、観客評価は84%と高評価を得ています。
本作は、「ソー:ラブ&サンダー」とまだ未公開の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・vol.3」の間に位置する作品になっており、ストーリー的には続き物になっているそうです。ただ、「ホリデー・スペシャル」と銘打っているために、独立したクリスマスを祝う物語になっているのが特徴で、見た者の心を暖かくさせる展開になっていると思います。物語のキーを担うのは、ハリウッドスターのケヴィン・ベーコンであり、彼が本人役で出演し、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々と絡んでいく様が、ユーモラスに描かれています。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々は登場はしますが、今回のエピソードの主役は、マンティスとドラックスであり、この二人が落ち込んでいるピーターにクリスマスプレゼントを贈るために、ピーターのヒーローであった俳優のケヴィン・ベーコンを誘拐するという騒動の顛末が描かれているのが、物語の主軸になっています。マンティスとドラックスがケヴィン・ベーコンを探すためにハリウッドで騒ぎを起こす様は、楽しい展開だと思います。
物語後半になりますと、クリスマスを祝う内容に変わっていき、誘拐されたケヴィン・ベーコンもピーターに贈り物をするために、クリスマスの歌をギターをかき鳴らして歌うシーンがあり、クリスマス気分を盛り上げるシーンがてんこ盛りで、映像的表現とともに厳かな気分にさせてくれます。
物語最後にはマンティスがピーターに父親についての真相を告白するシーンがあり、マンティスとピーターの関係が明らかになるところがあり、まさにビックリの展開になっていますが、それすらもクリスマスプレゼントになっている点は、面白いかなと思います。
物語の冒頭とラストは手書きのアニメーションで、ピーターの幼少期のクリスマスに対する思い出が描かれていき、ヨンドゥとピーターのクリスマスに対する考えの違いと、理解についてのエピソードになっていて、この辺も心温まる内容になっているのではないかなと思います。
おまけ映像は一つありますが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・vol.3」にどう繋がるのかは、まだこのおまけ映像だけではわからないところがあります。ただ、グルートがなぜか筋肉ムキムキの巨大な木に成長しているので、その辺は第3作目に影響を与えそうな気はします。
映像は4K/DOLBY VISIONで収録されています。Disney+のドラマ版扱いのエピソードなため、画面サイズは1.78:1のフルスクリーンであり、4Kテレビの画面一杯に映像領域が広がっています。マスターデータが4Kなので、ネイティヴ4Kでの収録になっていて、高精細な映像が堪能できます。特にクライマックスのクリスマスシーンは、その高精細ぶりが最高に発揮されていると言えます。物語冒頭とラストのアニメも手書きのアニメらしいノイズ感が4Kであるために出てきていて、リアリティあると言えます。DOLBY VISIONによる色彩管理は素晴らしく、HDR効果が抜群で、クリスマスのイルミネーションが眩いくらいに輝いて描写されています。
音響はDOLBY ATMOSで収録されています。派手なアクションシーンがないため、DOLBY ATMOSの効果が薄い感じもしますが、割と自然な空間サラウンド感はあり、映像に寄り添う感覚は堪能できます。
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