ECHOES OF THE SUN|ユニバース2-太陽の響|輸入盤DVDで観た映画のレビュー
ディスク仕様
邦題 | ユニバース2-太陽の響 | |
レーベル | Warner Home Video | |
制作年度 | 1990年 | |
上映時間 | 20分 | |
監督 | ローマン・クロイター、ネルソン・マックス、柳瀬三郎 | |
出演 | – | |
画面 | 1.43:1/Standard | |
音声 | DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 | |
字幕 | – |
あらすじ
生命体が活動をする時、体内のエネルギーはどのような役割を果たすのか、太陽の光と体内のエネルギーの関わりについて解き明かしていくドキュメンタリー。
レビュー
1990年に大阪で開催された国際花と緑の博覧会の富士通パビリオンで上映された、世界初のIMAX DOME 3Dで制作された作品が、この「ユニバース2-太陽の響」です。IMAX DOME 3Dという特殊な上映方式で上映されていたため、一時期存在していたIMAX DOMEシアターでしか見られませんでしたが、たまたまネットで輸入盤DVDのIMAXドキュメンタリー映画「THE HIDDEN DIMENSION」の映像特典として、この「ユニバース2-太陽の響」が収録されていることを知り、入手した次第です。
輸入盤DVDの「THE HIDDEN DIMENSION」はIMAXフィルムのドキュメンタリーですが、日本で上映された形跡はないので、日本盤DVDは存在していないと思います。この映画の映像特典として、なぜ「ユニバース2-太陽の響」が収録されているのかは謎ですが、万国博覧会のアトラクション用として制作された映像をホームシアターで見られる機会はかなり少ないので、貴重なDVDです。
映像は国際花と緑の博覧会の富士通パビリオンで上映されたものと同じですが、ナレーションが日本語ではなく、英語に吹き替えられているの特徴です。英語字幕も存在していないので、多少理解しづらい部分はありますが、簡単な英語でナレーションしているので、中学生程度の英語力があれば、鑑賞は可能かと思います。
富士通パビリオンで上映された時はIMAX DOME 3Dでの上映だったため、観客の周囲360度に映像が広がり、映像に包み込まれる感覚を覚えましたが、このDVDではIMAX 2Dのフィルムをテレシネしているために、3D程の立体感は得られません。しかし、3D効果を出すためのカメラアングルは意外と立体的で、IMAXらしい映像をホームシアターで堪能できます。
映像の内容は、太陽と糖分の関係を実写とCGで描いたものになっていて、1990年当時の化学としては最新の成果を取り入れたものになっています。国際花と緑の博覧会用のアトラクションではありますが、IMAXらしいドキュメンタリーとしてその存在を確立しています。
映像はDVDなのでSD画質ですし、IMAXフィルムのテレシネですので、1.43:1のアスペクト比で描写されています。SD画質なのですが、素材がIMAXフィルムのせいか、4K UHD Blu-ray Playerのアップコンバート機能が優秀なのか、思っていたほど映像の破綻が見えず、しっかりした映像になっています。色管理も古い方式ですが、意外とリアルな映像描写になっています。流石にCGの映像は時代を感じさせますが。
音響はDOLBY DIGITAL 2.0chで収録されていますが、実際はアナログのDOLBY SURROUNDで収録されています。AVアンプで再生すると、AVアンプのDOLBY SURROUNDモードの効果がよく出ていて、擬似的に三次元サラウンドに変容し、オブジェクトの移動感が効果的に表現されています。この音響効果のために、映像の臨場感が増すことになります。
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