TM NETWORK ライブシネマ
FINAL MISSION -START investigation-
TOHOシネマズ天神
2013年7月20日
昨年の「INCUBATION PERIOD」から約1年、TM NETWORKの新たなライブが開催されることが決まった。最初は5月の開催だったのだが、ボーカル・宇都宮隆の病気により、延期になっていたものである。さいたまスーパーアリーナでの公演ということで、福岡からは参戦無理だなとは思っていた。夏休みも近い最中、東京までの交通費は痛いという考えである。しかしライブ開催の約2週間前、公式サイトで前回と同じくライブシネマを開催するという告知を知った。多分取れるだろうと思ってローソンチケットで先行予約を申し込んだら無事当選したのでチケットを入手できた。
当日は土曜日ということで、昼間ネットをチェックしていたら、数日前に公式サイトに告知されていたTMの会場限定CDが一部映画館でも販売されるという情報を入手した。それで家を出る時間を早め、上映開始の2時間半前に映画館に到着、先にパンフレットと、CDを購入していた。
しばらく天神で暇をつぶし、5時半に映画館に行くと既に開場していた。この時点でパンフレットは完売していた。先に買っておいてよかったと思った。天神の映画館は初めてだが、会場は狭く、また壁面も白壁なので画質面では期待できないなと思っていた。
会場の入りは8割程度だった。5時50分から「I am」のビデオクリップ等が流れ始め、6時から会場の中継に変わった。ステージはなんと森一面。一体何が起こるのか不思議に感じていた。ほどなくして会場が暗くなり、ステージが始まった。
本編
- オープニング(インストルメンタル)
- Children Of The New Century(インストルメンタル)
- クリストファー(インストルメンタル)
- IGNITION,SEQUENCE,START(インストルメンタル)
- Beyond The Time
- Human System
- Here,There&Everywhere
- インストルメンタル
- Green days
- A Day In The Girl’s Life
- Carol(Carol’s Theme I)
- IN The Forest
- Carol(Carol’s Theme II)
- Just One Victory
- You Can Dance(ラジオ音声で一瞬)
- インストルメンタル(木根さんハーブ&葛城のギター競演)
- 一途な恋
- Dive Into Your Body
- Come On Every Body(後半Come On Let’s Danceが一瞬入る)
- Be Together
- Get Wild
- インストルメンタル(途中からDawn Valley)
- Resistance
- Love Train
- エンディング(インストルメンタル)
今回はライブというよりショーという感じが強くて、TMの演奏の他にステージ上で劇が演じられていた。曲目の「インストルメンタル」とあるシーンで大体劇は演じられていて、舞台設定としては、30年の地球の調査期間を間もなく迎えるTMに代わって、別の3人が地球に降り立ち、様々なことを調査するという構成になっていた。その舞台は1950年のアメリカのどこかの田舎町。そこに降り立った3人だったが、地元住民や警官に見つかり、追い立てられるというストーリーが奏でられていた。
1曲目の「オープニング」から4曲目の「IGNITION,SEQUENCE,START」まではシーケンサーと小室哲哉の演奏のみで、木根尚登も宇都宮隆演奏の出番はなかった。しかし、「Children Of The New Century」、「IGNITION,SEQUENCE,START」などは斬新なアレンジに仕立てられ、結構盛り上がった。木根尚登は演奏の代わりに劇の鉄道の係員の役割で演技をしていたのが面白かった。3曲目の「クリストファー」は最初僕には分からなかったが、ネット上の情報によると、この曲のアレンジ版らしい。珍しい選曲だと思う。
「Beyond The Time」からようやく宇都宮隆が登場し、歌を歌う。しかし、病気の影響か、やせ細っていて見ていて痛々しい。ここから意外な選曲に驚く。「Human System」はともかく、僕は初めて聞いた「Here,There&Everywhere」はいい感じの演奏だったと思う。「インストルメンタル」を挟んで「Double Dicade」のときに一回だけ演奏され、今回初CD化された「Green days」が演奏された。
ここから舞台に少女がでてきて、何人かの外国人がボーカルをとる「Carol」組曲のスタート。宇都宮隆のボーカルではなく、外国人の方達のボーカルだったので、かつての「TK Trap」の再現かと思ってしまった。後半ではスクリーンに様々な映像が流れ、かつ意図的に途中で音が途切れるという演出も行った。「Just One Victory」で再び宇都宮隆がボーカルを取り戻す。途中の「Chase In Labyrinth」もそのままCD再現なので感じよかったと思う。
舞台が森からダイナーに変わり、ダイナーのラジオから一瞬だけ「You Can Dance」が流れて盛り上がるがすぐにフェードアウト。続けてバックバンドが登場し、ギターの葛城哲哉と木根尚登のブルースのカバーを演奏。木根尚登はブルースハープを披露していた。
ここからはずっとメドレー形式で、曲間の休止もなく、立て続けに演奏された。惜しむらくは全部曲が途中で演奏が終わってしまい、フルコーラスで歌われた曲がないということだろうか。「一途な恋」はライブ初披露の曲で、ご機嫌になったがフルコーラスではなく、ちょっと残念。「Come On Everybody」は曲のラストで少しだけ「Come On Let’s Dance」をインクルードしての演奏だった。「Be Together」までメドレーは続いた。
一旦小休止して続けて演奏されたのは「GetWild」。この曲が来るとそろそろクライマックスかなと思う。また「インストルメンタル」が演奏されるが途中から「Dawn Valley」に変わっていた。そしてこれまた珍しい「RESISTANCE」が演奏され、「Love Train」が最後の曲。その後エンディングのインストルメンタルが流れる中、TMの3人は列車の中に消えていった。
3人がステージから消えた後、スクリーンに「To Be Continued…」と映り、ライブスタッフのクレジットが流れた。そして最後に「This is TM NETWORK」と表示され、ショーは完結した。
今回2回目のTMのライブシネマ参加した訳だが、会場の一体感みたいなものは映画館では感じられなかった。映像見ている感じでは会場の観客もぽかーんとしていた雰囲気ではあるが、ステージがじっくり見られたのはかえってよかったような気がする。ショーの意図がつかみにくい(実は設定はパンフレットにネタバレで書いてある)きらいはあったし、ちょっと観客置いてけぼりの要素もあったが、これがTMだと言われるとそうだよなと思う。個人的には楽しめたライブだったと思う。
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