TM NETWORK 30th 1984〜 Quit30 福岡サンパレス
2014年11月16日
一昨年の「INCUBATION PERIOD」、去年の「FINAL MISSION -START investigation-」と、過去2年に渡って、TM NETWORK 30th Anniversaryのライブをライブシネマという形で参戦してきた。今年の春に30th記念ツアーの第一弾「THE BEGINNING OF THE END」も開催されていたが、このツアーは九州では大分でしか開催されず、見にいけなかったという残念な結果に終わった。それでこのツアー「Quit30」のライブ告知がされたとき、小室哲哉のメールマガジンを購読し、ファン先行予約でチケットを確保できた。それで僕としては実に15年ぶりに生でTM NETWORKのライブを見に行くことになった。
当日は日曜日ということで、少し早くにでて、会場である福岡サンパレスに向かった。おりしも隣の福岡国際センターでは、「大相撲九州場所」が開催されていて、どちらもにぎわっていた。
5時に開場し、入場をしてからグッズを買い求めた。とりあえずパンフと、来年上映される予定のTMのライブ映画の前売りチケットを購入していた。
今回のライブはチケットがソールド・アウトということで、会場はごった返していた。ファン層は僕がよく行く佐野元春に比べると多少若い感じはある。デビューからの年代が少しずれているから当たり前だが、デビュー10年で一旦活動終了してからのその後の散発的な活動を考えると、根強い人気があると言わざるを得ない。開演前のBGMはTMの曲を年代関係なく流していた。
開演少し前に場内アナウンスがあり、携帯電話の電源オフについて、しつこく注意がなされた。多分違法に撮影、録音する人が後を絶たないのだと思う。僕は多分ツアーファイナルのライブはBlu-ray/DVD化されるだろうから、その辺はあまり気にしないで素直に電源を切った。開演時間を少し過ぎた6時5分ぐらいに会場が暗転して、ライブが始まった。
本編
- OPENING-SEVEN DAYS WAR
- [Qiut30]Birth
- WILD HEAVEN
- TIME TO COUNTDOWN
- [Quit30]The Begining Of The End
- [Qiut30]MIST
- Alive
- 君がいてよかった
- Looking at You
- 小室ショルキーvs.木根エレキギター
- [Quit30]Glow
- Always be there
- Still Love Her
- I am
- 小室キーボードソロ
- GET WILD
- 小室キーボードソロ
- [Quit30]Loop Of The Life
- [Quit30]Entrance of the Earth
- The Point Of Lovers’ Night
- Self Control
- LOUD
- [Quit30]The Begining Of The End II
- [Quit30]The Begining Of The End III
- ENDING-Alive TK Mix
今回、ステージでは、TMの3人しか舞台に現れない設定になっていた。サポートのエレキギターと、ドラムはステージ上にある巨大スクリーンの後ろで演奏していた模様である。まず場内が暗転し、巨大スクリーンに映像が映し出されると、「SEVEN DAYS WAR」が半分インストゥルメンタル、時々宇都宮隆のボーカルが入る、という構成で、演奏された。実際は演奏されていないのかもしれないが、この曲でツアーメンバーの紹介がされていた。
続いて早速ニューアルバム「Quit30」から「Birth」が演奏される。今回のライブは、アルバム「Quit30」を中心とした構成になっていて、TMのミッションを明確にするというストーリーが見えていた。
「WILD HEAVEN」と「TIME TO COUND DOWN」はかなりプログレ風。イントロで分かったが、大きくアレンジが加えられて、「この選曲でくるか」と思った。
続いて4曲、「Quit30」からのナンバーになる。アルバムではまとめられていた曲がばらばらにされ、それぞれが主張を持っているのは、結構爽快である。「君がいてよかった」は、実は1曲丸々通しで演奏するのではなく、途中で一旦演奏が終了し、木根尚登のソロのコーナーに移るという趣向になっていた。
普段見せ場のあまりない木根尚登が、今回はソロでギターをかき鳴らし、「Looking at You」をスピーカーを通さずに生声で歌ったことは、特筆に価すると思う。その後小室哲哉もステージに登場し、木根尚登とのショルキーvs.エレキギターのバトルを繰り広げた。そして再び「君がいてよかった」が演奏再開、という流れだった。
再び「Quit30」からの曲が続き、アルバムの中でなぜか2枚目の最初に入っている「Always be there」が演奏されたので、まだアルバムを聞き込んでいない僕としては、「何の曲だっけ」と戸惑ってしまった。そして、「Still Love Her」で再び木根尚登のブルースハーブが印象的な演奏をした。
「I am」では、サビで観客に「Yes I am,Yes I am,Yes I am Human」と歌わせ、つついて小室哲哉のキーボードソロが続き、つなげるような感じで「Get Wild」が演奏された。再びキーボードソロが入り、「Quit30」からの曲を演奏。そして珍しく「The Point Of Lovers’ Night」が演奏された。この選曲は意外。そして「Self Control」に続いた。
一呼吸置いて、「Loud」から「Quit30」の曲へと。ライブも終盤に入り、爆音ライブが頂点を極めた後、宇都宮隆、木根尚登、小室哲哉が舞台から去って、ステージ裏の映像が流れ、最後に「Alive TK Mix」をBGMにエンドクレジットが流れ、ライブは終了した。
ステージのスクリーンは、絶えず何らかの映像が流れていて、演奏の印象を強くする演出がされていた。スクリーンはそれだけではなく、サイズの小さいスクリーンが3枚、天井からと舞台左右から登場し、そちらでも別映像を流すという仕組みになっていた。ストーリー的にはキャロルが3人のことを紹介するという趣向であった。30年で一区切りついた感はあるが、まだまだTMは続く、みたいな感じだと思う。
MCも何もなく、とにかく完璧な舞台構成に沿ったライブということで、その完成度の高さには驚いたというのが実感である。TMのコンセプトが明確に現れたライブということで、正味2時間の演奏があっという間に終わったというのが正直な感想である。
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