Schroeder-Headz with 近藤康平 月見ル君想フ20周年記念公演|青山 月見ル君想フ

Schroeder-Headz with 近藤康平 月見ル君想フ20周年記念公演|青山 月見ル君想フ

2024年9月22日

はじめに

僕がSchroeder-Headzの東京、青山の「月見ル君想フ」でのライブ開催を知ったのは、7月下旬のことだった。当時は、長年暮らした福岡から横浜に引っ越しをする準備をしていてドタバタしていたのだが、開催日が9月22日という3連休の中日であるということと、その頃には引っ越しも落ち着いているだろうということ、そして、何よりSchroeder-Headzのライブは2023年の秋に開催された「中洲ジャズ」以来見ていなかったので見たいと思い、チケット発売日にイープラスで予約を入れてしまった。予約はあっさり入ったが、整理番号が僕より早い人が結構いて、驚いた記憶がある。

8月に横浜に引っ越し、片付けが落ち着いた9月になってから、コンビニエンスストアでチケットを発券して、当日に備えた。マチネ公演なので、結構気楽に行けるなと考えていた。

青山に35年ぶりに足を伸ばし、「まかでき食堂」で昼食を食べる

当日、横浜から青山の「月見ル君想フ」まで電車を乗り継いでいった。京浜急行、JR、銀座線と乗り継いで行って、「外苑前」駅で下車した。青山は母の実家があった場所ではあるが、祖母が亡くなって以来足をむけたことはなかった。多分35年ぶりぐらいに青山に足を伸ばしていたと思っている。

「外苑前」駅から「月見ル君想フ」までは徒歩5分と言ったところである。場所を確認してから、昼食をどこで取ろうと思った。ネットでは近くに「まかでき食堂」という食堂がビルの6階にあるというので、そこに行ってみることにした。

「まかでき食堂」は、12時からランチタイムだったので、僕が入店した時にはまだランチタイムではなかったが、20分ぐらい店内で待たせてもらって、12時ちょうどに「水餃子ランチセット」を頼んで、食べた。優しい味で、なかなか美味しい。「まかでき食堂」は作りっぱなしの建物内をそのまま利用している感があり、そのギャップが面白かった。

「月見ル君想フ」で整列し、入場する

12時半には「月見ル君想フ」に行き、整列入場ができるのを待った。12時45分にスタッフが出てきて、整列が始まったので、僕も列に並んだ。観客は圧倒的に女性が多い。男性もいることはいるのだが、絶対数は少ないし、僕みたいな独り者はいないと言ってもよかった。女性の独り者はそれなりにいたのだが。

13時に店内に入場できた。チケット代の他にドリンク代が必要とのことで、ドリンク代を支払い、店内に入った。チケットは150枚限定とのことだったが、チケットには「全自由」と書いてあって、店内に入るとその理由が分かった。場内はオールスタンディングだったのである。ドリンク交換をせずに前方の位置を陣取ったが、それでも僕の前に入場した男性の頭がステージを遮り、少々見づらい位置だった。

ステージには幕が引かれていて、イラストが表示されていた。今回のライブはSchroeder-Headzの演奏する楽曲にライブペインティングをする近藤康平がジョイントする、という話はネットで見ていたのであるが、どうもイメージが事前にはつかめなかった。

13時20分には場内アナウンスがあり、しばらく待つと13時30分の開演時刻にSchroeder-Headzのメンバーと近藤康平がステージに上がり、ライブの幕が上がった。

セットリスト-本編

  1. 北極星
  2. Tokyo trible sacrifice
  3. new days
  4. hype
  5. 三寒四温(新曲)
  6. Fartrip(新曲)
  7. Bleu(新曲)
  8. Rhapsody in summer
  9. A cat and vagabond
  10. blue bird

一曲目は、久しぶりに聴いた「北極星」だった。最初、タイトルが思い出せなくて、「この楽曲、何だったっけ?」と聞きながら思っていたのだが、アルバム「Halshura」の一曲目だとは認識していた。

会場が小さいのと、PAがニアフィールドであるために、ドラムとベースの音が強烈に響き、かなりテンションは上がった。そして、近藤康平のライブペインティングがSchroeder-Headzの楽曲に彩りを与え、それぞれの楽曲に合わせたイラストを即興で描いていった。

二曲目の「Tokyo tribal scrifice」はライブでは初めて聴いたような気がする。これもご機嫌な楽曲であり、いい感じであった。

渡辺シュンスケのMCが入り、挨拶を交わした。続けて、「new days」を演奏する。この楽曲は1週間前に福岡の「中洲ジャズ」でも演奏している。「中洲ジャズ」はYouTubeで生配信されていたので見たのだが、かなりいい感じのライブだったと思っている。ただ、配信で見るのと、生で聞くのではやはり臨場感は違う。

続けて、「hype」が演奏された。この楽曲もドラムとベースの唸りが素晴らしく、ご機嫌になれる楽曲だった。この楽曲あたりから、近藤康平のライブペインティングの凄さが分かり始めていた。ライブ告知では分からなかった、演奏する楽曲に合わせて即興で絵を描くというテクニックが理解できるようになってきたのである。

渡辺シュンスケと近藤康平のMCが入る。Schroeder-Headzのバンドメンバー紹介があり、ベースはお馴染み玉木正太郎、ドラムが柏倉隆史という面々だった。ドラムの柏倉隆史とは渡辺シュンスケは20歳代の頃によく演奏していたそうである。

ここから3曲、新曲が披露される。最初は「三寒四温」という楽曲で、落ち着いたテンポのいい感じの新曲であった。MCでは、「フランス語由来のタイトル付けたかったのですが、フランス語使えないので、四字熟語でフランス語っぽいタイトルにしました」と言って会場を笑わせた。

続いては、「Fartrip」という新曲で、これは今回が初披露である。これも、キーボードの音がフィーチャーされた楽曲で、落ち着いていた。近藤康平のペインティングもこの楽曲をイメージした空港の絵を絵の具を使って、筆や描いた絵を水でぼやかしてまた上書きする、その後に今度は指先で絵の具を紙に描きつける、など多彩な手法で描いていって、楽曲の印象を強めていった。

新曲披露の最後は「Bleu」という楽曲だった。他の新曲二曲と違って、重い感じのする楽曲であった。一番ジャズっぽい感じである。近藤康平のライブペインティングも青を基調にした絵が描かれていた。

渡辺シュンスケのMCが入り、青という色について近藤康平との会話を始めた。そして、ライブ終盤に差し掛かり、今年の夏は酷暑であったのだが、子供時代の夏をイメージした楽曲という話を始めた。

そして、「Rhapsody in summer」が演奏され始めた。近藤康平の絵も、渡辺シュンスケが夏の草原に立つ絵をささっと描写し、楽曲の印象を強めていた。「中洲ジャズ」でも演奏されていたが、いい楽曲だなと思う。

最初のイントロでは何の楽曲かわからなかったが、途中から「A cat and vagabond」と気づいた。この楽曲は、結構アレンジが施されていて、CDバージョンとは印象が異なる。CDバージョンではそんなに好きではなかった楽曲だが、このライブアレンジは好きである。演奏時間もかなり長くなっていた。

渡辺シュンスケのMCが入り、最後の楽曲を紹介する。観客からは「えーっ!」というため息が漏れる。

最後の楽曲は、「blue bird」だった。これも割とライブアレンジされていて、面白く感じた。近藤康平の描く絵も青い鳥をイメージした絵になっていて、楽曲のイメージを増幅させていた。

演奏が終わった後、メンバー紹介をもう一回行い、ステージから退場した。当然観客はアンコールを要求していった。

セットリスト-アンコール

  1. LINUS and LUCY

メンバーが再びステージに登場し、何と近藤康平の描いた絵は即売するという。1枚6000円とのことであった。そして、Schroeder-Headzのグッズの紹介もあり、12月に名古屋で渡辺シュンスケと近藤康平のジョイントイベントが開催されるという告知もされた。

アンコールはお馴染み「LINUS and LUCY」であった。この楽曲はリズム感が素晴らしいので、アンコールにはもってこいだと思う。

再度メンバー紹介と、「月見ル君想フ」20周年記念を祝う言葉をかけて、ライブは終了した。1時間5分というショーだった。

ライブ終了後

ライブ終了後、ステージを撮影するファンは多かった。僕も撮影させてもらった。そして、2言、3言を近藤康平と交わす場面もあり、いい印象を受けた。近藤康平のイラストの即売が開始されたのだが、購入希望者がかなり多く、主催者とジャンケンで買った人が購入できる、という仕組みだったので、結局手は出さなかった。Schroeder-HeadzのグッズもCDは全て持っているので、特に買わずじまい。入場時に支払った1ドリンク代は、ライブ終了後に台湾コーラに交換して、ライブで温まった体をクールダウンしていた。

Schroeder-Headzのライブを見たのは昨年の「中洲ジャズ」以来1年ぶりである。1週間前の「中洲ジャズ」のYouTube生配信ででもライブは見ているが、生で聴けたのは、結構いい刺激になった。横浜に今後は住まいを構えていくので、できれば次のライブも参加していきたいと思っている。

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