佐野元春 & The Hobo King Band Billboard Live ‘Smoke & Blue’
ビルボードライブ大阪
2012年3月19日/1st
最初佐野元春の2012年のライブの始動を聞いた時、「これは無理だ」と思った。東京と大阪2ヶ所でしかやらないし、平日であるということからだった。しかしよくカレンダーを見ると、3月19日は飛び石連休の合間。ここを会社休めばいけると思った。とりあえずチケット確保できるかなと思っていたら、運よく確保でき、交通費とホテル代も確保、仕事も予め予告していたことで行けることになった。
当日、昼頃福岡を出発した。新幹線は空いていてガラガラだった。一旦大阪に到着してからホテルにチェックインし、それからライブ会場に向かった。ライブ会場であるビルボードライブ大阪は大阪駅の眼の前にあるハービスPLAZAというビルディングの地下にあった。同ビルには高級ファッション店や、劇団四季の小屋もあった。
17時過ぎにとりあえずビルボードライブ大阪に着き、予約番号をもらって、周辺をウロウロしていた。36番ということだったが、前の順番の人が一人で大人数予約しているためか、意外といい席にはつけなかった。17時30分に入場してステージが見える向きに席を取った。室内に入ると結構狭い。ライブハウスと言うことでドリンクや食事もできるが、値段が異様に高い。それでもバス ペール エールというイギリスのビールとオードブルを頼んで開演を待った。
客層も高齢化が進んでいる。会場のせいもあると思う。4-50代中心だったと思う。そういう僕も40代だから人のことは言えないが、それにしてもファンの高齢化進んでいるなと思った。ファンの中には元春にもらったサインを知人に見せている場面も見かけた。
軽く酔った段階でライブが始まった。18時半ちょうどで、最初の2曲は2002年の「PLUG & PLAY」ツアーを彷彿させるものだった。The Hobo King Bandはドラム・古田たかし、ベース・井上富雄、キーボード&ギター・Dr.kyOn、今回のゲストとなるチェロの女性の方(名前聞き取れなかった)、そしてギター&ボーカル・佐野元春という布陣だった。元春と女性の方を除いて帽子をかぶっていて、元春も終始椅子に座っての演奏だった。
本編
- PLEASE DON’T TELL ME A LIE
- IT’S ALRIGHT
- マンハッタンブリッヂにたたずんで
- だいじょうぶ、と彼女は言った
- ハッピーエンド
- ジュジュ
- 7日じゃ足りない
- バルセロナの夜
- 虹を追いかけて
- 君の魂 大事な魂
- 二人のバースデイ
- 遠い声
- 明日を生きよう
- トーキョー・シック(新曲)
- 情けない週末
- 約束の橋
- ドライブ
- old RR メドレー
- バイバイ・ハンディ・ラブ
最初の3曲は初期のアルバムからの演奏。アップテンポにアレンジされていた。続けて演奏されたのが僕にとって初となる「だいじょうぶ、と彼女は言った」。続く「ハッピーエンド」は多分ライブ初演奏。この2曲も明るいアップテンポにアレンジされていて、ご機嫌だった。
その後も普段演奏されない曲が続く。イントロでは判明しなかった「7日じゃ足りない」、爽やかな「バルセロナの夜」、多分「Cafe Bofemia Meeting」以来となる「虹を追いかけて」(僕は聞いたことなかったが)、2000年代前半の定番だった「君の魂 大事な魂」と続く。「君の魂 大事な魂」と次の曲は元春はギターからキーボードに楽器を変え、弾き語りで歌った。
今回MCはほとんどなかったが、「今日誕生日の人いる?いないようだけれど、”二人のバースデイ”、演奏していい?」と聞いて演奏されたのが「二人のバースデイ」。この曲聞いたのも初ではないかと思う。弾けた感じのするアレンジだった。
「遠い声」、「明日を生きよう」とTHE SUNからの曲が続く。「遠い声」は多分ライブ初披露だと思う。「THE SUN」からの曲は最近ライブでは聞けていないので、ご機嫌になった。そして「このライブのために新曲作ってきた」と言う元春のMCと共に演奏されたのが「トーキョー・シック」だった。軽やかな感じのする歌で、「街にでよう」というサビが印象的な曲だった。
その後も珍しい曲が続き、「情けない週末」では再びキーボードで歌っていた。そして多分今回のライブでは唯一と思われるヒット曲「約束の橋」が大幅にアレンジを変えて歌われた。最初何の曲か分からないぐらいで、なかなか良かった。Dr.kyOnがギターに持ち替えて演奏されたのが、「ドライブ」で、ここまででとりあえず本編という感じだった。
そのままステージ上から引っ込まずに「もう1曲演奏していい?」と聞いて演奏されたのが「old RR メドレー」。これがご機嫌な曲だった。元春の曲ではないが、いつもコール&レスポンスで演奏される曲を再構築した感じだった。そのまま続けて最後の曲「バイバイ・ハンディ・ラブ」。これも意外な選曲だなと思った。
「バイバイ・ハンディ・ラブ」が終わると、ライブは終了。通常のライブとは異なり、アンコールの演出はなかったが、MCが極端に少ない分、曲の演奏が多かったように思う。とにかく軽やかにアレンジされた曲が多くて、もしセルフカバーアルバム「月と専制君主」に入っていたら、こんなアレンジになるのかなと思うぐらいだった。ドラムのリズムが特徴的だったと思う。ライブ代と飲食代を支払い外に出ると、今回のセットリストがボードに出ていた。こんなライブでもセットリスト出るなんて、と感動しながら写真を撮っていた。
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