2 FAST 2 FURIOUS(Blu-ray)
邦題 | ワイルド・スピードX2 | |
レーベル | UNIVERSAL PICTURES HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2003年 | |
上演時間 | 108分 | |
監督 | ジョン・シングルトン | |
出演 | ポール・ウォーカー、タイリース、エヴァ・メンデス | |
画面 | 2.35:1/アナモルフィック | |
音声 | dts-HD MA 5.1ch 英語 / dts 5.1ch スペイン語、フランス語 | |
字幕 | 英語、スペイン語、フランス語 |
あらすじ
かつてロサンゼルス警察に勤めていたブライアンは警官を辞め、マイアミで公道レースに参加していた。そのブライアンがある公道レースで警察に捕まり、税関に引き渡される。税関は、マイアミで麻薬のマネー・ロンダリングをしているカーター・ヴェローンを逮捕しようと躍起になっていたが、カーターが尻尾を出さず、ブライアンを潜入捜査させようと考えていたのである。ブライアンも渋々潜入捜査に同意し、パートナーとして、刑務所で勤めているローマンという黒人ドライバーを選択する。ブライアンとローマンはカーターの元を訪れるが、カーターは身分を確かめるため、ブライアンたちをテストする。その試験を突破したブライアンたちは、すでに潜入捜査していたモニカという女性捜査官と接触し、カーターの麻薬のマネー・ロンダリングの現場を取り押さえようと動き出す。
レビュー
大ヒットを記録した「ワイルド・スピード」の続編として、警官ブライアンが新たな任務に就くアクション大作が、この「ワイルド・スピードX2」です。作品の評価としてはそんなに高いものではありませんが、この作品も「ワイルド・スピード」に続き制作費を回収できるほどの大ヒットを記録しています。
大ヒットを記録した「ワイルド・スピード」の続編ではありますが、前作から引き続き登場するのは、ブライアン・オコナーただ一人です。しかも彼も前作とは異なり警官ではなく、走り屋として登場してきます。今回はこのブライアンが、刑務所に捕まっているローマンという黒人とコンビを組み、マイアミで麻薬のマネー・ロンダリングをしているカーター・ヴェローンという男の元に潜入するという「ワイルド・スピード」とは異なった展開になっています。
前作に引き続き、カーアクションが見どころの映画ではありますが、そのカーアクションが見応えあるかというと、少々退屈な感じを受けてしまいます。主役の二人が凄腕ドライバーであるために、高度なドライビングテクニックを見せるのですが、それが映像から迫力として伝わってこない一面があると言えます。また、後半の地元警察を欺くための仕掛けが、興奮を呼ぶどころか、興ざめしてしまったのも事実で、その点は前作に劣っていると言えます。
登場人物で言えば、ブライアンとローマンのコンビは魅力に欠ける嫌いがあり、二人が別々の車に乗車して仕事をするという展開から、個々の絡みが弱い感触を受けます。また、今回の標的であるカーターもあまり悪役としてキャラが立っておらず、ブライアンとローマンの二人が追いかける悪役として弱いところがあると思います。すでに先に潜入捜査していた女性税関のモニカの存在は、カーターとブライアン、ローマンをつなぐ鍵ですが、彼女の存在が唯一キャラが立っているかなと思います。
監督が、ジョン・シングルトンだったのは驚きですが、その映画の出来はあまり良いとは言えません。物語の盛り上がりに欠け、主人公たちのキャラは立たず、とりあえずカーチェイスシーンだけは迫力あるように撮っているだけで、映画としての爽快感は薄いと言わざるを得ません。ラストはめでたしめでたしですが、ブライアンとローマンの二人が結構ずるいこともしているので、なんだかなと思ってしまいます。
映像は高解像度であり、また色乗りも十分にあると言えます。ただ、高解像度のため、シーンごとにグレインノイズが多々乗っていて、少々目障りに感じる部分もあります。色合いはナチュラルな色調で、発色も良く、マイアミのカラフルな環境がうまく再現できていると思います。音響はdts-HD MA 5.1chで、前作ほどではないですが、イマーシヴなサラウンド環境を提供しています。音の塊が耳につんざく感触があり、映像の迫力をサポートする効果音になっています。
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