Schroeder-Headz in 中洲ジャズ 2023 vol.15
2023年9月16日
LANDIC Presents KBC GREENステージ
はじめに
2023年の中洲ジャズは通常開催された。僕が中洲ジャズを生で見るのは2018年以来5年ぶりになる。2019年は交通事故で入院していたので見られず、2020年、2021年はコロナ禍で配信ライブのみ、2022年は通常開催と思ったら台風直撃で僕の見に行きたかったSchroeder-Headzが出演する日は結局中止でやはり配信ライブのみ、と数年間生ライブに縁がなかった。
2023年はコロナ禍が落ち着いたこともあり、中洲ジャズは通常開催で、2023年9月16日の土曜日にSchroeder-Headzも出演するというので楽しみにしていた。天気予報だと秋雨前線の影響で天気の状態が不安定と天気予報で報じていたが、当日はまずまずの天気でしかもまだ夏の残り香で暑かった。
Schroeder-HeadzがKBC GREENステージに出てくるのは19:30からなのだが、その時間に行くと混雑でまともに見られないので、他のミュージシャンがステージに上がる17:30の1時間前からステージ前に行き、Schroeder-Headzだけでなく、他のミュージシャンの演奏も楽しもうと思った。
中村学園三陽高校吹奏楽部”オレンジャーズ”
17:30のライブスタートでは、まずKBCアナウンサーの沢田幸二と加藤恭子が司会をして、トップバッターとして、中村学園三陽高校吹奏楽部”オレンジャーズ”がジャズを奏でた。なんでも、「中洲ジャズに出演したい」という想いで高校生たちが吹奏楽部を立ち上げ、本当に中洲ジャズに出演することになったとのことである。3曲の演奏のうち、2曲はオリジナル曲、1曲はEarth,Wind & Fireの「September」だった。吹奏楽部のメンバーは高校3年生なのだが、実は一人だけ顧問の先生が演奏者に加わっていて、感極まったようで観客から声援が飛んでいた。若いがゆえの未熟さもあるものの、結構ご機嫌なライブだった。
TOKYO GROOVE JYOSHI
次に登場したのは、TOKYO GROOVE JYOSHIという若い女性だけで結成されたジャズバンドだった。Key,Voに金指恵美、BASS,Voに星野李奈、Dr,VoにMiMiという三人組で構成されるバンドで、この中洲ジャズにはゲストでSaxに今井晴萌を加えた計四人構成でジャズを演奏していた。2018年結成だそうだから、全然知らないバンドであったが、どうもYouTubeでは海外を中心に人気を誇るバンドらしい。プロなのでグルーヴ感が全く違う。ご機嫌なジャズのリズムに思わず乗ってしまった。
ボーカルが入る楽曲もあり、なかなか楽しかったのだが、実は突然飛び入りゲストがあり、誰かと思ったらなんとタレントの椿鬼奴だった。椿鬼奴はステージ上で缶ビールを飲みながら、ボン・ジョヴィの楽曲と「Fly Me to the Moon」を熱唱して観客を沸かせた。
ステージは結構長時間演奏していたと思う。知らないバンドだったが、Apple Musicでは楽曲配信されているので、後で聴いてみようかなと思っている。残念ながら物販販売は無しだった。
Schroeder-Headz
19:30になってようやくお目当てのSchroeder-Headzが登場した。前日の15日には宮崎でライブを行ったとのことなので、九州ツアーをしていることになる。KBCアナウンサーの沢田幸二と加藤恭子がSchroeder-Headzの略歴を紹介して、メンバーがステージに登場した。セットリストは以下の通りである。
セットリスト
- Brand New Season
- no sign
- Rhapsody in Summer
- Sketch of Leaves
- 空飛び猫(Vo.渡辺シュンスケ)
- Blue Bird
- Linus and Lucy
Schroeder-Headz目当ての観客も多いようで、ライブは盛り上がった。最初の楽曲はアルバム「ゲスト・スイート」から「Brand New Season」だった。CDのオリジナルよりかなり長い演奏時間になっていた。
二曲目の楽曲は「no sign」だった。アルバム「NEWDAYS」に収録されている最初の楽曲である。こちらも久しぶりに聴いた楽曲なので乗りに乗っていた。当然ながらライブ用にアレンジは施されていて、CDよりもアグレッシヴになっている。
MCが入り、「盛り上がっていますね」とか「去年は台風でできなくて、今年できるのは嬉しいです」、「Rhapsody in Summerという新曲を作ったのですが、コロナ禍で閉塞感のある中、夏のイメージで作りました。」という話をした後、「Rhapsody in Summer」を演奏し始めようとしたのだが、渡辺シュンスケが自分で録音したセミの音をBGMに流そうとして間違って別の楽曲の一部を流してしまうというハプニングがあった。再度セミの声をBGMに設定してから「Rhapsody in Summer」を演奏した。この楽曲は2023年の夏に配信限定リリースされていて、爽やかな楽曲だなと思っていたので、中洲ジャズで聴くにはぴったりの楽曲だった。
四曲目には「Sketch of Leaves」を持ってきた。アレンジも変わっていて、これもご機嫌なナンバーだった。途中でBASSの玉木正太郎とDrの鈴木裕之のソロパートがあり、メンバー紹介にもなっていた。
MCでは「みなさん楽しそうですね。だってただですから。太っ腹ですね」と話した後、「ペンションメッツァというドラマ用に大貫妙子さんのボーカルの楽曲を作ったのですが、大貫妙子さんを連れてくるわけにいかないので、僕がボーカルをとります。大貫妙子さんのアレンジとは違っているので、そちらの方も聞いてください」と話してから、「空飛び猫」の渡辺シュンスケボーカルバージョンを演奏した。確かに大貫妙子バージョンとはかなり雰囲気が違う。渡辺シュンスケバージョンはよりポップな感じである。
続けてイントロからアレンジが違う「Blue Bird」を演奏した。ライブではお馴染みの楽曲であり、当然盛り上がる。
そして最後の楽曲のイントロの部分で、「CDとか持ってきているのでよかったら買ってください」と話してそこから本編に入って演奏されたのは「Linus and Lucy」だった。スヌーピーのテーマとしてお馴染みの楽曲である。会場は大盛り上がりである。最後には渡辺シュンスケがキーボードからジャンプするというアクションを起こしていた。
演奏が終わった後、KBCアナウンサーの沢田幸二と加藤恭子とのMCが入り、「帰ってきた感じですね」とか「Rhapsody in Summerは元々夏々ラプソディというタイトルだったのですが、ひよってしまいました」などと話ししてからステージを去った。物販コーナーでグッズを買うとサインももらえるとのことだったが、実は過去の中洲ジャズでSchroeder-Headzのライブを見た時にCDを買ってサインはもらっているので、今回は物販は見送った。
終わりに
Schroeder-Headzのライブが終わった後、会場を後にした。KBC GREENステージにはまだ後→Pia-no-jaC←というバンドの演奏も残っていたのだったが、Schroeder-Headzのライブを生で5年ぶりに見られたことで十分に満足してしまったのである。実際には地面にずっと座っていたために足が疲れたのもあるし、トイレに行きたかったのもあるし、夕食食べたいなと思ったのもある。Schroeder-Headzのライブが終わったら20:15にはなっていたからである。
ただ、自身の事故やコロナ禍、台風という状況下で5年間も見られなかった中洲ジャズを生で体感でき、感慨は大きいと言える。音楽はライブで楽しむ、ということがいかに重要かが改めて実感できた。Schroeder-Headzの生ライブも5年ぶりに楽しめ、非常に満足している。中洲ジャズの観覧料金はタダだが、来年も開催されることを願って開催資金の足しになるTシャツとパンフレットは購入させていただいた。
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