長崎市半日観光

長崎市半日観光

2015年9月20日

はじめに

すでにライブレポートを掲載しているが、元々は佐野元春のライブを見に長崎市まで遠征することにしたのがきっかけである。せっかく半日かけて長崎まで福岡から行くのだから、ライブの前に半日、長崎市内を観光しようと考えた。ただ、どこを見るかは直前まで決めていなかった。直前になり、ネットで調べて、行く場所を頭の中で組み立て始めた。その結果決めたのは西洋文明の開花となったところを見るというものである。原爆資料館等は、気分が落ち込みそうなので、あえて外した。それで、中華街での食事と、大浦天主堂、グラバー園、時間があれば出島辺りを見るか、と当たりをつけた。

博多から長崎へ

数年に一度というシルバーウィークということもあり、鉄道のチケット入手はちょっと難しかった。それでもなんとか9時55分博多発の特急かもめ13号の指定席券を押さえることができた。列車に乗ると、指定席は完全に満員。自由席に座れなかった人たちは、指定席車両の通路部にしゃがんで場所を確保していた。約2時間の鉄道の旅の後、11時52分に長崎駅に到着した。まず、駅ビルのインフォメーションセンターで、長崎の路面電車の1日乗車券500円を確保して、路面電車に乗った。

新地中華街でちゃんぽんを食べる

宝来軒のちゃんぽん

 路面電車の築町停留所まで行き、そこから新地中華街はすぐそこである。さすがに横浜中華街に比べると規模はかなり小さい。昼は長崎名物、ちゃんぽんを食べようと考えていた。で調べた中では、有名なお店は「江山楼」ということは分かったので、「江山楼」に行ってみる。しかし、「江山楼」は大行列。本館、新館とも人でいっぱいだった。待ち時間を聞いてみると1時間待ちとのこと。時間がすでに12時20分になっていたので、待てないなと思い、すぐそばの「宝来軒」という中華料理屋に入ってみた。こちらも20分ぐらい待たされたが、無事ちゃんぽんにありつけた。ただ、美味いかというと、多少疑問符も。福岡でもちゃんぽんは食べられるし、その味に慣れ親しんでしまっているため、ちょっと物足りない感じはした。

大浦天主堂

大浦天主堂

 築町停留所から再び路面電車に乗って、大浦天主堂下停留所まで移動する。ここから歩いて数分のところに大浦天主堂と、グラバー園があるのである。その前に、停留所から徒歩1分のところに、ちゃんぽん発祥の地である「四海楼」という店があった。実はここもちゃんぽんを食べる候補に入れていたのであるが、ここで混雑に巻き込まれると、逃げ道がないのであえて止めにしていたのである。「四海楼」を横目に見ながら、てくてく歩いて行くと、大浦天主堂があった。入場料を払い、見物をする。大浦天主堂は江戸の幕末時に建築され、それ以来、長崎のキリスト教信仰者の心のよりどころになっていた場所である。現在でもキリスト教の布教の場所として利用されているため、外観の写真撮影はいいが、教会内部の撮影は禁じられている。内部で説明を聞きながら、見事なステンドグラスなどを見て、少し荘厳な雰囲気に浸っていた。

グラバー園

旧グラバー住宅

 グラバー園は、大浦天主堂のすぐ隣にある。だから大浦天主堂の裏を回ると、自然と入場口に到着するのである。グラバー園は、日本が近代化する1859年に来日したトーマス・ブレーク・グラバーの名に由来する。ちょうど明治時代初期に長崎に居留した外国人たちの住居を一箇所に集めた場所が、グラバー園である。当然ながら、時代を感じさせる建物が多くて、魅力的である。また、ここから長崎の市街を一望できるスポットがいくつかある。おそらく夜になると、素晴らしい夜景が眺められるのではないかと思う。幸い天気に恵まれ、景色は最高だった。また、爽やかな風が吹いていて、心地よく見学ができた。ただ、残念だったのは一部の建物が、修復作業中で見られなかったことだろうか。工事中のため、旧三菱第2ドックハウスが、見ることができなかった。グラバー園を観光した後は、喫茶店に入り、コーヒーを飲んで少し休んだ。

出島

出島

 出島といえば、江戸時代の鎖国時、唯一海外との貿易を許されていた場所である。昔、と言っても20年ぐらい前、仕事で長崎を訪問した際に、少し時間があって、出島を見学するチャンスを得たが、その時は出島があった場所の位置を示す印と、過去の出島の模型があるぐらいだったような気がする。出島の辺りも埋め立てられているために、島ではなくなっていたのである。今回、路面電車で出島を訪問した際に、この出島の部分が大幅に変わっていることに驚いた。どうも鎖国時代の建物を再現し、出島の存在をアピールしようという気らしい。今回訪問した際には、まだ工事中のところがあって、完全ではないが、出島の砂糖保管庫などが再現されていて、出島の存在感を強く意識させられていた。

佐野元春のライブ参戦

これについては、佐野元春 & THE COYOTE BAND 2015 サマー・ツアー DRUM Be-7で触れているので、興味のある方はどうぞ。

再び新地中華街で皿うどんと角煮まんじゅうを食べる

角煮まんじゅう

 ライブ終了後、知人と何年かぶりに再会した。知人は東京から佐野元春の今回の長崎ライブに参加していた。それで久々の再会なので、夕食を食べようということになって、再び新地中華街に移動した。20時を回っていたため、店の一部は閉まり始めていた。昼間入れなかった「江山楼」に行ってみると、オーダーストップまで時間がないですが、と言いつつ席を確保してくれた。でその知人とビールと角煮まんじゅう、特上皿うどんでしばし談笑した。角煮まんじゅうとは、豚の角煮を肉まん、あんまんの皮で挟んで食べるものである。これは美味しかった。昼間ちゃんぽんを食べていたのにもかかわらず、夜に皿うどんというのも芸がないと言われそうだが、有名な「江山楼」の皿うどんは確かに美味かった。値段も結構したが。食後、店の人に「きれいに食べていただいて」とお礼を言われてしまい、ちょっと気分が良かった。

眼鏡橋(2015年9月21日)

眼鏡橋

 半日観光のレポート書いていながら、実は追加で21日の朝、帰宅の途につく前に眼鏡橋だけ見学に行った。佐野元春のライブを行ったDRUM Be-7から1-2分で着けるところだが、見学し損ねていたのである。ホテルからも10分ぐらい歩くと到着する。朝8時半という早い時間のせいか、閑散としていた。川はあまりきれいではないが、半円形の太鼓橋二つが川面に反射し、眼鏡のように見える、というところから名付けられた眼鏡橋は、見応えがある。日本最古の石橋であるらしい。

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