佐野元春 & THE HOBO KING BAND TOUR 2006「星の下 路の上」
東京国際フォーラム
2006年4月2日
佐野元春生誕 50 年のバースデイライブも含めて 4 回目の Tour 参戦と僕にしては史上最多の同一タイトルのライブ観戦になってしまった。僕より熱烈なファンの肩の中には全公演参戦とかいるみたいだけれどさすがにそこまではね、と思っている。たまたまチケットの発売のタイミングとどの公演でも 1 時間以内にたどり着ける場所だったと言う事、そしてライブの初盤、中盤、ファイナルの雰囲気の違いを見てみたいと思ったのが 4 回も参戦することになった次第である。
当日も天気が悪く、「今回はたたられているな。」と思った。考えたら 90 年代のライブのときも結構雨に降られたりすることが多かったので又そのペースにはまってしまったような気がする。
東京国際フォーラムでの佐野元春ライブは初めてだけれど、クラシックコンサートを以前観にきているので会場の雰囲気は知っていた。クラシックファンじゃないけれど運良く雑誌のプレゼントでチケットを頂いたので観に来たのである。意外と音響特性のいい会場だったと記憶している。
ツアーファイナルと言う事を本人が意識しているのか、リハーサルの時間が押してしまい、開場時間の 16 時 15 分になっても開場しない。既に多くのファンが開場を待っていて行列をなしていた。日曜日の東京のど真ん中での開催である。こんなにファンがいるのかと驚いてしまう。
場内では珍しく佐野元春公式サイト MWS のスタッフが参加していて、公式サイトの変遷とか、サイトの PR をしていた。先日のバースデイライブのときと同じく今回も音声でメッセージ録音があったので早速メッセージを吹き込んでみた。周囲のファンも戸惑っていたが、僕がさっさと行なってしまったら少しずつ挑戦する人もいたようだ。
無駄だと知りながら又佐野元春が 80 年代にリリースしたアルバムのリマスター版を 1 枚購入する。在庫を抱えているみたいだからぼちぼち全部買ってしまおうかと考える。
残念ながら会場の入りは 9 割程度に止まってしまったようだ。当日券の発売をしていたぐらいだから。ただ 1 回席は満席といっても良かったので 2 回席に若干の空席があったのだろうと思う。
開演時間 10 分押しの 17 時 10 分に場内の SE が流れ始める。普段とは違って流れてきたのはフランク永井の「有楽町で逢いましょう」だった。若干場内に失笑が走るが大半のファンは素直に喜んでいたみたいである。何せこのツアーファイナルのお知らせチラシに「有楽町で逢いましょう」というフレーズを使っていたからである。その後はいつものように「夏のピースハウスにて」、「The Beat Goes On」が流れ、THE HOBO KING BAND のメンバーたちがステージに登場してくる。開演前の SE から場内の音響特性を掴んでいたが、古田たかしのドラムの激しさはこれまでで最高だったと思う。
本編
- HOBO KING BANDのテーマ’06
- この曲はすっかりオリジナル性を持った曲になってしまった。しいて言うならば「See Far Milesのテーマ」をベースにしながらもジャムの雰囲気を強くしてみたら新しいオリジナル曲に生まれ変わってしまったようである。ぜひとも何らかのパッケージにしてリリースしてもらいたいと思わせる曲だと思う。因みに今回はカメラがしっかりと入っていたのでライブ CD か DVD でリリースされるのではないかなと思っている。
- アンジェリーナ
- 「HOBO KING BANDのテーマ’06」の途中で佐野元春がステージに上がってくる。いつものように黒い帽子を被り、黒の上着に黒のパンツといういでたちである。続いて演奏された「アンジェリーナ」は「元春かなり気合が入っているな。」と言うぐらい激しかった。オリジナルアレンジ + Cafe Bohemia Meeing のアレンジを失踪感でまとめ上げた感じである。ブラスセクションが山本拓夫一人というのもその印象を強くしているのかもしれない。
- 僕は大人になった
- 今回の印象は「アンジェリーナ」の疾走感を少し緩和するかのようなテンポだったのではないかなと思う。アグレッシブさは相変わらずだが次の曲との関連性を強めるような印象をもった。TTシスターズが登場してきてステージ上は一気に華やかになる。90 年代サポートしていたメロディさんとかに比べれば若いがゆえ重みがない分いい感じである。13 公演の成果が出てきている。もう THE HOBO KING の一員になったのではと思ってしまう。今回も佐橋佳幸のギターソロで燃えてしまう。この曲が終わり、元春特有の「今夜はこんなに集まってきてくれてとても嬉しいです。どうもありがとう。」という挨拶があった。
- COMPLICATION SHAKEDOWN
- 「僕は大人になった」の疾走感の緩和が絶妙にこの曲のリズムに合わせられていた。神奈川県民ホールで感じたスローなテンポを感じることなくいい具合に演奏される。途中 Dr.Kyon と山本拓夫のソロパートがご機嫌なグループ感を出していた。途中佐野元春がステージから引っ込んでしまい、「どうしたのかな。」と思っていたら再登場したときに黒い上着を脱ぎ捨てていて、チェックの柄のシャツに着替えていた。こんな事は珍しいのではないだろうか。でも帽子は被ったままだけれど。これには理由があるようで、今ツアーでは佐野元春のモニター PA がステージに存在していないのである。どうもイヤーモニターをつけているらしく、それを隠す為に帽子を被っているみたいである。考えたら全公演一度もハウリングを起こしていない。
- STRANGE DAYS
- 「COMPLICATION SHAKEDOWN」から続いてこの曲を演奏する。過去 2 回のライブでは曲調が明るすぎて、歌詞との違和感を感じていたが、今回はトーンが少し下がったようなのでバランスが取れていたように思える。総じて今回のライブは統一感が取れている印象が強かった。確かこの曲を演奏する前に「今年 Cafe Bohemia リリース 20 周年です。」と MC を話していたように思う。
- HEART BEAT
- この曲辺りの MC で紙ジャケットリマスター版の話に触れていたが、客のノリがちょっと今ひとつかなと思った。半分はソニーミュージックの商売っ気の産物だけれど、買ってしまうとかつてのアナログレコードからノイズを取り除いた感じで従来版の CD とは音場感とかまったく違うのでつい買い集めだしている次第。さて、この曲も江戸川、横浜と聴き続けてきたが、陽気すぎるレゲエアレンジが少しだけ落ち着いた感じで一番しっくり来た。そして TTシスターズが本当にいい感じでコーラスを絡めてくる。もちろん山本拓夫のフルートは今日もご機嫌である。これも何らかのパッケージ盤にしてほしいと思える曲である。
- 99 BLUES
- もちろんこの曲も少し重心が下がった印象で、THE HOBO KING BAND のアレンジというよりは THE HEARTLAND のアレンジに近い印象を受けた。この曲から下りてくる照明が幻想的である。いつも思うのだけれど、オリジナルの LP とか CD では「♪得意げな顔をしたこの街のリーダー / シナリオのチェックに忙しい」の部分を「♪得意げな顔をしたこの国のリーダー / シナリオのチェックに忙しい」と歌詞を変えて歌っている。それがいつ聴いても「あぁ、なんだか分かるな。」と思ってしまう。別にこの国だけじゃなく会社のリーダーでもいいのだけれど。今回も佐橋佳幸の間奏ソロと、続く Dr.Kyon のソロが燃える曲である。曲が終わって間髪いれずに次の曲に行く。
- INDIVISUALISTS
- 今回はどうも「The 20th Anniversary Edition」に収録されているヴァージョンに近いかな、と思っていた。それが逆にグループ感を取り戻していたのではないかと思う。「99 BLUES」とは逆に今曲では井上富雄のベースと多少古田たかしのドラムがフィーチャーしていた。もちろんそれにしっかりと Dr.Kyon のキーボードが絡んでくるので久しぶりに燃えた感じがした。
- ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
- MC で「 80 年代後半の曲をやります。」といった後に今曲が演奏される。最近「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」がヘビーローテーションになっているのでいい具合にはまっていた。間奏の「Good-By to The World」(というように聴こえた)フレーズがオリジナルの印象をより強くしているように感じる。オリジナルの歌詞も意外と意味が深いところがあるので余計にそう感じる。
- Rock & Roll Night
- 今回も「よかったら座って聴いてください。」という言葉とともにアコースティックコーナーに突入。「僕が 20 代のときに書いた曲です。」という言葉とともにアコースティックアレンジで演奏される。ただ今回は落ち着いた感じから + α で少し前向きな意志を感じる曲調になっていた。だから過去 2 回感じた重苦しさがかなり緩和されていると思う。
- バルセロナの夜
- 江戸川辺りでは「The Lazy Dog」ライブに来れなかった人のファンサービスだったのではと思っていたが、ツアーファイナルともなるとそういう意図が消えていて、今の時代にマッチした少しボサノバが入ったかのような印象が強かった。アレンジ一つでこうも印象が変るか、というインパクトが強かった。
- Do What You Like
- 続くこの曲も実にいい感じである。最初はバラードっぽく、続いて軽いポップ & ボサノバ風、この曲はジャジー風味と毛色が違うのにもかかわらず、やはり統一感を感じるのである。エンディングで決めた、と思ったら一瞬溜めてまた再開という佐野元春お得意のパターンをやられてしまい、ご機嫌である。
- 最後の1ピース
- よほど思い入れが強かったのだと思うけれど、「THE SUN」に対する MC が少し長く続いた後にこの曲を演奏する。ベースは「THE SUN STUDIO EDTION」である。考えたら数年前に「ジグソー」という仮タイトルで歌われていて当時は印象に残らない曲だなと思っていたけれど、今では相当存在感のある曲に成長したんだなとこの曲に対するイメージが変っていた。
- 観覧車の夜
- この曲ほど 1 ツアー中に変遷を遂げた曲もないと思う。今回はラテンぽい雰囲気もかなり薄くなっていて TTシスターズのコーラスとバンドメンバーのテクニシャン振りがとても目立ったと思う。その絶妙なアンサンブルに心奪われていて肝心の歌はほとんど聴いていなかった。
- 君の魂 大事な魂
- いつも行っている MC をなくしてイントロ時に両手を大きく広げるポーズを取りながら佐野元春はこの曲を歌い始めた。この曲に限らないのだけれど、今回は佐野元春独特の決めのポーズとかがかなり多用されていたように思う。50 歳を過ぎても時代の先端を走る男。先端を行き過ぎて評価されない部分も多いけれど、イカシタ大人だなと思う。
- Wild Hearts
- 何かの MC を話してからこの曲が演奏される。3 番以外はまるで LP または CD のアレンジそっくりでなんだか嬉しい。この曲は変にアレンジをしないほうがいいのではないかと思う。3 番で「♪ラジオに流れるリズム & ブルース」と歌い切ると、会場内に車の走る SE が左から右に流れていき、佐野元春が車のエンジンをかけ、ラジオに手を伸ばしてチューニングしていると、恒例の「ラジオから流れるリズム & ブルース」とはちょっと違うような気はするが、アドリブ入りまくりの陽気な曲が演奏される。これが心地いいので拍手喝さいである。
- ブルーの見解
- オリジナルのスローテンポのヴァージョンだと自分の心にいるもう一人の自分について歌っているようにも聴こえるが、ファンクっぽいアレンジになってくると他人と自分の係わり合いについて歌っているようにも聴こえる。ここでも THE HOBO KING BAND と TTシスターズの絡み方が絶妙である。今回も歌い終わった後、佐野元春本人が「風変わりな曲だよね。」としゃべっていたが、やはり何かの意味があるような気がする。普通「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」から選曲するとしたらファンの間で密かに人気の高い「ジュジュ」を演奏していただろうから。
- 悲しきRADIO
- 今回も MC があったが、長くもなく、しゃれっ毛が入った MC だった。いつものように「MOTOHARU RADIO SHOW」のことに少し触れてから子供の頃の話へと進んでいった。「友達と喧嘩して、家に帰っても両親は無関心でむしゃくしゃしているときに小さなトランジスターラジオからビートルズや、ローリング・ストーンズの曲が流れてくるとそんな気分もどこかに行ってしまい一晩眠ったらもうすっきりしていた。そういえば今日、埼玉でストーンズのライブやっているんだよね。埼玉に行かないでこちらに来てくれてありがとう。ちょっと話は脱線しちゃったけれど、いつしかラジオについての歌を作りたくて作った歌です。でも今のラジオはつまらないね。」 そんな MC をした後にご機嫌な雰囲気で「悲しきRADIO」を演奏した。今回も「♪ムード盛り上がればー」のパートは 1 発 OK だった。観客もそういう場合乗れる。
- So Young
- この曲の前に多分初めての MC が入った。「時々佐野君は年の割りに若すぎる、と言われることがあるけれど、年の割に老けていると言われるよりよほどいいだろう ? 」 いい MC だなと思いつつこの曲は場内大合唱だったように思う。変なアレンジもなく直球ストレートで押し切った印象である。
- レインボー・イン・マイ・ソウル
- 「みんなの心の中にある虹について歌った曲です。」という MC とともに演奏されたこの曲はやはりいいなと思う。すっかり馴染んでいる TTシスターズのコーラスもいい具合にハモッている。
- Youngbloods
- 「もう一曲、Cafe Bomemia からの曲を演る。」という MC の後にほぼ 7 インチアナログレコード盤通りのアレンジで演奏された。このヴァージョンが一番しっくりくる。この曲を聴いていると「♪いつの頃から忘れていた / あらぶる胸の想い」が感覚として蘇る。アンチ佐野元春はこの曲をスタイル・カウンシルの「Shout to the Top」のパクリだと得意げに語っているが、ミュージシャンの伝えたいものが違うだろ、と言いたくなるくらい。ちょっとサビの部分で言葉に詰まるが、このサビの部分がかなり長いリフレインになっているので非常に心地いい。
- 約束の橋
- ここまでくるともう止まらないぞ、こちらも全力で歌ったり踊ったりするぞ、という気分になってしまう。いきなり「♪今までの君は間違いじゃない」と歌いだしてから 1 番の冒頭に戻るアレンジは何回聴いてもいいアレンジだな、と思う。そういう構成にしたことで、歌詞の意味がより強く伝わってくる部分があるのではないかな、と思う。佐野元春自身に対する応援歌であり、ファンに対する応援歌という二重構造を持った結構テーマ的には考えさせる曲になったな、と考えていた。
- SOMEDAY
- 「この曲を作ったのは 23 歳か 24 歳のころだと思うのだけれども、どうしてもワンフレーズだけ決まらなくて明け方近くまで考え込んでいたらふと、魔法が降りかかって来たように最後のワンピースじゃないけれどぴたりとはまるフレーズが浮かんできた。当時 20 代の心情を歌った曲だけれど30 代になって歌っているときは 30 代の心情で、40 代になって歌っているときは 40 代の心情でちゃんと歌ってこれた。一緒に歌おう。」という心に響く MC の後にこれもほぼオリジナルライブアレンジ通りに演奏された。いつもだと 1 番はファンに歌わせたりする曲だけれど、今回はサビの「♪SOMEDAY」という部分以外は本人がちゃんと歌っていた。かつては定番のようにオーラスやアンコールで売っているのがワンパターンだな、と思ったりもしたものだけれど、今ツアーでは昔この曲に対して抱いていた愛情が戻ってきた気分である。
-
NEW AGE
- 「SOMEDAY」ではなくて「NEW AGE」がオーラスなのは何か凄いな、と常々思っていたのだが、今回はとんでもないサプライズがこの曲であった。冒頭「♪数え切れないイタミのキス 星屑みたいに降ってくる」と歌ったとたん観客の歓声がいつもより大きいのでどうしたんだろうと思っていたら、本当に天井から「KISS」と書かれた風船と星の形に切り取られた金銀のフィルムが降ってきたのである。すさまじく幻想的な光景だった。今日の間中星屑は降り続けているし、前方の観客は風船をまるでバレーボールのように飛ばしているしで、歌との相乗効果は凄いものがあったと思う。セットリストは全く変わらなかったけれど、いい終わり方だな、と思っていた。
アンコール1
- 国のための準備
- 今回もアンコール 1 曲目は「国にための準備」だった。ここに来てようやく Dr.Kyon がギターを持って前に出てくるので佐野元春、佐橋佳幸と並んでトリプルギターでガーッという勢いで荒々しく演奏される。今回も「♪国のための準備は出来ているかい ?」というフレーズがちょっと過剰なぐらいに歌われていたと思う。別に国じゃなくてもいいのだろうけれど、自分の大切なもののために行動したことが結局は取り返しのつかない方向に向かってしまうよ、と言いたいのだろうと思う。この曲が終わった後そのまま「HOBO KING BANDメドレー」に入るかと思ったら突然佐野元春が「今夜特別に紹介したい人がいる。」と言って演奏が中断された。そしてもう一つのサプライズが起こった。
- 星の下 路の上
- 演奏が中断されて舞台上に上がってきたのは深沼元昭、高桑圭、小松シゲルといった面々。そう、3 トラック EP 「星の下 路の上」のセッションミュージシャンたちである。THE HOBO KING BAND のメンバーたちは舞台の袖に下がり、レコーディングメンバーだけでこの曲が演奏された。THE HOBO KING BAND とは全く異なるサウンドである。作詞、作曲は佐野元春なのにミュージシャンたちが変っただけですさまじくゴリゴリっとした荒々しいサウンドになっていた。CD 版よりもっと荒々しい。ようやくここでツアータイトル曲が演奏された。何かいいなと思う。もし DVD 版が発売されたらボーナストラックで入りそうな感じである。
- HOBO KING BANDメドレー – Short Edit
- 今回もショートバージョンであるが曲の途中で「君を探している」の一節が入っているところに思わずニヤッとしてしまった。今回はメンバー紹介はなしだった。
これですべてが終わりバンドメンバーの紹介をし始めるが、何故か本人も興奮していたのか、古田たかしの紹介をし忘れていた。古田たかしも佐野元春の肩にすがり付いて泣いている振りをしているは、観客は観客で「たかしー」とか「古田さーん」とか叫んでいた。しばらくしてようやく佐野元春も気付いて、演奏なしで「そして最後に。」を繰り返した後古田たかしの紹介をする。そうしたら古田たかしが「最高だぜー !!! 」と絶叫していた。佐野元春特有のことだと思うのだけれど、ツアーファイナルでは彼らの演奏を陰で支えてきた裏方のスタッフも紹介する。今回それを行ったらスタッフたちが皆帽子をかぶって出てきて佐野元春独自のつばに手を当てて軽く会釈ををするということをまねしていたので、観客は笑っていたし、佐野元春は何か「困った奴らだな。」という感じで頭を振っていた。そして最後の MC、「今日ここに集まっている 30 代、40 代は大変苦しいと思う。でも希望は捨てないでほしい。僕もそういう皆のために希望の歌をこれからも歌っていきたい。」で終わるかと思ったが、観客の声援がものすごくて、メンバーがなにやらステージ上で相談をした挙句にアンコールのアンコールをしてくれた。
アンコール2
- 彼女はデリケート
- アンコールのアンコール曲としてはいい選曲だと思う。何か観客も吹っ切れた感じで「♪She’s so Delicate」を合唱していた。
「彼女はデリケート」の演奏が終わると本当に公演は終わりになった。時間を見ると 20 時半。3 時間半近くノンストップでやっていた事になる。
「ライブは生き物だ」という話をよく聴くが、今回 4 回のツアー参戦をしてみて、本当にそれが実感できた。序盤の硬さ、中盤の柔らかさ、そしてラストのそれらを包含した完成版。とても幸せなことだと思う。
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